- はじめに
- T 「資料読み取り能力」を鍛えるシート活用術
- 1 1年間の社会科授業に対応
- 2 「資料読み取り法」指導シート
- 3 トレーニングシートのユースウェア
- 4 PISA型「読解力」に対応する
- [1] 「写真・イラスト」読み取り法 指導シート
- [2] 「大小を表す棒グラフ」読み取り法 指導シート
- [3] 「変化を表す棒グラフ・折れ線グラフ」読み取り法 指導シート
- [4] 「割合のグラフ」(1つの場合)読み取り法 指導シート
- [5] 「割合のグラフ」(2つの場合)読み取り法 指導シート
- [6] 「表(年表)」「文章資料」読み取り法 指導シート
- U 「縄文・弥生・古墳時代」 資料読み取りトレーニングシート
- 1 縄文時代の様子をウォッチしよう
- 2 邪馬台国の女王はどんな女王?
- 3 巨大古墳の数や広がりからわかること
- V 「飛鳥・奈良・平安時代」 資料読み取りトレーニングシート
- 4 十七条の憲法を読み解こう
- 5 蘇我入鹿をたおせ!
- 6 宝物を比べてみよう
- 7 かな文字はどうやってできた?
- 8 源氏と平氏の戦い どちらが勝った?
- W 「鎌倉・室町・戦国時代」 資料読み取りトレーニングシート
- 9 鎌倉武士の「よろい」から見えるもの
- 10 源頼朝が鎌倉に幕府を開いたのはどうしてか?
- 11 北条政子の演説
- 12 鎌倉時代の「起承転結」は何だろう
- 13 銀閣に銀がはってないのはどうして?
- 14 書院造と現代の和室をくらべよう
- 15 2枚の合戦図を比べよう
- 16 刀狩の本当の目的は?
- 17 徳川家康は秀吉の遺言を守ったか?
- X 「江戸時代」 資料読み取りトレーニングシート
- 18 江戸幕府の戦略@
- 19 江戸幕府の戦略A
- 20 江戸時代の農民のくらしを想像しよう
- 21 米の収穫量が急に増えたのはどうして?
- 22 まねしたのはどっち?
- 23 2冊の医学書を比べよう
- 24 2枚の地図を比べよう
- 25 黒船がやってきた!
- 26 不平等条約…どこが不平等?
- 27 開国後の日本
- 28 幕末に活躍した人物
- Y 「明治・大正時代」 資料読み取りトレーニングシート
- 29 明治政府の政治の方針を読む
- 30 江戸の終わりと明治の初めの様子を比べよう
- 31 聴衆はだれに怒っているのか?
- 32 衆議院議員はどう選ばれたのか
- 33 日清戦争の背景
- 34 日本がロシアと戦った理由は何?
- 35 世界は日露戦争をどう見ていたのか
- 36 風刺画を読み解こう(ノルマントン号事件)
- 37 日清・日露戦争後の産業の変化
- Z 「昭和時代」 資料読み取りトレーニングシート
- 38 勢力範囲の広がったわけは?(満州事変)
- 39 第2次世界大戦の中の日本(日独伊三国同盟)
- 40 平均身長の変化から分かること(国民の生活)
- 41 広島が有名なのはどうして?(沖縄戦・原爆・敗戦)
- 42 戦後日本の新しい出発(日本国憲法・戦後改革)
- 43 奇跡の戦後復興
- [ 「わたしたちの生活と政治」 資料読み取りトレーニングシート
- 44 税金の種類をまとめよう(税金の種類と役割)
- 45 どんな人への配慮かな?(市役所のはたらき)
- 46 社会保障制度とは何かな?
- 47 国会と内閣VS児童会
- 48 裁判の仕組み
- 49 「三権分立」とは何か?(国会・内閣・裁判所)
- 50 国民主権の具体例は?
- 51 日本国憲法の基本的人権
- 52 平和主義と自衛隊
- 53 日本国憲法3つの柱
- \ 「世界の中の日本」 資料読み取りトレーニングシート
- 54 日本とつながりの深い国々
- 55 ユニセフの活動を調べよう(国際協力)
- 56 日本の世界遺産
- 57 観光立国「日本」を目指して
- 58 このチケットは何?(国際交流)
- おわりに
はじめに
社会科の授業で次の3つの能力を鍛えたい。
1 資料から情報を読み取る能力
2 読み取った情報を解釈する能力
3 解釈した内容を論述する能力
そのために開発した教材が『社会科「資料読み取り」トレーニングシート』である。資料を読み取り,解釈した内容をアウトラインにしたがって記述する,新しいタイプの教材である。しかも教材と指導案がパックになっているのでそのまま教室で使うことができる。
好評をいただき,1年間で4版を重ねることができた。
しかし,前作は1冊に3年〜6年の内容を盛り込んだために,1単元に1枚程度の教材しか取り入れることができなかった。
そこで今回,「学年別」のトレーニングシートを作る企画となった。3・4年編,5年編,6年編の3冊シリーズである。
このシリーズと前作トレーニングシートを合わせて使えば,1年間の社会科のほぼすべての授業に対応できると考えている。1年間,社会科の授業で悩むこともなくなるだろう。
しかも,日常的に資料読み取り能力,解釈力,作文力を鍛えることになり,子どもたちの学力向上も保証できる。PISA型読解力も身につくと考えている。
是非,前作と合わせて本シリーズを活用していただきたい。
今回,5年編と6年編は私がすべて執筆した。そして,3・4年編は私が代表を務めるTOSS青梅教育サークルのメンバーで分担して執筆した。
本書の原稿を,今回も東京向山型社会研究会(櫻木泰自代表)で何度も検討していただいた。セミナーでトレーニングシートの話をさせていただく機会もいただいた。
そして,『クロスワードで社会科授業が楽しくなる!』『社会科「資料読み取り」トレーニングシート』『社会科「重点指導事項」習得面白パズル』と社会科の本を著すチャンスを次々と与えてくれた明治図書の及川誠氏。
私は新採の頃より「毎日の社会科授業に困らずにすむ本」を求めてきた。まさか自分にそのような本を執筆する機会が与えられるとは思いもしなかった。
すべては及川氏のおかげである。心より感謝申し上げる。
本書が多くの先生方にとって毎日の社会科授業の一助となれば幸いである。
/村野 聡
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- 明治図書
- 知識だけを教える社会の授業を行いたくなくて購入しました。切り口が新鮮なものもあり教材研究の視点が増えました。もちろん使えるものは使っています。2017/8/2640代・小学校教員
- すぐに使えるプリントになるのと、指導案が載っているので、授業に使いやすいです。また、歴史など、教科書の内容をより理解する手助けにも使えました。2016/3/2540代・小学校管理職
- コピーすればすぐに使えるプリント。歴史・公民は受動的になりがちな授業ですが、授業の中で子どもたちが考えるという時間ができて良い2016/1/3040代・小学校管理職