- 特集 「学びの質」を高め、深い学びに導く授業づくりと学習評価
- 扉(特集について)
- 「学びの質」を高め、深い学びに導く授業と評価の在り方
- 提言 新学習指導要領が目座す国語学力と学習評価の在り方
- 学力の三要素にもとづく教育改革と国語学力形成
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- 提言 「学びの質」を高め、深い学びに導く授業と評価の在り方
- 授業づくりの四つのポイント
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- 第三段階の読み直しを通して思考力・判断力を育てる
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- 小学校 「学びの質」を高め、深い学びに導く授業づくりと学習評価
- 提案 小学校段階における「学びの質」を高め、深い学びに導く授業づくりと学習評価のポイント
- 「関係付け」で「深い学び」を―「じどう車くらべ」(光村図書一年下)を例に
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- 【話すこと・聞くこと】ペアやグループの交流を通して、聞き手への意識を明確にする
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- 【書くこと】深い学びへ導く主体的、対話的な書く学習
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- 【書くこと】プロ意識がわかる言葉を通して、なりたい自分像を伝える文を書く
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- 【読むこと】ふり返りと言語活動を通して、自己と他者との対話が自らの読みを深めていく学習を
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- 【読むこと】身に付けた資質・能力の自覚を促す指導と評価
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- 中学校 「学びの質」を高め、深い学びに導く授業づくりと学習評価
- 提案 中学校段階における「学びの質」を高め、深い学びに導く授業づくりと学習評価のポイント
- 作って学ぶ国語の授業
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- 【話すこと・聞くこと】シナリオを作成して話し合いをする授業
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- 【書くこと】想を耕し言葉を選択・吟味し伝える能力、内面世界を描き出す能力を鍛える―『エピソードフォト俳句』DE修学旅行記
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- 【書くこと】書く機会を繰り返し設けることで学びを深めた授業づくり―「主体的な読み」の実現のための工夫
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- 【読むこと】「むしゃむしゃ古典」で「深い学び」―「これってあれかも」体験
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- 【読むこと】読みの違いを語り合うことで深まる学び
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- 高等学校 「学びの質」を高め、深い学びに導く授業づくりと学習評価
- 提案 高等学校段階における「学びの質」を高め、深い学びに導く授業づくりと学習評価のポイント
- 変革期を迎える今求められる授業づくりと学習評価
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- 【話すこと・聞くこと】「聴衆」を意識し「話すこと」の質を高める―深い学びに導くルーブリックの作成を軸に
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- 【書くこと】「読むこと」と「質問づくり」を活かして、自らの考えを発見して書く
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- 【読むこと】論理的文章構成に必要な「読み」の変容―協同学習での「対話」による「読み」の工夫
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- 特別寄稿 平成28年度「国語に関する世論調査」の結果から見る国語科授業づくりの課題―新学習指導要領国語が目指す学力を踏まえて―
- 言葉による対面コミュニケーションを図ることができる、どのような資質・能力を育成するか
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- 新学習指導要領・国語のキーワード (第12回)
- 国語科授業観の転換に向けて
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- アクティブ・ラーニングを支える今月の学習課題と授業づくり (第12回)
- 3月・小1/読むこと
- 単元名…物語のおもしろさを見付けて、読み深めよう 教材名…「だってだってのおばあさん」(光村図書)
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- ALのポイント
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- 3月・小2/読むこと
- 単元名…中心人物の行動と心情を想像しながら読み、紹介文を書こう 教材名…「ニャーゴ」(東京書籍)
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- ALのポイント
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- 3月・小3/読むこと
- 単元名…心にのこったことを、自分の言葉で表そう 教材名…「モチモチの木」(光村図書)
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- ALのポイント
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- 3月・小4/読むこと
- 単元名…読んで感じたことが伝わるように、音読しよう 教材名…「初雪のふる日」(光村図書)
