- 特集 国語科授業に活かすアクティブ・ラーニングの視点
- Part 1 次期学習指導要領の方向性とアクティブ・ラーニングの視点
- 教育課程全体と国語科のアクティブ・ラーニングの考え方
- 「審議のまとめ」を踏まえたアクティブ・ラーニングの考え方 国語教育と「アクティブ・ラーニング」
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- 高大接続を踏まえた国語科のアクティブ・ラーニングの考え方 入試だけではなく社会を見据えて
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- 資質・能力とアクティブ・ラーニング
- コンピテンシー・ベイスの授業づくりとアクティブ・ラーニングの考え方 オーセンティックな学習と明示的な指導
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- 資質・能力を育てる国語科の授業づくりとアクティブ・ラーニングの考え方 論理的思考としての類推によるアクティブな学び
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- 学力向上とアクティブ・ラーニング
- 学力をつけるアクティブ・ラーニング型授業 課題選択と介入方法を中心に
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- 学力をつける国語科のアクティブ・ラーニング 育てる国語の力を意識できるかどうかが成否を決める
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- 学ぶ意欲とアクティブ・ラーニング
- 自律的な学習意欲とアクティブ・ラーニング 「子どもが学ぶ筋」を大切にする
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- 家庭学習力を育てるアクティブ・ラーニング アンケート診断で自己をふり返る習慣を!
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- Part 2 アクティブ・ラーニングの視点での授業改善
- 学習プロセスとアクティブ・ラーニング
- 小学校:アクティブ・ラーニングモデルで見る学習プロセス アクティブ・ラーニングが成立する要素は何なのか
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- 中・高等学校:習得・活用・探究のアクティブ・ラーニングの学習プロセス 習得・活用・探究の学びの過程とアクティブ・ラーニング
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- 評価とアクティブ・ラーニング
- ディープ・アクティブラーニングと評価 国語単元学習から学ぶ
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- パフォーマンス課題によるアクティブ・ラーニングの評価 学習者を深い学習へと導く評価課題の設定
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- 失敗事例に学ぶアクティブ・ラーニングの視点での授業改善
- 内容と資質・能力がかい離した例など 真の意味で思考力を獲得する国語学習を
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- グループ学習がうまくいっていない例など 教育内容をふまえたグループワークを
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- アクティブ・ラーニングを実現する学級づくり・授業づくり
- アクティブ・ラーニングを実現する学級づくり 心理的安全性の保障された学習環境づくりを
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- アクティブ・ラーニングがうまくいかない授業のかくれたカリキュラム 「アクティブ・ラーニング」では「かくれたカリキュラム」は動く
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- Part 3 アクティブ・ラーニングの視点からの国語科授業づくり
- 国語科授業づくりに活かすアクティブ・ラーニングの視点
- カリキュラム・マネジメントの改善例 アクティブ・ラーニングを生かす国語科カリキュラムの開発
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- 小学校の国語科授業改善例 思考力をはたらかせて課題に取り組む授業へ
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- 中学校の国語科授業改善例 単元を通して様々な工夫をすることでアクティブな学習を実現させる
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- 「主体的・対話的で深い学び(AL)」を実現する国語科授業づくり
- 学習課題設定のよい例・悪い例 「子どもが生む問い」という嘘
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- ペア&グループ学習のよい例・悪い例 効果的なペア&グループ学習にするには人数と構成に気をつけよう
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- 板書×発問でわかる! 今月の授業づくり (第10回)
- 小学1年/クイズ作りで学ぶ、上位話・下位話
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- ~「ものの 名まえ」(光村)~
- 小学2年/学年交流会でやりたいおにごっこを説明しよう
