- 特集 「考える力」を伸ばす子どもへの助言
- 提言・「考える力」を伸ばす教師の助言とは
- 「考えることの楽しさ」を!
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- 考えざるをえない機会・場面の創出と活用
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- 面白い問いを出せば子どもは本気で考える
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- 聞く力と創造的な質問の観点を
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- 学級づくりにおける「考える力」を伸ばす助言 小学校
- クラス全員に当事者意識を持たせる助言が、「考える力」を伸ばす
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- 話し合いで「考える力」を伸ばす
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- 考える力とは、受想行識の「想」の力である
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- 学級づくりにおける「考える力」を伸ばす助言 中学校
- 育てたい生徒のイメージをもとう
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- 事実を吟味することでプラス思考に修正させる
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- 考える機会とそれを発表する機会を作って、評価する
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- 集団学習における「考える力」を伸ばす助言
- 逆転現象を生む「授業」を仕組むと、よい
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- 評定する 数値化する ほめ続ける あの手この手で考える力を伸ばす
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- 今こそ、協同学習を!
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- 考える力は「討論への過程」で伸ばせ
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- 「考える力」を伸ばす子どもの発言・質問の扱い方
- 低位の子に考える力もつかない「ヒントカード」
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- 心配をしないで子どもを信頼し任せる教師の構えが必要である
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- 再思考をせざるを得ない状況へ追い込め
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- 子どもの発言をコントロールする
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- 「考える習慣」づくりのための助言
- ノートづくりに含まれるしつけ、学習技能、学習システムが「考える習慣」を身につける
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- 子どもの本音を潰さない
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- 討論の授業で考える習慣を育てる
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- 理科は暗記ではなく考える教科
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- 「考える力」を伸ばすための宿題のあり方
- 子どもの発達段階にあわせて家庭学習を組み立てる
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- 一人で一定時間取り組める問題を
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- 授業とリンクさせると子どもは自分でできる
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- 楽しいクラスをみんなで創る (第8回)
- 自分の思いを表現できる子を育てる
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- 心を育てる言葉かけ
- 善い言葉の蓄積と思考技術の習得
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- 子どもを守る学級の危機管理 (第8回)
- 下学年/低学年の荒れた学級の担任になったら……その4
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- 上学年/教室の障がい児・やんちゃたちとどう向き合うかB
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- 中学校/学級担任であるならば、いつ、どんなときでも学級を励まし続けなければならない
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- 学級の集団意識の高め方 (第8回)
- 小学校/「音読」で学級をつくる
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- 中学校/仲良しグループからクラス全体の活動へ その三
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- 学級をまとめる統率力を磨く (第8回)
- 小学校/書いていない子も含めて一人残らず正対する
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- 中学校/「対応力」を具体化する
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- 学力形成としての集団思考 (第8回)
- 学習は言語に支えられ、言語は他者を必要とする
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- 編集後記
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編集後記
○…文化審議会答申(平成十六年二月)は国語力を次の二つの領域に分けてとらえていました。第一は、考える力、感じる力、想像する力、表す力から成る、言語を中心とした情報を処理・操作する領域。第二は、考える力や表す力などを支え、その基盤となる「国語の知識」や「教養・価値観・感性等」の領域。このうち第一を「国語の中核」、第二を「第一の諸能力の基盤」と位置づけていました。
○…中教審教育課程部会、国語専門部会での討議でも「自ら学び自ら考える力の育成」に関して、「思考力や想像力の育成、言語感覚を養うことの大切さ」が指摘されていました。
○…かって(一九九二年)ジェーン・ハーリーの『滅びゆく思考力』を訳したひとりは、現場の教師に尋ねてみた結果を次の通り紹介していました。その中学教師は「子どもたちは考えない。直感で判断する。多肢選択形式でないと答えられない。人の話を聴くことが苦手である。注意の持続力が弱い。これらはここ五年間に現れはじめた。おそらくテレビゲームの出現と関係していると思う」と答えていました。確かにコンピュータと映像のリテラシーが日常生活や教育に入り込んでくる時代です。
○…しかし「戦後の学力論に見る考える力≠フとらえ方」を論じられた安彦忠彦氏によりますと「意外なことに、全体として学力論≠フ中ではあまり正面から考える力≠ニか思考力≠ヘ問題になってこなかった」そうです。
○…今や「子どもの思考をゆさぶることで考える力が育つ」と言われる時代的要請があります。本号は「子どもへの助言」を中心に「考える力」を育てる提案を特集として組みました。
(江部 満)
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- 明治図書