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- ALのポイント
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- 3月・小5/読むこと
- 単元名…筆者の思いをとらえ、自分の考えをまとめよう 教材名…「みすゞさがしの旅」(教育出版)
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- ALのポイント
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- 3月・小6/読むこと
- 単元名…卒業するみなさんへ 教材名…「生き物はつながりの中に」(光村図書)
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- ALのポイント
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- 3月・中1/読むこと
- 単元名…「僕」や「エーミール」に関する語句群から人物像を読みとろう〜言葉による見方・考え方を働かせて読む 教材名…「少年の日の思い出」(学校図書)
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- ALのポイント
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- 3月・中2/話すこと・聞くこと
- 単元名…方言の魅力を伝える 教材名…「方言と共通語」(光村図書)
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- ALのポイント
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- 3月・中3/読むこと
- 単元名…文章の種類を踏まえて読み、構成や論理の展開を評価しよう 教材名…自作教材
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- ALのポイント
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- 学校と教室における読みのカリキュラム・デザイン―これからの時代に求められる国語科の目標と評価のあり方 (第12回)
- 教育評価論と国語科評価論のこれから―本連載の成果と課題
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- 《自立した書き手》を育てる作文指導―自己評価・ピア評価でできる授業づくり (第12回)
- 参考文献(教材)を使った作文授業で自己評価・ピア評価させる
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- 対話を通して一人一人の深い学びを実現する知識構成型ジグソー法の授業づくり (第12回)
- 主体的・対話的で深い学びを引き起こすための継続的な授業改善(下)
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- 国語教育の実践情報 (第24回)
- 小学校/国語科における移行期間中の実践@
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- 中学校/第60回全関東地区中学校国語教育研究協議会・神奈川大会の開催
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- わが県の国語ソムリエ (第71回)
- 福井県
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- SCHOOL REPORT (第10回)
- 博報賞受賞校訪問
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- 〜取材先:島根県浜田市立弥栄中学校〜
- 編集後記
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編集後記
ベネッセ教育総合研究所が二〇一六年に実施した「第6回学習指導基本調査」によれば、グループ活動を取り入れている教員の割合が増えている一方、小・中学校においては「計算や漢字などの反復的な練習」、高校においては「教師主導の講義形式の授業」について、その割合が減少しているという結果が出ています。こうした「学びの質」の転換については、同研究所が行った「第5回学習基本調査」においても、子どもたちに授業で好きな学習方法をたずねた結果、調査や発表、グループ活動などの主体的で能動的な学習形態を「好き」と答える割合が多くなっている(=積極的に授業の中で取り入れている)ことからも、従前の授業づくりからの変化が伺えます。
一方で、新学習指導要領においては、「語彙指導の改善・充実」などをはじめとした改善点はあるものの、現行学習指導要領で重視されてきた「言語活動を通して指導事項を指導する」「言語活動を通して国語の力(資質・能力)を育成する」という大きな軸は変わりありません。だからこそ、新学習指導要領の授業づくりにおいては、ますます「学びの質」が重視されてくるものと考えられます。
先日参加した研究会で、ある先生が「「深い学び」にこれだという答えはなく、どう創意工夫するのかは、一人一人の先生方に委ねられている。これまで、「深い学び」という語としては表されてはこなかったけれど、「深い学び」とは今までのよい授業≠フ中でもすでに目指してきたものであって、あらためて見直してほしいもの」であるとおっしゃっていたことが印象的でした。この言葉からは、学びの質的向上こそが、深い学びを実現することを示唆しているように思います。
また、学習評価についても、それを通じて、指導の在り方を変えたり個に応じた指導の充実を図ったりといった「学びの質」的観点からあらためて見直すことが必要不可欠です。従来型のペーパーテストなど、ある一定のタイミングでの評価とともに、子どもが学んでいる最中における評価(プロセスの評価、ポートフォリオ評価などのパフォーマンス評価)も今後はますます求められるようになるでしょう。
今号では、これからの学習評価における方向性を踏まえつつ、国語科における「学びの質」をどのように高め深い学びを実現していくのか、ご提言・ご提案をいただくとともに、具体的な実践のアイデアをご紹介いただきました。
また、特別寄稿では、今次改訂の改善点として挙げられた語彙指導を筆頭に、「国語に関する世論調査」の結果からどのような国語科授業づくりが求められているのか、お寄せいただきました。
/林 知里
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- 明治図書