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- ~「おにごっこ」(光村)~
- 小学3年/本番に役立つ発表メモの作り方
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- ~「しりょうから分かる、小学生のこと」(光村)~
- 小学4年/大発見は、「仮説」の繰り返しから
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- ~「ウナギのなぞを追って」(光村)~
- 小学5年/視点をもって『語り』を聞く
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- ~「見るなのざしき」(光村)~
- 小学6年/安心して意欲的に学習できる基盤をつくる
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- ~「忘れられない言葉」(光村)~
- 中学1年/お気に入りの本で表現技法解説書をつくろう
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- ~「さまざまな表現技法」(光村)~
- 中学2年/生徒の語感を鍛えて、テキストを批判する力を高める
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- ~「「正しい」言葉は信じられるか」(東書)~
- 中学3年/同義的な部分をつなぎ、論点を整理する
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- ~「誰かの代わりに」(光村)~
- アクティブ・ラーニング時代における国語教育の基礎・基本 (第10回)
- 文章を読む力・本を読む力
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- ~読む力とカリキュラム・マネジメント~
- 国語科ジグソー学習入門―ほんもののアクティブ・ラーニングを目指して (第10回)
- 「書くこと」のジグソー学習の実際
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- 教室の言葉から立ち上げる言語コミュニケーション教育 (第10回)
- 言語コミュニケーション活動を促す教師の働きかけ
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- 国語教師力を鍛える! 素材研究・教材研究・指導法研究 (第10回)
- 説明文「すがたをかえる大豆」(その2)
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- 国語教育の実践情報 (第10回)
- 小学校/国立教育政策研究所が「授業アイデア例」を公表
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- 中学校/平成二十八年度全国学力・学習状況調査「授業のアイデア例」の公表
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- わが県の国語ソムリエ (第57回)
- 福岡県
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- SCHOOL REPORT (第5回)
- 博報賞受賞者訪問
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- ~取材先:横田経一郎(千葉県富津市立天神小学校長)~
- 編集後記
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編集後記
2016年8月に公表された「次期学習指導要領等に向けたこれまでの審議のまとめ」では、「学習指導要領等の改善の方向性」の3つ目の項で「主体的・対話的で深い学び」の実現(アクティブ・ラーニングの視点)について以下のように述べられています。
第三は、「主体的・対話的で深い学び」、すなわち「アクティブ・ラーニング」の視点からの学びをいかに実現するかである。子供たちが、学習内容を人生や社会の在り方と結びつけて深く理解し、これからの時代に求められる資質・能力を身に付け、生涯にわたって能動的に学び続けたりすることができるようにするためには、子供たちが「どのように学ぶか」という学びの質が重要になる。
学びの質は、(略)子供たちが、主体的に学ぶことの意味と自分の人生や社会の在り方を結びつけたり、多様な人との対話で考えを広げたり、各教科等で身に付けた資質・能力を様々な課題の解決に生かすよう学びを深めたりすることによって高まると考えられる。こうした「主体的・対話的で深い学び」が実現するように、日々の授業を改善していくための視点を共有し、授業改善に向けた取組を活性化しようとするのが、「アクティブ・ラーニング」の視点である。
さらに「どのように学ぶか(「主体的・対話的で深い学び」の実現)」の項では、
(略)「主体的な学び」「対話的な学び」「深い学び」の三つの視点は、子供の学びの過程としては一体として実現されるものであり、また、それぞれ相互に影響し合うものでもあるが、学びの本質として重要な点を異なる側面から捉えたものであり、授業改善の視点としてはそれぞれ固有の視点であることに留意が必要である。単元や題材のまとまりの中で、子供たちの学びがこれら三つの視点を満たすものになっているか、それぞれの視点の内容と相互のバランスに配慮しながら学びの状況を把握し改善していくことが求められる。
と示されています。
今号では、「審議のまとめ」で子供たちの「主体的・対話的で深い学び」を実現するために共有すべき授業改善の視点として位置付けられたアクティブ・ラーニングの視点について、国語授業に活かす様々な観点からご紹介いただければと思い、特集を企画いたしました。
/木山 麻衣子
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- 明治図書