- 特集 進路を拓くキャリア教育の推進◇社会的自立支援をめざして
- 「困難を抱える青少年の支援」をめざしたキャリア教育・就労支援を
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- 子どもたちの進路支援のために―進路実態調査から見えてきた今日的課題
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- 自分の路さがし―地域との交流を深めて自らの進路決定へ
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- 応募前職場見学の情景―現場レポートから
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- 在日ブラジル人児童の教育課題―「出稼ぎ」と学習権保障をめぐって
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- 【資料】キャリア教育の推進に関する総合的調査研究協力者会議(中間まとめ)
- 児童生徒一人一人の勤労観、職業観を育てるために 平成15年7月10日
- エピグラフ
- 日本のシステム解体
- 〜天木直人著『さらば外務省!−私は小泉首相と売国官僚を許さない』(講談社、二〇〇三年)二一九〜二二〇頁〜
- 座標
- 「民主主義」が「民主主義」を滅ぼす?
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- 〜いま、憲法を「学ぶ」ことの意味〜
- 「自己発見工房」―細うで奮せん記 (第23回)
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- つづり方便り―森の学校・発 (第10回)
- 共通体験の中の個別体験ということ
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- 学びの権利をすべての人びとに
- 松戸自主夜中にかかわって
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- 共生のトポス (第23回)
- 岐路を迎えた「国際交流」
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- のぐっつぁんのモノローグ (第11回)
- 「子育て支援」は「親支援」
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- 子どものつぶやき
- いきものたちのうた
- 続・たたきこまれて候 (第4回)
- 巻雲はるかなり
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- 出会いと気づきで子どもが生きる―一般校での人権教育をどう展開するか (第1回)
- いま、学校に求められているもの
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- わたしのだいじな人 (第1回)
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- 編集後記
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編集後記
▽総務省の労働力調査によれば、一〇月の完全失業率は五・二%、三四三万人に達し、相変わらず厳しい雇用情勢にある。終身雇用を主な特徴とする日本型雇用慣行が崩れ、高卒者の就職率は一六・六%、大卒者就職率は五五%に低下している。経済の情報化・グローバル化による産業構造の激変に伴い、高卒労働市場が縮小し、二〇〇三年三月現在、高卒無業者は一〇・三%(約一三・二万人)、大卒無業者は二二・五%(約一二万人)に達した。高卒フリーターの輩出傾向については、家庭の経済力や学校格差構造と密接に関わっており、普通科の中・下位校において顕著であるという。文科省も、学校教育と職業生活との接続を改善する方策として、キャリア教育の重視を打ち出している。一人ひとりのアイデンティティ・労働観・職業観の形成と進路選択能力の育成を小学校段階から高等学校段階までの発達課題に応じて保障する必要があり、実施にあたっては家庭・地域・職場と連携し、体験的な学習を重視し、教育課程に位置づけて計画的に行うことが要請される。フリーターとして離転職を繰り返し職業能力などキャリア形成の大切な時期を逸することのないよう、進路保障教育にもキャリア教育の視点を導入する必要性が増大してきている。本特集では、社会的に不利な境遇にあるマイノリティの子ども・若者たちの職業選択をめぐる厳しい現状と課題およびキャリア教育のカリキュラム化、進路保障教育の新たな支援システムづくりの理論と実践的展開に焦点を当てて企画した。編集にあたり、大人教の新保真紀子さん、大阪市人教の上嶋一宏さん、府立人研の古賀克之さんのご協力を得た。
▽矢野洋さん(美原町立西中学校長)の連載は、数回の予定で始めることができた。大阪の解放教育草創期からのリーダーであった同氏の近年の取り組みの成果をまとめて下さるものと期待している。
▽師走、イラク戦争への自衛隊派遣を目前に、重苦しい新年を迎えるのか。
(桂)
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- 明治図書