社会科教育 2014年5月号
“板書を構想”して授業の腕をあげる法則

C661

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社会科教育 2014年5月号“板書を構想”して授業の腕をあげる法則

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ジャンル:
社会
刊行:
2014年4月8日
対象:
小・中
仕様:
A5判 138頁
状態:
絶版
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目次

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特集 “板書を構想”して授業の腕をあげる法則
注目!板書に関する“この発言”
「板書」は子どもの思考に合わせ「動く」ものである
青柳 滋
板書は教師の指導観を具現化する手段
岩切 洋一
「子どもと教師の交流の具体相」
村上 浩一
黒板をワールドワイドに使おう提案―印象に残る板書の法則
黒板にできることを意識しよう
井上 奈穂
板書は授業の顔
白井 博司
「思考ツール」で構造化と参加型を組み合わせ、思考力を育てる
丸野 亨
板書に関する法則=ビギナーズの疑問QA
板書の縦書き・横書きの法則
勝又 明幸
色チョークの使い分けの法則
岡田 昭彦
板書とノート指導の関わり法則
河村 誠
板書中の教師トークの法則
立石 佳史
発問と板書の関わり法則
中島 優
学習問題と板書の関わり法則
三大寺 敏雄
黒板添付資料と板書の関わり法則
前川 淳
板書とPCの関わり法則
王子 明紀
授業の流れに即した板書の基礎基本ワザ
導入でする板書の基礎基本ワザ
堀内 和直
展開・ヤマ場でする板書の基礎基本ワザ
山下 文廣
終末・まとめでする板書の基礎基本ワザ
坂井 清隆
この学習活動場面で“この板書”が効く!
子どもの意見を板書でどう取り上げるか
川嶋 邦夫
子どもの思考を促す板書の方法
石田 智洋
子どもの思考の流れをどう板書するか
栗田 千恵子
子ども相互をつなげる板書の方法
川西 俊之
比べて考えさせる板書の方法
早ア 雄一朗
調べ活動を促す板書の方法
宮本 哲也
話合い・討論をつくる板書の方法
小林 朗
基礎基本事項の定着と板書のポイント
戸田 征男
さすが!と言わせる板書の決めワザ=フォーマット
図解がうまくいく板書の決めワザ=フォーマット
酒井 基成
描図がうまくいく板書の決めワザ=フォーマット
藤本 博文
歴史人物相関図の板書の決めワザ=フォーマット
河田 孝文
年表―時代をイメージする板書の決めワザ=フォーマット
戸ア 恵
〈現在進行形レポート〉“板書案づくり”で授業研究・授業改革の進め方
第5学年「日本の水産業」
上村 勇介
《ここをこう読む》板書計画の検討過程で授業者は何を学んだか
澤井 陽介
“この指導案”の板書案・板書計画―これでOK? 板書を手掛かりにする授業検討の方法
授業づくりから授業の振り返りまでに板書が果たす役割
山田 秀和
子どもの思考の流れに沿った板書づくりに向けて
小田 泰司
現在地はどこだ? カーナビを意識した板書計画
金子 幹夫
板書計画を中心に据えた指導案の提案
真島 聖子
〈1学期単元で実例紹介〉この授業―“どんな板書”で構想するか―板書案・板書計画のポイント
3年 教材「京都市のまちのようす」の板書案・板書計画のポイント
栗栖 ゆみ子
4年 教材「くらしとごみ」の板書案・板書計画のポイント
菅原 道次
5年 教材「雨温図と地形図で読み取る日本の気候」の板書案・板書計画のポイント
大西 慎也
6年 教材「米づくりが始まったむら」の板書案・板書計画のポイント
松本 大介
中学地理 教材「世界地図略図」の板書案・板書計画のポイント
笠 聡一郎
中学歴史 教材「近世前期の文化」の板書案・板書計画のポイント
竹崎 葉子
中学公民 教材「私たちが生きる現代社会」の板書案・板書計画のポイント
詰田 剛也
小特集 水面下で動き出した?次期指導要領改訂への提言
国民国家的な社会科からの卒業
藤井 千春
小学校社会科に内容の区分を設け諸能力の系統的な育成を図る
工藤 文三
低学年社会科の復活を
小原 友行
国際社会に生きる日本人の公民的資質の育成を目指す
向山 行雄
現場とせめぎ合う議論を
後藤 賢次郎
懸案事項への大胆な挑戦
岩田 一彦
社会科本来の在るべき姿を求めて―市民を育成するための社会科授業とは?―
野田 英樹
小学校社会科にも効率と公正の考え方を
秋田 真
国土の学習をさらに充実させたい
新保 元康
気になる“このテーマ”社会科教師の写真館 (第2回)
6mの降雪にもびくともしない200万都市札幌。その秘密は?
朝倉 一民
私の社会科見学―マルチ情報 (第2回)
高品質の追究と日常業務のたゆまぬ改善
小林 義典
“このデータ”を解体新書 (第2回)
一般会計予算を月収30万円に例えたら…
中本 和彦
世界のパワーマップ→テーマ別分布図 (第2回)
国や行政はどのくらい教育費を負担しているの? 日本は「高等教育費の公費負担が少ない国」
谷 和樹服部 賢一
今月の教材―楽しい授業づくりのヒント (第2回)
3年/「まちの中」だけでなく、「まちの周囲」にも注目
服部 太
4年/警察のしごと
根本 徹
5年/輪中堤のはたらきを再考する授業
柳沼 孝一
6年/聖武天皇が目指した「持続可能な社会」
宮崎 貴寛
中学地理/写真から考える世界の人々のくらし
北尾 悟
中学歴史/大野城に外国軍は来たのか―律令国家への歩み―
善財 利治
中学公民/旧民法が現代に生きていたら?
森口 洋一
世界&日本の子ども―社会をどのように認識し、感じ、考えているか (第2回)
社会の組織・機構をどの程度信頼し、政府には何を求めているか
棚橋 健治
入口は「建前」出口は「本質」の授業論 (第2回)
高校の公民科倫理で「親鸞」をどう教えるか、「常識挑戦型」授業を創る
片上 宗二
この単元の構造図―こうなる (第2回)
「市の様子」は地域学習のオリエンテーション
北 俊夫
社会科主任の仕事術―ポイントは“ここ” (第2回)
社会科主任の役割を果たす4つのこと
仲村 秀樹
【コメント】マネージメントの視点を持つ
大杉 昭英
中学社会 定期テスト作問の鉄則と実例 (第2回)
歴史的分野「1年生最初のテスト」の出題例 中一ギャップに配慮した問題を作る
永島 稔明
社会科実践研究のここにハイライト (第2回)
(小学校)「学習の見通し」を立てる学習活動の重視(1)
澤井 陽介
(中学校)学習評価は生徒の学力向上のためにこそ役立つ
中尾 敏朗
社会科研究最前線 わが教室の取り組み、ここに注目して (第19回)
【香川大学】教育現場にとって有用性のある実践と研究の探求
伊藤 裕康
わが県の情報 ここに「この授業あり」 (第194回)
宮崎県の巻
吉村 功太郎
編集後記
樋口 雅子
社会科の図解化技法入門→誰でも描ける基本型・効用型 (第2回)
「対比する矢印図」で、武士の時代への変化に気づかせる
沼田 能昌

