- 特集 LD/ADHDの子を新しく担任―黄金の三日間に何をすべきか
- 授業妨害に左右されない学級作りを第一に
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- 手をこまねいていたために陥った学級崩壊
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- 接触回数の効果と赤鉛筆作戦を生かす
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- 失敗が認められる環境と集団が納得する言葉を
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- 小さな「ほめる」小さく「開く」
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- 五色百人一首と教室環境がやんちゃ君を変えた。
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- クラスを安定させるルールつくりは誰が何をするか明確・終わりが明確で変更なし。
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- 春休みと第1日目が鍵
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- クラスの組織・ルールを安定させること。「給食システムの大幅見直し」も必要である。
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- 「算数T.T.指導」のここに留意する。
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- ほめ続けながら,学級づくり,授業づくりをする。
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- 個別的な配慮より学級の安定が先決だ
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- 「黄金の三日間」その前後も慎重に
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- その子の実態をつかみ1年間の指導に生かす
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- その他の子を初日から担任の味方にする
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- 向山全集4を熟読して準備せよ
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- 先制攻撃を仕掛けよ。やることを明確にせよ。向山型授業の追試をせよ。
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- ほめて自信を持たせてやる気を引き出す
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- 教師の言葉にこだわる
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- 授業のシステム作りに全力を傾ける指導行為を細分化し確認・激励の原則
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- まず,授業のシステムをつくる。その次に,「個別の対応」だ。
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- どんなに準備をしても不安だと言う向山洋一氏の「黄金の3日間」への意識こそが,成功の鍵である。
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- 学級を学習集団として機能させることを最優先せよ
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- 持てる時間のすべてを使って準備をする
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- 反抗挑戦性障害のAくんがいるクラスでの指導方針
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- ミニ特集 文字を書けない子をどうするか
- 聞く力を使って楽しく勉強する方法を考えよう
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- 「赤鉛筆指導」を知っていたから文字を書かせる指導ができた
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- 手本をていねいに写させるが基本
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- フロスティッグ,あかねこ暗唱・直写スキル,うつしまるくんで字が整った
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- 指書きを一緒にする→赤えんぴつで薄く書いてなぞらせる→写させる→漢字たし算で覚えさせるの手だてで漢字を書けるようにする。
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- 漢字スキルの指導をそのままやってもできない子がいる。最終場面を想定しながら,つまずきを1つずつ直していく。
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- 「あかねこかんじスキル」を使って繰り返し指導することでひらがなを35文字習得した
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- 一年生の一年間こそが,その後の学習を大きく左右する
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- 指導法は全て「目の前の子ども」が教えてくれる!
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- 視覚と運動の観点から指導する
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- 効果のある指導,ない指導
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- グラビア
- 第6回 TOSS特別支援教育・研修の集いin大阪
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- TOSS障害児教育のキーワード
- スクリーニング(screening)
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- 向山洋一全集に見る障害児教育の思想 (第4回)
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- 巻頭言
- 子どもが将来自立して生活できるかどうかは低学年のうちに「読み・書き・算」の効果的指導を開始できるかどうかで決まる。
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- 教師に学んでほしいこと,実践してほしいこと
- 黄金の三日間―後門の狼はフィットネス教材の開発だ
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- LD/ADHDの子を伸ばす指導のポイント (第2回)
- 前頭葉機能を高める授業技術,PartUを紹介!
