- 特集 一流教師がやっている国語科・教材研究の極意
- 提言 授業名人に学ぶ 国語科・教材研究の極意
- 素材研究に基づく教材研究を―教える前にまず学ぶ―
- /
- 提言/小学校 国語科・教材研究7つの極意
- 教材研究を極めすべての子に学力を保障する
- /
- 提言/中学校 国語科・教材研究3つの極意
- 教材の「核」と「鍵」を見極め、省察的研究でふりかえる
- /
- 小学校 一流教師がやっている教材研究と授業アイデア
- 1年「はなのみち」(光村図書一年上)
- 出来事の因果関係に目を向けて―入門期における「関係づける読み」―
- /
- 1年「うみのかくれんぼ」(光村図書一年上)
- 思考を活性化させながら、「わくわく」学ぶ国語教室―確かな国語の力を育てるために―
- /
- 2年「お手紙」(光村図書二年下)
- 児童の実態を踏まえたわくわくする言語活動
- /
- 2年「どうぶつ園のじゅうい」(光村図書二年上)
- 「身近な題材」のよさを生かした言語活動の設定―インタビューで感じたことを伝える―
- /
- 3年「モチモチの木」(光村図書三年下)
- 冷静と情熱の教材研究と授業づくり
- /
- 3年「ありの行列」(光村図書三年下)
- 「比較」「具体⇔抽象」「未知と既知をつなぐゆさぶり」で授業を創る!
- /
- 4年「ごんぎつね」(東京書籍四年下)
- コアキーワードの追究により、文学作品の本質に迫る
- /
- 4年「さわっておどろく」(学校図書四年下)
- 子どもが生きて働く言語力を主体的に身に付ける国語授業―説明的文章を中心とした読むことを活用する取組を通して―
- /
- 5年「注文の多い料理店」(東京書籍5年)
- 子どもが「精査・解釈をする」人物像にグッと迫るための教材研究
- /
- 5年「和の文化を受けつぐ―和菓子をさぐる」(東京書籍五年)
- 複数の視点の設定とツールの活用が鍵
- /
- 6年「海の命」(光村図書六年)
- 「対話による交流」を取り入れて自律的に読み深め、読む力を活用する
- /
- 6年「『鳥獣戯画』を読む」(光村図書六年)
- 「自立・協働・創造」的な学びを創る「鑑賞文」授業開発
- /
- 中学校 一流教師がやっている教材研究と授業アイデア
- 1年「花曇りの向こう」(光村図書一年)
- 三年間の国語の学習を充実したものにするために
- /
- 1年「蓬莱の玉の枝―『竹取物語』から」(光村図書一年)
- 姫と貴公子たちの攻防戦を楽しみながら読む
- /
- 2年「走れメロス」(光村図書二年)
- 生徒の多様な読みを引き出す言語活動と課題の設定
- /
- 2年「君は『最後の晩餐』を知っているか」(光村図書二年)
- 教科横断的な学びにつなげる教材研究
- /
- 3年「故郷」(光村図書三年)
- 心情の変化に着目した、主体的・対話的で深い学びを実現する授業展開
- /
- 3年「おくのほそ道」(東京書籍三年)
- 生徒のやってみたい!できた!わかった!が聞ける授業づくりをめざして
- /
- 教科の本質をふまえたコンピテンシー・ベースの国語科授業づくり (第5回)
- 先導的なコンピテンシー教育論
- /
- 〜浜本純逸の学力論を中心に〜
- 思考力を育てる!深い学びを導く課題と発問 (第5回)
- 小学1年/【書くこと】観察したことを記録する文章を書こう
- 「しらせたいな、見せたいな」(光村図書)
- /
- 要点チェック!
- /
- 小学2年/【読むこと】比べることで「獣医」の思いについて迫る
- 「どうぶつ園のじゅうい」(光村図書)
- /
- 要点チェック!
- /
- 小学3年/【読むこと】叙述を正確に読み取り、登場人物の気持ちを考えよう
- 「ちいちゃんのかげおくり」(光村図書)
- /
- 要点チェック!
- /
- 小学4年/【書くこと】絵の中の人物になったつもりで、物語を書こう
- 「ある人物になったつもりで」(東京書籍)
- /
- 要点チェック!
- /
- 小学5年/【話すこと・聞くこと・書くこと】自分の考えがより伝わる文章を書こう
- 「明日をつくるわたしたち」(光村図書)
- /
- 要点チェック!
- /
- 小学6年/【読むこと】見えない窓をのぞく「ぼく」の気持ちを想像しよう
- 「きつねの窓」(教育出版)
- /
- 要点チェック!
- /
- 中学1年/【読むこと】情景描写から作品を読み味わう―他作品における「木犀」の使われ方を通して―
- 「星の花が降るころに」(光村図書)
- /
- 要点チェック!
- /
- 中学2年/【読むこと】「盆土産」の魅力をキャッチコピーに表現しよう
- 「盆土産」(光村図書)
- /
- 要点チェック!
- /
- 中学3年/【古典】芭蕉の気持ちになって俳句に込められた思いを捉えよう
- 「夏草―『おくのほそ道』から」(光村図書)
- /
- 要点チェック!
- /
- 思考力と表現力を高める作文指導 (第5回)
- 正式な手紙と葉書の指導
- /
- アクティブラーニングの授業デザインと評価 (第5回)
- アクティブラーニング型授業における生徒同士の学び合い
- /
- 資質・能力を育成するカリキュラム・マネジメント (第5回)
- カリキュラム・マネジメント成功の視点4
- /
- 〜国語科における指導と評価の一体化〜
- 国語教育の実践情報 (第29回)
- 小学校/平成三〇年度全国学力・学習状況調査の実施@
- /
- 中学校/全国学力・学習状況調査の実施A
- /
- わが県の国語ソムリエ (第76回)
- 高知県
- /
- 編集後記
- /
- 今月号 掲載教材一覧
編集後記
夏期研究会の季節がやってきました。公開授業・模擬授業を拝見していると、『あえてここでは先生はとぼけてみせたな』『あ、これはゆさぶり発問だな』などと、たとえ指導案には記されていなくとも、授業者の先生が事前に、こうなったら、こうしよう≠ニ教材研究・授業構想を練ってきていることがわかる場面があります。ときには、少し横道にそれたような子どもからの問いにも、「実はね、作者はこの作品の前に……」などと、指導書にも載っていないような豆知識(?)を披露されることもしばしば拝見します。
授業名人による授業は、一見子どもたち主導でつくられている授業のようで、実はファシリテーターである教師の掌の上で成り立っている、と言ってもいいかもしれません。「主体的・対話的で深い学び」とは、単に子どもたちに委ねるということではなく、子どもたちがそうなれるような仕掛けと工夫を事前に山ほど考え、適宜授業の中で散りばめていく、ということなのかもしれない―と、よい授業を見ていると感じます。
仕事は「段取り八分」とよく言われますが、教材研究という言わば究極の段取りについて、授業の上手い“一流”と呼ばれる先生方はいったいどのような段取りをされているのか、その全貌が明らかになりにくい授業づくりの裏側を、今号ではご紹介いただければと願い、特集を企画いたしました。この四月から、小・中学校では移行期間に入り、これまでと同じ教科書を使いながら、新しい学習指導要領の方向性を踏まえた授業改善が進められているわけですが、必要な資質・能力を身に付ける教材研究・言語活動のポイント、そして授業展開の在り方について、小中学校の定番教材にもとづいてその極意をお示しいただきました。
/林 知里
どの学年もフォローしてるのはよかった。