学校マネジメント 2006年2月号
教員の勤務評価―結果責任時代の改革点

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学校マネジメント 2006年2月号教員の勤務評価―結果責任時代の改革点

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ジャンル:
学校経営
刊行:
2006年1月6日
対象:
小・中
仕様:
B5判 78頁
状態:
絶版
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目次

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特集 教員の勤務評価―結果責任時代の改革点
あの校長に評価されたくない!―昔そう思った瞬間を、今振り返る
「形式」に強くこだわる校長
谷 和樹
授業を見る目がない!
駒井 隆治
学校長としての自覚と責任と資質が正しい評価を引き出す
斉藤 一弥
評価する側・評価される側=見抜かれるのはどこか
“選挙の候補者”を体験して思ったこと
糸井 清
“管理職試験の面接官”を体験して思ったこと
野口 克海
“採用試験の面接官”を体験して思ったこと
長南 博昭
“中間管理職”を体験して思ったこと
竹中 廣司
今どんな“評価技法”が注目されているのか
ビジネス界で注目されている評価技法とは
加藤 雅則
スポーツ界で注目されている評価技法とは
高橋 健夫
心理学界で注目されている評価技法とは
山森 光陽
教育学界で注目されている評価技法とは
八尾坂 修
目的に応じた評価=どんな項目とチェックが有効か
授業技量の評価
吉永 順一
学級経営力の評価
結城 正芳
集団統率力の評価
越村 清治
危機管理力の評価
大泉 光一
特別支援教育力の評価
槇田 健
保護者対応力の評価
黒木 浩
校内指導力の評価
西川 敏之
教員の自己申告・自己評価―どこをどう見るか
教師の心を開かせ、自己改善の道を手助けすべし
千々布 敏弥
課題意識の妥当性と客観的な評価をふまえること
加藤 明
校長の適切な具体的指導と教員一人ひとりの目標達成意欲
高橋 英臣
的確な判断を下せる評価力―どんなところで身につくか
データを生かす工夫
塩見 善則
継続は力なり―私を育てた四つの継続―
杉浦 峯四郎
今をどう生きるかに懸かっている
西田 裕之
温故知新=教員の勤務評価をめぐる戦後の歩み
葉養 正明
勤務評価をめぐる最新情報
勤務評価をめぐる本
板倉 弘幸
勤務評価をめぐるHP
川神 正輝
写真で語る学校の仕事―365日の記録 (第11回)
学習発表会とワクワクフェスティバル
大森 修
ドキュメントあなたの学校も参入しませんか!その道のプロが届ける“出前授業” (第11回)
各地で「出前化学実験教室」を開催「夢・化学―21」委員会
佐桑 徹
勝方信一が発信する“教育の問題所在” (第11回)
教材の記憶が呼び起こす義務教育費国庫負担制度廃止論への疑問
勝方 信一
往復書簡―地方分権時代:トップと現場のコミュニケーション 新潟市・篠田市長と大森校長の教育問答 (第11回)
教職員の人事権
往信 教育改革を新潟から
篠田 昭
復信 「新潟方式」の確立を切望します
大森 修
東京都が進める“学校経営診断”の構想 (第11回)
17年度学校経営診断の実施結果@
黒崎 一朗
アジア的シチズンシップ―道徳教育の再構築 (第11回)
「家族」と「国家」を「自己の人生」に位置づけ直す「合理的判断力」の育成を
馬居 政幸
「される側」から見上げる「百花繚乱・教育改革プランの採点簿」 (第11回)
天皇への理解と教受の念を深める
齋藤 武夫
新しいスクールリーダー像―30代・40代教師への提言 (第11回)
主体制・主幹制に見る組織観
小島 弘道
子どもの心―成長の軌跡にどう向き合うか (第11回)
全か無かで苦しむ子ども
高橋 良臣
校長の仕事日記―HPでの交流録 (第11回)
仕事日記は授業交流を呼ぶ
玉置 崇
心の健康・研究ネット発:子どもの学校ストレスとメンタルヘルス (第11回)
学校教育におけるストレスマネジメント
小林 稔
日本の教育をダメにしている―ヒト・モノ・コト (第11回)
教育改革と管理職の育成
若月 秀夫
編集後記
樋口 雅子江部 満
地域運営学校の志気 (第11回)
おおきく広げようのびのびの輪
三原 徹

編集後記

○…「一昔前は、勤務評定をめぐって激しい教育闘争があったなんて、まるで嘘のような時代になった」と私がいったら、東京都下の校長先生から、「私の地区では、“あんたに私の評価が出来ると思っているのか”とか、“あんたの評価なんか受け入れない”とか、一部の教員からつるしあげを食っている校長もいる〜」とお聞きし、今だにそういうところもあるのか―と、世の中広いな〜と思ったりしました。

 しかし、このようなところはだんだん少なくなっているようで、〈自己評価を含めた勤務実績?をデータとして提出し、そのあと校長先生が面談する〉というようなシステムをとっているところが多いようです。

 時代と共に、〈適切な評価が機能しないところでは、上達へのシステムも不在で、当然長い期間には腐敗が起こると―経験は教えてくれている〉と、多くの人が共通認識を持つようになったことが背景にはあるのではないか―と思われます。

 もっといえば、どんなに有能なメンバーが揃った組織でも、自主規制・自浄努力だけではだめだということがわかってきたといえるのかも知れません。

 しかし、言うは易くで、「じゃあ、客観的で正確な評価は、どうすれば可能か」となると、人のやることですから、やはり、限界もあるのではないかと思います。

 もちろん、できるだけ、誰が見ても納得できるような客観的評価の開発は大事だとは思いますが、やはり評価の問題は、究極的には、〈評価者に対する信頼があるかどうか〉に行き着くのではないでしょうか。

(樋口雅子)

○…「学校を変え、学校を強化できるのは校長しかいない」と第五十七回全連小愛知大会(昨年の十月名古屋で開催)の冒頭、開会式で寺崎千秋大会会長が決意を述べているのに、びっくりした。つまり中教審の教育改革の方向の具体化は「校長の教育者としての力量と手腕が問われる」というわけである。

○…全国から二千九百人余りが集まったといわれる名古屋大会の大会宣言もいさましい。そのいくつかを挙げてみると、「新しい時代を拓き、国際社会を主体的に生きる心豊かな日本人の育成」とか「道徳教育を中核に据えた心の教育の一層の充実」「学校の自主性・自律性の確立と、家庭や地域社会との連携の促進」など。もちろん「確かな学力の定着」も忘れてはいない。それらを実現するために「校長自らの研鑽と教職員の資質・能力の向上を図る現職教育の充実」を強調している。(『小学校時報』十二月号から)

○…中学校長会の機関誌も「心の教育」を取り上げているが、信頼される学校づくりの核心といえるだろう。

(江部 満)

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