- 特集 創造的・論理的思考力を育てる学習・指導の改善・充実
- 巻頭特集 次期学習指導要領 国語科の展望
- 資質・能力としての言語活動の育成に向けて
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- 提言 創造的・論理的思考力を育てる学習・指導の改善・充実とは
- 分析的思考と創造的思考―「論理的に考えよ」と言われても何をしていいか分からない人のために
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- 第四の要素としての語彙力
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- 国語科で創造的・論理的思考を育成するためにすべきこと―「深い学び」とはなにか、ちゃんと考えようよ
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- 【小学校】創造的・論理的思考力を育てる学習・指導の改善・充実
- [提案]多角的なものの見方・考え方と「説明する」という学習活動
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- [話すこと・聞くこと]論理的思考力は対話の中ではたらく
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- [書くこと]書くことに読むことを関連づけ、《書く技能の有用性》を実感させる!
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- [読むこと]創造的・論理的思考力を高め、自立した読書人を育てる国語科授業づくり
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- 【中学校】創造的・論理的思考力を育てる学習・指導の改善・充実
- [提案]論理的に書く学習指導を確立させよう
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- [話すこと・聞くこと]三角ロジックを使って論理的に話し合おう
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- [書くこと]「メタ認知」を促す意見文作成
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- [読むこと]学びを引き出し、振り返り、支える
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- 【高等学校】創造的・論理的思考力を育てる学習・指導の改善・充実
- [提案]論理性(習得)を踏まえた“創造的で深い学び”へ
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- [話すこと・聞くこと]「主体的・対話的で深い学び」のための「問題」の質
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- [書くこと]古典作品を用いて創造的・論理的思考力を育てる―総合単元学習「温故知新」(全十六時間)を振り返る〈高校一年〉
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- [読むこと]ノートの整理、話合いを通して作品の読み方を考える
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- 第2特集 実社会・実生活に生かす書写・書道の授業づくり
- 提言
- 書写・書道で育成すべき資質・能力と授業づくり
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- 実践1/小学校
- 自分のめあてを立てて主体的に書く・かかわり合いを通して学びを深めるアクティブ・ラーニングにつながる書写の授業―六年 組み立て方「湖」を通して
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- 実践2/中学校
- 世界に一つだけのsignature―「認証」を考察し、効果的に署名を書こう
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- 実践3/高等学校
- 生涯にわたり書を愛好する心情を育てる
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- 板書×発問でわかる! 今月の授業づくり (第9回)
- 小学1年/質問のポイントを意識化させる
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- 〜「ともだちに、きいてみよう」(光村)〜
- 小学2年/スピ―チの導入と終末の要素を可視化する
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- 〜「あったらいいな、こんなもの」(光村)〜
- 小学3年/「物語の設計図」を使って物語を書く!
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- 〜「たから島のぼうけん」(光村)〜
- 小学4年/作品からメッセージ、そして感想文へ
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- 〜「プラタナスの木」(光村)〜
- 小学5年/必要感と既習の想起が主体性を生む
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- 〜「分かりやすく伝える」(光村)〜
- 小学6年/相手や場面に応じて使い分けよう
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- 〜「表現を選ぶ」(光村)〜
- 中学1年/発見!『鳥獣戯画』の新たな魅力
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- 〜「根拠を明確にして魅力を伝えよう」(光村)〜
- 中学2年/「赤」の効果と筆者の意図を読み解く
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- 〜「走れメロス」(東書)〜
- 中学3年/取材対象の特徴から著者の意図を想像する
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- 〜「エルサルバドルの少女 ヘスース」(光村)〜
- アクティブ・ラーニング時代における国語教育の基礎・基本 (第9回)
- 学習過程に応じた書くことの力
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- 〜理由説明の書き方〜
- 国語科ジグソー学習入門―ほんもののアクティブ・ラーニングを目指して (第9回)
- 高等学校「読むこと」のジグソー学習の実際
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- 教室の言葉から立ち上げる言語コミュニケーション教育 (第9回)
- 絵本の読み合いを通して言語コミュニケーション能力を育てる(2)
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- 〜一年一組なかよし物語〜
- 国語教師力を鍛える! 素材研究・教材研究・指導法研究 (第9回)
- 説明文「すがたをかえる大豆」(その1)
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- 国語教育の実践情報 (第9回)
- 小学校/全国学力・学習状況調査結果を公表
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- 中学校/平成二十八年度全国学力・学習状況調査結果の公表
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- わが県の国語ソムリエ (第56回)
- 山梨県
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- 編集後記
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編集後記
研究会等に参加させていただくと、先生方が「論理的思考力」をとても意識して指導されている場面をよく目にします。学習用語としては子どもに示さずとも、明らかに論理的思考力の育成を念頭に授業を組み立てているな、と感じる授業を多々観てきました。
次期学習指導要領では、高等学校国語科で「論理国語(仮称)」が選択科目として設定されようとしています。現行の指導要領においても、とりわけ学校段階があがるにつれて、論理的/論理的思考という語は多く見られますが、引き続きの課題であるということの現れであるとともに、論理的に考える子どもを育てたいという意向が伺えます。教育課程部会「国語ワーキンググループにおける審議の取りまとめ」では、学校段階ごとに育成を目指す資質・能力について整理しており、論理的思考については次のような記述がみられます(引用者による抜粋)。
(小学校)A創造的・論理的思考や感性・情緒を働かせて思考力や想像力を養い、日常生活における人との関わりの中で、言葉で自分の思いや考えを深めることができるようにする。
(中学校)A創造的・論理的思考や感性・情緒を働かせて思考力や想像力を豊かにし、社会生活における人との関わりの中で、言葉で自分の思いや考えを深めることができるようにする。
(高等学校)A創造的・論理的思考や感性・情緒を働かせて思考力や想像力を豊かにし、多様な他者や社会との関わりの中で、言葉で自分の思いや考えを深めることができるようにする。
今号では、アクティブ・ラーニングの三つの視点の中でもとりわけ「深い学び」を実現するために、創造的・論理的思考力を育てるための学習・指導の改善・充実について、様々な観点からのご提言や、各学校段階での実践例をお寄せいただきました。
また、小特集では、実社会・実生活に生きて働く系統的な書写・書道の授業づくりを取り上げました。書写・書道の授業は、ともすると書き初めの時期に集中しがち……という実態もあるようです。日常生活の中で生きて使える力をつける場として、書写・書道の授業を位置づけるための工夫やアイデアをご紹介いただきました。
『国語教育』編集部/林 知里
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- 明治図書