- 特集 「活用型」学力を育てる授業の工夫
- 提言・「活用型」学力をどう育てるか
- 「活用」という能力育成の意味
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- 学習指導過程の発想の転換
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- 「活用型」学力を育てる要件
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- 活動の質が活用力を育てるポイント
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- 国語の活用型学力を育てる二つのポイント
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- 「活用型」学力の育成−単元の開発と授業の改革
- 言語活動こそが「活用型学習活動」である
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- 国語科における「活用型」学力の育成
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- 基礎・基本学力から活用型、探究型への系統性
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- 表現活動を主とした活用型学習
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- 必要感に根ざし「表現」に結ぶ単元を
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- 「活用型」学力の育成−小学校下学年の実践
- 一単元内に「活用」場面を散りばめながら学びをつくる
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- 文字との楽しい出合いをつくる
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- PISA型読解力をつける活用指導
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- 話す・聞く力を育む「対話活動」
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- 国語科で付けた力を他教科で生かす
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- 「活用型」学力の育成−小学校上学年の実践
- 作者の考えを読み取る力を目指した授業の創造
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- 活用型学力を育成して、表現力を伸ばす!
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- 指導の観点を明確にして活用型に生かす
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- 「言葉のノート」の活用
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- 統合学習(統合発信力)で活用力を獲得
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- 「活用型」学力の育成−中学校の実践
- 三年間の学習を関連づける
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- 単元構成を工夫して「活用型」学力を育てる
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- 学習集団の活用から考える
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- 教科外活動に活用の場を求めた学習
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- 「生きるための知識と技能」を育てる
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- 「伝え合う力」を育てる教室づくり (第62回)
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- 「読書に親しむ」授業づくり (第62回)
- 「いつでもどこでも本を読む習慣は」子どもたちへのプレゼント
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- 書評
- 『「プロの技術」を学ぶ No.4 板書構成・板書の仕方』(平松孝治郎編著)
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- 『書く力をつける一文マスターカード 低・中・高学年』(野口芳宏編著)
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- 『保護者参観授業向けのネタ No.1 国語科おすすめのネタ』(田口忠博ほか著)
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- 国語教育人物誌 (第206回)
- 青森県
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- 岩手県
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- 秋田県
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- 宮城県
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- 国語教育時評
- 学力向上に挑戦する授業改善の実践
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- 現場訪問 「学力向上の国語教育」最前線 (第122回)
- 「生きる力を育む『人間関係力』を確実に習得する授業開発」
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- 分析批評で「批評力」を育てる (第2回)
- 批評力
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- 基礎的国語能力を鍛える (第2回)
- PISA型学力育成の鍵は言語力の育成にある
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- 新学習指導要領国語科をどう理解するか (第2回)
- 小学校英語の導入に消極的賛成
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- 思考力・判断力・表現力等の育成と授業改善 (第2回)
- 思考力・判断力・表現力等の育成のために
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- 〜“単独で”「思考力・判断力・表現力等」を育成するのか〜
- 続・これからの国語科教育 (第2回)
- 国語科改善の考え方と方向性
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- 〜中教審答申2〜
- 編集後記
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編集後記
〇…四三年ぶりに実施された全国学力・学習状況調査の結果、「知識問題はおおむね理解しているが、活用に課題」があるとされています。結果を研究者はどう見ているでしょうか。大熊徹氏(東京学芸大学)は、「まず学習指導過程の発想を転換すること」としています。「これまでの学習指導過程は、導入→展開→まとめであった。つまり習得型の学習で身に付けた知識を教室でまとめて終わっていた。これからは0次→導入→展開→まとめ→活用とすべきである。まず活用まで意識した学習目標・課題を子どもたちに示すことで学習意欲を醸成していくこと、さらには習得型の学習で身に付けた知識を教室でまとめて終わるのでなく、それを子どもたちを取り巻く実生活の中で活用することを実現したい」と呼びかけています。(『日本教育新聞』から)
〇…文科省・中央教育審議会の教育課程部会の審議のまとめでは、「知識・技能を活用する問題については、例えば国語では、説明文で述べられている事柄の理由を要約すること、資料から必要な事柄を取り出して与えられた条件に即して書き換えること(小学校)。複数の資料から得た情報を比較して、伝えるべき事柄を明確に書くこと(中学校)といった点に課題が見られた」としています。
〇…さらに、中教審では、言語活動の充実は、今回の学習指導要領の改訂における各教科等を貫く重要な改善の視点だ、としています。特に国語科において、「言語の果たす役割に応じ、的確に理解し、論理的に思考し表現する能力、互いの立場や考えを尊重して伝え合う能力を育成することや我が国の言語文化に触れて感性や情緒をはぐくむことを重視する」ことを強調しています。これらを背景に「活用型」学力を考える特集を組みました。
(江部 満)
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- 明治図書