学校マネジメント 2008年7月号
新指導要領の徹底研究と学校の新課題

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学校マネジメント 2008年7月号新指導要領の徹底研究と学校の新課題

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ジャンル:
学校経営
刊行:
2008年6月9日
対象:
小・中
仕様:
B5判 80頁
状態:
絶版
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目次

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特集 新指導要領の徹底研究と学校の新課題
新指導要領の特色:一口でいえば何か
不易な「生きる力」の波及力
八尾坂 修
新教育基本法に基づく努力いまだし―教科間の格差をどう見るか
杉原 誠四郎
PISA型学力:「生きる力」とキーコンピテンシー
相良 憲昭
〈あなたがこの立場だったなら=どこに重点を据える?〉新指導要領のトリセツ作成のポイント
保護者向け=新指導要領のトリセツ
大津 圭介
児童向け=新指導要領のトリセツ
村越 久雄
生徒向け=新指導要領のトリセツ
川神 正輝
若い教師向け=新指導要領のトリセツ
有動 英一郎
教育メーカー向け=新指導要領のトリセツ
藤川 大祐
メディア向け=新指導要領のトリセツ
玉置 崇
学校のHP向け=新指導要領のトリセツ
谷 友雄
新学習指導要領と学校経営の見直し点
学力向上策と学校経営の見直し点
楚阪 博
道徳教育の充実と学校経営の見直し点
藤永 芳純
体験と言葉重視と学校経営の見直し点
安野 功
授業時数改変と学校経営の見直し点
河村 久
個に応じた指導と学校経営の見直し点
嶋崎 政男
土曜日の活用と学校経営の見直し点
中村 孝一
幼小連携小1プロブレムと学校経営の見直し点
無藤 隆
小1の国語9時間と学校経営の見直し点
小森 茂
小学校英語の創設と学校経営の見直し点
影浦 攻
総合的な学習の時間減と学校経営の見直し点
田村 学
新指導要領と教育課程のPDCA:導入のポイント
教育活動をめぐる教職員の発想を広げる
天笠 茂
参画によるカリキュラムマネジメントを!
田村 知子
「方法」を再点検
松永 昌幸
新学習指導要領導入のためのPDCAサイクルを!
藤原 義朗
日本と諸外国の教育課程改訂の違いはどこか
坂野 慎二
指導要領改訂の流れ・歴史とそれぞれの特色
菱村 幸彦
〈若葉印とベテランの往復書簡〉ここはどういう意味?=新学習指導要領読解のカギ
〈往信〉道徳教育・国歌・移行措置についての素朴な疑問
夏目 雅子
〈返信〉これまでと同じくらいの考えでかまわない
大森 修
〈往信〉体育科の変化が示す意味は何なのか?
小野 隆行
〈返信〉指導内容の明確化と体系化
根本 正雄
〈往信〉国語科での昔話や神話・伝承などの本や文章の取りあげ方は、どうなるのか?
山下 理恵
〈返信〉「神話・伝承」は古典に親しむ基礎づくり
土井 謙次
〈往信〉選択教科の成果が捨てられはしないでしょうか
山岡 智子
〈返信〉必要な知識・技能の習得と活用を図ることが大切
向山 行雄
NIEで“言語力up”の教育活動をつくる (第4回)
NIEによる授業改革をめざして
小原 友行
〜神奈川県横須賀市立鴨居小学校〜
食育ネットワークで学校をもっと楽しく (第4回)
学校経営に食育を位置づけて教育改革を
石川 利恵
“反徳目主義”の道徳授業―その虚像と実像 (第4回)
罪つくりな反徳目主義教育
石井 昌浩
教育思想の温故知新―日本の古典に学ぶ (第4回)
『うひ山ふみ』の説く学問入門法
梶田 叡一
最強の反教師論―文句あるなら出てこい (第4回)
「奴隷の言葉」と「踏み絵」
戸田 忠雄
学力・授業力upにつながる学校評価マネジメント (第4回)
学校は生きもの
千々布 敏弥
指導主事は授業のどこを見ているか (第4回)
私流の指導案の見方と授業の感じ方
間嶋 哲
新しい学校経営ウオッチング (第4回)
「三原イズム」の人事を考える
中西 茂
教師の気になる言動―止めさせる効果があるアプローチ (第4回)
「目より入る」教育
鈴木 健二
〜常識編(2)〜
戦後教育問題史―あの時代は何だった? (第4回)
教科書検定 理念とルールを確立できなかった紆余曲折の経緯
勝方 信一
編集後記
樋口 雅子江部 満
日本語と英語で学ぶ“ことわざ” (第4回)
習うより、慣れろ/百聞は一見にしかず
加藤 宣行池田 紅玉

編集後記

○…新学習指導要領が告示されました。

 生きる力という基本理念は不変ということではありますが、<ゆとり教育から基礎基本の重視へ>

への転換は、やはり大きく舵を切り直した―という側面はいなめないものではないでしょうか。

 しかし。

 はや、キャリア教師からは、

 〈要は、先祖がえり、昔の詰め込みに戻ればいいのでしょう〉

 と声高に?聞かれるようになっているともいわれます。

 勿論、基礎基本は、なにより大事だとは思いますが、PISA型学力づくりという観点からも、戻ればいいという、新指導要領への理解は、安易だという謗りは免れないと思います。

 改定の周期からいっても、今後10年は、この指導要領下で動いていくわけですから、さまざまな角度からの検討が必要ではないかと思います。

 本号はその第1弾として、特集を試みました。

(樋口雅子)

○…今回の新学習指導要領にはいくつかのすぐれた改善点が見える。特に全学年を通しての「習得」「活用」「探究」の強調は、大きな改善点である。さらに「言語活動の充実」が大きな柱となっており、中教審答申にも「言語は、知的活動(論理や思考)やコミュニケーション、感性・情緒の基盤であり、国語科における授業の充実とともに、各教科などにむけても国語科で培った能力を基本に言語活動を充実する」とある。

○…さらには「自ら学び自ら考える力の育成」という言葉が消えたことの意味は大きいといえる。その背景には中教審の審議のまとめにある反省が主要な原因となっているようだ。その反省とは「子どもの自主性を尊重する余り、教師が指導を躊躇する状況があったのではないか」という指摘がある。

○…現要領にある「基礎的・基本的な内容の確実な定着を図り」という言葉も消え、「確実に習得させ」と変っていることも注目したい。そこで求められるのは「習得させるための指導力」である。そのために、現場から具体的提言が多く出されることを期待したい。

(江部 満)

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