- 特集 世界と日本が融合する「歴史総合」授業デザイン
- 視点1 「歴史総合」をどう構想するか―ねらいと授業化のポイント
- 歴史を未来に活用する課題追究型主題学習を
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- 視点2 新学習指導要領「歴史総合」で授業はこう変わる―改訂ポイントを踏まえた取り組み
- 小学校社会科の授業はこう変わる
- 小学校でも参考にできるものはするというスタンスで
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- 中学校歴史の授業はこう変わる
- 高校「歴史総合」と中学校「歴史的分野」の円滑な接続を図る授業構成の手だて
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- 高等学校歴史の授業はこう変わる
- 学習課題の考察で,「教える」授業から「コーディネートする」授業へ
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- 視点3 “世界を舞台”に歴史授業を創る
- 世界史と日本史を融合させる視点とポイント
- 世界史と日本史の手段化と知識としての融合
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- 現代的な諸課題につながる「単元の基軸となる問い」の作り方
- 時空間を往来しながら歴史の探究へ誘う問いを求めて
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- 日本と世界で扱いがこんなに違う? 「歴史リテラシー」「情報リテラシー」を鍛える授業づくりのポイント
- 日本史読解のカギは世界史にあり
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- 日本とつながる世界史「歴史的思考力」を伸ばす授業デザイン
- 新安(シナン)沖沈船の積荷から見た一四世紀の東アジア海域世界
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- 視点4 世界と日本を結び付ける「この人物」お宝授業ネタ&エピソード
- 海外で活躍した日本人 杉原千畝
- 「海外で活躍した日本人」の教材化の視点と方法―外交官・杉原千畝の功績を通して―
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- 日本で活躍した外国人・お雇い外国人(ロエスレル)
- お雇い外国人と日本の近代化
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- 視点5 歴史総合「主題学習」トータルプラン
- 歴史を深く考察・構想・表現するために
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- 視点6 「歴史総合」取り組む際の課題と注意ポイント
- 内容の統合という意識を棄て,中学校の歴史学習を注視する
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- 視点7 世界の視点から見る「戦後日本史」の考え方・学び方
- 同時代史として,「問いの立て方」を問う
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- 視点8 【授業づくり最前線】新科目「歴史総合」につなげる! 世界と日本が融合する授業デザイン
- 【小学校3・4年】過去から学び,世界的協力を踏まえた防災学習
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- 【小学校5年】小単元「世界の中の国土〜領土に関する学習」
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- 【小学校6年】日本と世界との関係を視点とした授業づくり
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- 【中学校】ルクセンブルクの国民一人あたりのGDPに着目して
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- 【中学校】第一次世界大戦前後の中国を巡る各国の思惑を考察する
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- 【中学校】世界の動向から多面的・多角的に解釈する歴史学習
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- 視点9 【授業づくり最前線】新科目「歴史総合」を考える! 世界と日本が融合する授業デザイン
- 【近代化と私たち】史資料を重層的に活用しよう
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- 【国際秩序の変化や大衆化と私たち】日米の女性のファッションから貿易問題を考察する
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- 【グローバル化と私たち】ベトナム戦争から冷戦と東南アジアの民主化を学ぶ〜現在のカンボジアの視点〜
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- 最新情報で語る! どうなる・どうする社会科教育 (第34回)
- 学習したことを基に考える
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- 「主体的・対話的で深い学び」を実現するキーポイント―社会参画に基づく授業改革を目指して (第10回)
- 「社会の人々との協働」を通して子どもはどのように学びを深めるか
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- 新学習指導要領で社会科授業が変わる,授業研究も変わる (第10回)
- 授業での学びを今と未来に生かす地理歴史科
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- 社会科ICT授業 はじめの一歩―明日の社会科が楽しくなるICT講座 (第10回)
- デジタル教科書をどう授業に生かすか
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- 全国の実践家発信!見方・考え方を鍛える! 最先端の社会科授業モデル (第10回)
- 「調べて・まとめて・伝える」活動を通して見方・考え方を鍛える社会科学習
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- 〜第4学年「国際交流に取り組む地域」〜高槻市の姉妹都市交流〜〜
- 「わかる・できる」を目指す! 社会科授業のユニバーサルデザイン (第10回)
- 課題達成場面のユニバーサルデザイン
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- 100万人が受けたい! 大人もハマる社会科授業最新ネタ (第10回)
- 【歴史】世界史を背景に日本の歴史を考える
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- 〜古代の鉄と大航海時代の銀から〜
- 地理教育はどう変わる? 世界の地理教育最前線 (第10回)
- 所変われば災害も変わる―世界の防災教育―
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- 日本史と世界史を結ぶ歴史授業デザイン 目からウロコの授業ネタ (第10回)
- アジア・太平洋戦争を考える―歴史教育を・NIEで
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- 〈見方・考え方を鍛える!〉学び直す日本史 歴史探究ミニツアー (第10回)
- 江戸時代の貨幣改鋳から経済構造を考察する〜その四〜
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- 「主権者の育成」にどう取り組むか―教材づくり&授業アイデア― (第10回)
- 主権者の育成と「公正な判断力の育成」A
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- 得点力不足解消! 社会科「基礎基本」定着面白パズル&テスト (第10回)
- 中学1年 地理的分野「オセアニア州の国々」
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- 〈世界の研究動向から考える〉社会科授業の理解に役立つ12のキー概念 (第10回)
- ≪今月のキー概念≫Authentic Learning:真正の学び
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- 〜子どもならではの言説を紡ぎ,実社会の問題について他者と対話できるように鍛えること〜
- わが県の情報 ここに「この授業あり」 (第250回)
- 愛媛県の巻
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- 編集後記
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編集後記
二〇二二年度から、一八世紀以降の近現代の日本史と世界史を学ぶ「歴史総合」が新設され、必修科目になります。新科目の設置は、戦後に世界史が創設された以来の大改革とも言われています。
「歴史総合」は高等学校におけるものですが、それまで積み重ねてきた学習成果を発揮する大学入試も、センター試験が廃止され、二〇二〇年から共通テストが始まるなど大きな変革の中にあります。
また、高等学校につながる中学校、また小学校においては、歴史分野が日本史中心である為、世界史的な関心が薄くなりやすく、世界史から切り離して一国史的に日本史を学ぶ傾向が強いことが、指摘されてきました。
もちろんこれまでも「世界と日本をリンクする」取り組みは行われてきましたが、今回の改訂を契機に、改めて高等学校だけではなく、各学校段階において、「世界と日本」をより意識しながらテーマ設定し、授業に取り組んでいくことで、子ども達が歴史を大きな視点でとらえることができ、主体的な考えや取り組みが生まれる、そのような地盤づくりが求められていると言えるのかもしれません。
そこで本号では、「歴史総合」のねらいやつまずきポイントに始まり、歴史総合を見据えより一歩踏み込んだ小学校・中学校における授業化の視点と具体的取り組み、世界と日本を結び付けるエピソードや授業ネタ、高等学校における授業モデルまでを幅広くご紹介いただきました。
/及川 誠
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- 明治図書