- 特集 全員参加を保障する授業技術の開発
- 提言・全員参加を保障する授業の原則
- 多様性を生かす表現活動を用意して
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- 一人一人が参加し、学び合う授業
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- 学習集団へ個人が参加すること
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- 「共生の教育」の展開を
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- 学習目標を自覚させることから
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- 全員参加を保障する授業技術とは
- 全員参加の原則四ヶ条―教育実習の事前指導から―
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- 医教連携が教えてくれる技術
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- 一人ひとりを大切にする授業
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- すぐれた授業技術への疑い
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- 全員参加を保障する「読むこと」の授業づくり
- 小学校/学習シートの工夫と活用
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- 小学校/授業を制御する力を身につける
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- 小学校/「知性化された技術」が「やわらかな雰囲気」を結果する
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- 小学校/心地よい緊張感を軸に授業を展開する
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- 中学校/「○」や「×」すら書かない生徒を授業に引き込む
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- 中学校/授業技術としての指示・作業・評価
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- 中学校/リテラチャー・サークルを取り入れた説明文の授業
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- 全員参加を保障する「話すこと・聞くこと」の授業づくり
- 小学校/四十人が話すために、三つのこと
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- 小学校/自信を持たせるから話せるようになる 自信があるから聞くことができる
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- 小学校/パソコンでプレゼンテーション
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- 小学校/教材で勝負を
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- 中学校/よい聞き手、よい話し手の育成は評価活動の充実から
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- 中学校/「話し・聞く」活動を密度濃く組み入れて
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- 中学校/目的に応じて情報を取捨選択して聞き取る
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- 習熟度別指導と全員参加を保障する授業との関係
- 言語活動への集中度で、全員参加を保障する授業にしよう
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- 習熟度別学習よりも集団の学習の中で個に応じる工夫を
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- 伝え合う力は「全員参加」で育つ
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- 15分間の習熟度別授業のススメ
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- 「伝え合う力」を育てる教室づくり (第4回)
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- 「読書に親しむ」授業づくり (第4回)
- めざせ百冊、本好きの子どもを育てる
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- 書評
- 『音読・朗読・暗唱で国語力を高める』(福本菊江編著)
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- 『小学1年の国語学力・絶対評価で鍛える』(向田宏男編集)
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- 国語教育人物誌 (第148回)
- 滋賀県
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- 京都府
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- 大阪府
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- 兵庫県
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- 現場訪問 「学力向上の国語教育」最前線 (第64回)
- 「人間関係力」を育てる学校づくり 国語科学習を軸に
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- 国語教育時評 (第28回)
- 「望月論文」に応える
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- 教師の「話力」を鍛える (第4回)
- 表現の原則
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- 話すこと・聞くことの授業づくりのための教材論 (第4回)
- 授業を貫く「筋」
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- 言語活動主義批判 (第4回)
- 合目的々新活動主義のススメ―旧来の「活動主義」を超えて―
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- 到達目標としての「言語技術」 (第4回)
- 学習者個々の多様性と言語技術
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- 〜「関心・意欲・態度」の位置づけ〜
- 戦後国語科教育史を見直す (第4回)
- 言葉の正しい使い方の学習か認識力の育成の教科か
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- 国語科教育学の可能性 (第4回)
- 「学」の原理が問われないことは健全なことか
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- 編集後記
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編集後記
全員参加を保障するための授業について、野口芳宏氏は次のように提案しています。「口頭による問答」から努めて「筆答による発言」に切り替えていく。「口頭による問答」はどうしても一部の子どもの活躍と、多くの傍観者とを生みやすい。発言者は一人であり、聞き手は多数、つまり、能動者はごく一部で受動者が大多数になりがちだ。これを「筆答による発言」に切り替えれば、同時に全員がノートに自分の考えを発言することができる。全員が次の授業展開に備えてスタン・バイできている状態になる、というわけです。さらに子どもが熱中する「小刻みなノート」作業を提案しています。「今の発言に賛成の者は〇を、反対の者は×を書け」という「小刻みなノート」を促すことで子どもは授業に熱中する、というわけです。このことは中学校でも同じで『全員参加を保障する授業技術』を提案した研究集団ことのはの代表である堀裕嗣氏は次のように提言しています。全員参加を保障している教師は少ない。全員参加は(1)子どもたち全員に「意欲」を喚起すること、(2)子どもたち全員に「言語技術」を培うこと、(3)子どもたち全員に「思考」を促すこと、の三つが満たされて初めて「全員参加が保障された」と考える、と提言しています。絶対評価時代を迎え、子ども一人ひとりの基礎学力の保障が大きく問題化している今、改めて「全員参加を保障する授業技術をどう開発するか」を実践レベルで考えてみたいと特集を組みました。
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- 明治図書