- 特集 好かれる国語教師の条件
- 提言・好かれる国語教師とは
- 授業者としての悲願を大切に
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- 国語科教師の専門的力量を身に付けた教師
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- 子どもの「知りたい・分かりたい・上達したい」願いを実現する教師
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- 国語が好きになる授業の三原則―発見・上達・活動―
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- 言語活動を通して能力を身に付けさせられる教師であること
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- 担任への満足度―教師と子どもとのズレ
- 「読む・書く」能力を伸ばす教師
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- 安定・できる・知的おもしろさが条件だ
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- 子どもを具体的に診ることでずれを無くす
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- 好かれる教師への努力―ここに集中したい―小学校
- 教師修業に励み、成長し続ける努力をする
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- 学校生活のあらゆる場面を利用し、子どもの国語力を鍛える
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- 「書けた!」の声を聞くために
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- 長々と説明しない教師でありたい
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- 子どもや教育に対して強い思いや高い理想を持つ
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- 好かれる教師への努力―ここに集中したい―中学校
- 「わかる」「できる」を保証するために
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- 豊かな言語活動で成長の実感を
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- ピンチをチャンスに変える努力をサークルで続ける
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- ふたつの魅力を高める努力をしよう
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- 集中すべきこと・心得ておくべきこと
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- 子どもとの「信頼関係」を築く
- 「信頼」―教師の全人格の反映
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- 「書くこと」を「聴き合う」教室
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- 子どもの変容を見えるようにする教師は、好かれる 子どもを変化させるのは、具体的な事実である
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- 子どもの意見をどれも受け止める
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- 「面白さ」ではなく、上質な「楽しさ」を目指す
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- 「伝え合う力」を育てる教室づくり (第102回)
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- 「読書に親しむ」授業づくり (第102回)
- 本に親しむ環境をつくる
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- 書評
- 『1時間で「読む力」をつける授業プラン』低学年/中学年/高学年(瀬川 榮志監修/上田 保明編著)
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- 国語教育人物誌 (第245回)
- 山口県
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- 滋賀県
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- 長野県
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- 和歌山県
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- 国語教育時評
- 学校図書館の読書指導は、図書の情報指導に徹すべきである
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- 表現力の開発 (第6回)
- 論理的な構成を育む書く力の開発
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- 言語活動例の開発 (第6回)
- 「自分の考えの形成及び交流」と「全国学力調査」
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- 〜どのように思考力・判断力・表現力を育成するのか〜
- これからの「論理」の話をしよう―今を幸せに生きるために― (第6回)
- トゥルミンモデルにご用心!
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- 論理的思考力&表現力の評価 (第6回)
- 文章ドリル教材「どちらがじょうずかな」
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- 続「伝統と文化」の授業での扱い方 (第6回)
- 「伝統的な言語文化に関する事項」の授業の実際E
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- 編集後記
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編集後記
○…「国語の授業って楽しい!」と、どの子にも感じさせたい。そのために、まず、教師が笑顔で楽しそうに授業する。そして「リズムとテンポ」で子どもを巻き込み「教えてほめる」で成功体験を与える。―とは井戸砂織氏(豊田市立元城小)の言葉です。教師である限り誰でも同感でしょう。しかし、実際はどうなのでしょうか。
○…学級担任への子どもからの評価、教師と子どもとの認識のズレなどが問われています。担任と子どもとの関係は好意的と批判的との両面からとらえる必要があると言われています。現代の子どもたちは学校で長い時間を過ごします。そうしたとき、『好かれる教師はどこが違うか』をまとめられた深谷昌志氏たちは「学級がその子にとって安住できる住処ならば、学級の中にいると充足した気分でいられる」その結果「学級を通して更なる教授―学習の過程を越えた人間形成―が期待できるようになる」と解説されていました。
○…しかし、それで終わりでは本号の特集に迫ることはできません。教育基本法や学校教育法の改正をふまえた新しい国語科に求められる「学力」を問題にすべきでしょう。新国語科は「基礎的・基本的な国語知識および技能の習得」と、習得した国語の能力を活用し、「思考力・判断力・表現力等の能力を育成」する中核の役割を担っています。
○…そのために「言語活動の充実」が問われています。つまり新学習指導要領では、言語活動を通して指導事項の内容を定着させるために、言語活動例は格上げされているわけです。ここでは習得した知識・技能の活用が問われているわけです。本号は「好かれる国語教師の条件」を通して改めて国語教師の力量を問う特集でもあります。
(江部 満)
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- 明治図書