編集後記

○…小誌11月号で、文部科学省の澤井陽介先生が、

・最近、若手教師がふえ、社会科の授業イメージが持てないため、研究も出来ないという悪循環に陥っている。

・こうした事態を改善する方途として、「45分の授業を板書で構想」して研究に着手するところがふえてきた。

として、香川県社会科研究会の事例を紹介されています。

たしかに、板書案・板書計画から入るのは、授業を映像としてとらえることが出来るので、現代的手法としても、すぐれものなのだ―ということを直感し、特集企画を発信しました。

ところで、1985年刊ですから、もう30年近く前のことになりますが、向山洋一著『授業の腕をあげる法則』という新書が刊行され、いまだにロングセラーを続けています。

著者である向山先生の授業では、教師の板書はほとんどない―と思われていました。

ところが、今回、この特集を企画するにあたり、過去の「社会科教育」誌を調べてみると、2006年11月号「授業が上手い人が使う“板書の法則”」にご寄稿いただいた向山論文には、

・「言葉」は消えていくのである。消えた「言葉」を出発点にした「討論」は成立しにくいのだ。

・しかし、「黒板の言葉」はずっと存在し続けるのだ。

・討論・話合いを仕組むなら「発表」より「文字」の方がやりやすい。

・「子どもの意見」をどのように扱い「黒板」にいかなる役割を果たさせるかによって、結論は違ってくる。

とあります。

ここでいう黒板の役割には、子どもが板書するも当然、含まれているわけではありますが、それを含めて、黒板の位置づけや活用が予想より?重視されている事を発見し、授業をひも解くに際して、もっと謙虚に事実確認をしていかなくては―という思いを新たにしました。

〈樋口 雅子〉

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