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- 障害児教育と図工指導 (第4回)
- 向かい合って交互に友達の顔の絵を描く
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- 障害児教育と向山型算数の原理・原則 (第9回)
- 横山ドクターからの指名に応えて瞬時に考えた「一目でわかる工夫」
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- 障害児教育と向山型国語の原理・原則 (第9回)
- レディネスの広い「数え方」の授業(1)
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- 大森校長からみた障害児教育 (第7回)
- 特別支援教育が教師を変えるのは,なぜか
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- 竹川教頭からみた障害児教育 (第7回)
- グレーゾーンの子どもたちを包み込む学級づくり(2)
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- 障害児のための絵本の読み聞かせ指導 (第2回)
- 読み聞かせの第一声と,絵本選びのポイント
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- TOSS特別支援教育のホームページ紹介
- 授業で使える音楽サイト
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- 医師と連携したグレーゾーンの子の指導 (第3回)
- 新年度の出会いを大切に信頼関係を築くには
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- 自立と社会参加を可能にする自閉症教育 (第1回)
- 自閉症の正しい理解
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- 特殊学級MLのページ
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- 養護学校MLのページ
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- 〈特別支援教育初心者ML〉横山ドクターのQAコーナー
- 作文ワークは驚異の教材!!しかし,それを生かすかは使い方次第
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- 〈特別支援教育ML〉横山ドクターのQAコーナー
- 個別教育支援計画(IEP)をたててみましょう。
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- 読者のページ
- TOSS特別支援教育MLニュース (第9回)
- 編集後記
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編集後記
▼1月はTOSS特別支援教育ML研修の集い(大阪),特別支援教育をテーマとした教育技術学会(福岡)に参加しました。どちらの研修会もたいへん勉強になりました。本誌10号でミニ特集を組みます。
▼『スクリーニングは何を問いかけるのか』(横山浩之著)は衝撃的でした。通常学級にいる軽度発達障害児が成人して就職できる割合はたいへん低く(3分の1),就職できた群は低学年で医療につながり,小学校4年生相当の読み・書き・算を保障できた子たちだったこと,発見されずに放置された群は学習不振に陥り,さぼる・逃げる・隠れるという悪い習慣を身につけ,中途から特殊学級や養護学校に移っても結局就職できず,引きこもったりしていることが報告されています。この事実が強く迫ってきました。
▼大森修校長は上記の冊子を増刷する気はない,横山先生の主張を本にして世の中に広めていくと語られたと聞きました。志を感じました。出版が待たれます。
▼福岡の教育技術学会で,向山先生は熱く特別支援教育の必要性を語られ,楽しそうに模擬授業をご覧になられ,算数の授業を飛び込みでされ,たいへんお元気そうでした。私は平山先生に初めてご挨拶させていただきました。約10年間の環境キャンプ等の実践からグレーゾーンの子たちを伸ばす指導のポイントをつかんだとのシンポジウムでのご発言が印象的でした。また,吉永校長には,「ユニバーサルデザインの授業づくり」の連載をお願いしました。久しぶりに向山先生にお会いしたら,「もう体は大丈夫?」と逆にいたわりの声をかけていただき感激しました。
▼本号から上岡一世先生の連載が開始されました。20年ほど前に知的障害者の入所施設で働いていた頃に,私は上岡先生の『自閉症児のY君が就職するまで』(明治図書)を読んでたいへん励まされました。こんな仕事がしたいと強く思いました。当時上岡先生は養護学校の先生で,養護学校の先生でこんな実践をされている方がいるんだと驚かされました。
▼大阪のMLの集いで甲本先生が,授業ビデオを見せながら「この子は黒板の字が見えていないことが最近分かった」とおっしゃっていました。この視点は大切です。教室の子どもが屈折異常,眼球運動や視覚情報処理に問題を持っていないのかという視点です。グレーゾーンの子たちの視覚の評価,トレーニングの専門家のかわばた眼科クリニックの川端秀仁院長と本多和子臨床心理士に本誌での連載をお願いするつもりです。
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- 明治図書
- 今現実に目の前にいる子ども達に叱咤激励だけの指導ではどうにもならないもどかしさを感じていたところ、「よくない行動は無視」「できたことはしっかりほめる」というシンプルな指導法を本書で改めて教えてもらいました。どの子どもにもぴったりすっと指導が入り、教師一人でやlきもきいらいらしていたのがうそのようです。やっぱり謙虚な気持ちで学びつづけること、目の前の子どもの事実で勝負すること、一対一で戦うのでなく集団を味方につけることの基本にかえることを大切にして、子どもとともに学んでいこうと心にちかいました。グレーゾーンの子どもが教室にいるいないにかかわらず、子どもに接するすべての教師に呼んでもらいたいおすすめの雑誌です。2005/5/16pikari