社会科教育 2005年1月号
シチズンシップ教育―新しい授業の提案

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社会科教育 2005年1月号シチズンシップ教育―新しい授業の提案

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ジャンル:
社会
刊行:
2004年12月8日
対象:
小・中
仕様:
A5判 136頁
状態:
絶版
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目次

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特集 シチズンシップ教育―新しい授業の提案
社会科とシチズンシップ教育―これからの課題を考える
「公共的事柄」の理解とそれへの参加意識を育てる
臼井 嘉一
「グローバル」シチズンを育てる
加藤 孝次
自分で考え選択できる力の育成を
桑原 敏典
市民性育成教育の考え方:フランスの場合
古賀 毅
ダイアローグ型言語表現力の育成
多田 孝志
グローバリゼーション時代におけるシチズンシップ教育への期待
永田 佳之
一人前の選挙民の育成と集団づくり
西内 裕一
グルーカルな視野の重要性
藤原 孝章
社会の科学的認識の形成を
森分 孝治
“どんな知識と行動”がシチズンシップを育てるか―かっこいい市民像を求めて―
「力」のメタファーを超えて:シティズンシップ教育の視点で学習づくりを
小玉 重夫
地域課題の解決に参画する体験から学ぶ
川中 大輔
責任ある選択ができることがシチズンシップの根本―経済教育の観点から―
新井 明
<シチズンシップ教育をめぐって>今、どこで、どんな動きがあるのか
イギリスの新教科「シチズンシップ教育」の中味
小原 友行
品川区の小中一貫教育における「市民科」の構想
若月 秀夫
お茶の水女子大学附属小学校の「シチズンシップ」の構想
岡田 泰孝
地域運営学校:「コミュニティスクール」の構想
工藤 文三
シチズンシップ教育推進ネットの提案
大久保 正弘
シチズンシップ教育“この主張”をどう読み取るか
初期社会科が主張したシチズンシップ教育
新井 徹夫
清水幾太郎が主張したシチズンシップ教育
安藤 豊
佐伯啓思が主張するシチズンシップ教育
深草 正博
藤原和博校長の[よのなか]科の提案
中西 仁
シチズンシップ教育の骨子となる中味“一口メモ”
シチズンシップと金融学習の教材開発
山根 栄次
シチズンシップと情報学習の教材開発―GISの活用―
福田 正弘
シチズンシップと町づくりの教材開発
山 佳己
シチズンシップと福祉・ボランティアの教材開発
木村 博一
シチズンシップとグローバリゼーションの受け止め方
栗原 久
シチズンシップとナショナリズムの受け止め方
金子 邦秀
学年末「このシチズンシップ」で授業する
小学3年/「安心してくらせるまちに」での授業構想
伴 一孝
小学4年/「私たちのすてきな町に」での授業構想
沼澤 清一
小学5年/「地球環境子ども会議」での授業構想
宇土 泰寛
小学6年/「世界の平和と日本の役割」での授業構想
有森 歩
中学/3学期を締めくくる問題解決学習授業構想
青木 一
中学/「自分との関わりを見出す学習〜まちづくり、千葉県PR、新聞全面広告〜」での授業構想
川島 政美
シチズンシップを考える“論争授業&読み物教材”
@ 責任ある社会行動
小学校「ゴミ問題」
山口 章
中学校「エコタウンづくり」
坂井 ふき子
A 地域社会への参加・貢献
小学校「災害とボランティア活動」
丸亀 貴彦
中学校「国際協力とOECD」
鈴木 文人
B 民主社会の知識・技能の習得と活用
小学校「悪質商法消費者トラブル」
松碕 信
中学校「株式学習ゲーム」
松永 博司
C @〜Bの実践事例を読んで
シチズンシップに合致した教育!―工夫されたよい論文です―
宮崎 正康
社会科学や社会の現況に対する認識や視座の確立を
宮原 悟
小特集 脳科学に学ぶ“効果的な記憶術”の指導
記憶の仕組みと性質を活用して関連づける
浜井 俊洋
脳科学の知見から学んだ勉強法こそ教えよ
柏木 英樹
脳と記憶のメカニズムを知れば、勉強が楽しくなる
小野 隆行
人物カルタで基礎基本の定着―すぐ使える実物と使い方のノウハウ (第10回)
ヒントなどに人物のエピソードを入れる
岩崎 秀幸
韓国と日本、日本と韓国の間―過去と現在と未来を考える (第10回)
天帝の息子と神々の子孫
呉 善花
学力低下はどんな授業で生み出されるのか (第10回)
一般的な評価基準表の開発と活用を
安藤 輝次
中学教師がする授業の勝負どころ (第10回)
CO2削減の最先端 循環型新素材『りぐぱる』を授業する
染谷 幸二
基礎基本を意識した授業づくりのヒント (第10回)
子どもの体験資料を充実させる社会科副読本活用術
河田 孝文
子どもが好きな“ウソ・ホント”雑学事典 (第10回)
鉄道と太陽暦から文明開化の学習
河原 和之
FAX版 社会科基礎用語の学習スキル (第10回)
地図記号(三・四年)
師尾 喜代子
〜地図記号をおぼえよう〜
モノから世界が見える (第10回)
国旗から世界の現状が見える
宮崎 正勝
地域を学ぶ町づくりの感動ネタ (第10回)
「思い」が「かたち」となったまちづくり〜川崎市新百合ヶ丘地区のまちづくり〜
田中 忠
わが県の情報 ここに「この授業あり」 (第82回)
福井県の巻
安藤 輝次
社会科教科書づくりへの私の注文 (第10回)
社会の形成者を自覚させる手立て(2)
原田 智仁
〜身近な所から市民の権利と責任を〜
編集後記
樋口 雅子
覚えちゃうよ!おもしろ地図記号 (第10回)
外国の地図記号
新村 勲

編集後記

◯…佐伯啓思著『市民とは誰か』を読んだ時から、この問題を特集したいと思っていました。今回特集するにあたり、言語表現をどうするか、いろいろ悩みました。シチズンという言葉の置き換えだけでも、市民・公民があり、それらの表現と、国民・住民はどう違うのか、明確にできない歯がゆさを感じているかたも多いのではないかと思います。

かりに、市民か公民のどちらかを選ぶと、もうすでに何か、それぞれにまつわるイメージというか、先入観があるのが実情です。したがって受けとる側にかなり違ったニュアンスを与えかねず、ここでは、シチズンシップという表現のままの方がかえって誤解を招かないというか、ねらいを把握してもらいやすいのではないか―と考え、あえてこのままのタイトルで発信しました。

ところで最近、イギリスで2002年から始まったこのシチズンシップの教育が、あちこちから注目されているようです。

次の指導要領改定では、社会科は地理と歴史に解体され、公民分野はこのシチズンシップ的な内容に改変されるのではないか―という意見もあるやに聞きます。

たしかに、「今後の生涯学習の振興方策について」の審議経過の報告のなかにも、

「シチズンシップ教育」

英国では2002年9月から11〜16歳の中等教育において、@責任ある社会的道徳的行動、A地域社会への主体的参加、B民主社会の構成員としての知識・技能の習得・活用を目的とした「シチズンシップ教育」が必修化されている。

とあります。これらは、社会科教育のなかで結果として育成されるはず―ではありますが、もう1歩進め、そこを念頭においた授業を組むことが、現代社会を学習する上でもニーズにあうのではないかと考え、正面から取り上げてみました。

〈樋口雅子〉

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