- 特集 必修化で変わる 今こそ知りたい地理教育
- 1 提言 これからの「地理教育」とは何か―取り組むべき課題と今後の展望
- 小・中学校と高等学校との連携の必要性
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- 2 必修化直前「地理総合」授業のポイント
- 学習指導要領の変遷から「地理総合」を探る
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- 3 活用スキルアップ 小学校社会科における地図指導ガイド
- 児童の空間認識を踏まえた地図指導
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- 4 これだけは知っておきたい 地理授業づくりの基礎・基本
- 中学校/知って楽しい,わかってうれしい地理授業
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- 高等学校(地理総合)/地理総合をはじめるための準備をどう進めるか
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- 5 徹底解説!注目したい地理教育キーワード
- 持続可能な社会づくり
- 持続可能な地域・国土の形成を目指す
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- 地図・地理情報システム(GIS)の活用
- 空間表現(作図,地図表現)と空間把握(読図,現地照合)
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- 国際理解・国際協力(グローバルな視点)
- 生活文化の多様性を探究する地誌
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- 防災教育
- 第一に命を,さらには財産を守る
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- 6 今こそ知りたい 小学校の「地理教育」授業モデル
- 【市の様子の移り変わり(3年)】時期の重なる地図を見比べ,人々の暮らしの変化を考える
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- 【都道府県の様子・県内の特色ある地域の様子(4年)】地図帳がないと困る子に育てる
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- 【我が国の国土の自然環境と国民生活との関連(5年)】災害を自分事と捉えるための地図活用
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- 7 今こそ知りたい 中学校の「地理教育」授業モデル
- 【世界と日本の地域構成】白熱する教室!「カントリーバトル」
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- 【世界の諸地域(アジア州)】アジアへの工業進出を問うパフォーマンス課題
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- 【世界の諸地域(アフリカ州)】「地理総合」の三項目を組み込んだ中学地理の授業モデル
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- 【日本の地域的特色と地域区分】「あごだし」をとおして産業構造の変化がわかる授業モデル
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- 【日本の諸地域(九州地方)】SDGsと防災を取り入れた「地理」の単元デザイン
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- 【日本の諸地域(中部・関東・北海道地方)】単元で読み解く 空間的相互依存作用
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- 8 今こそ知りたい 高等学校の「地理教育」授業モデル
- 【地図や地理情報システムの活用(地理総合)】歴史専門教員だからこそのGIS指導を
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- 【生活文化の多様性と国際理解(地理総合)】日本と世界の生活文化の多様性(食文化)
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- 【地球的課題と国際協力(地理総合)】貧困問題から社会のあり方について考える
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- 【地理探究】必履修科目「地理総合」を踏まえた「地理探究」の学習とは
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- 小特集 「SDGs」を社会科授業にどう取り入れるか
- 小学校/18番目の持続可能な開発目標
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- 中学校/SDGsの視点で世界や日本諸問題を考える
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- 高等学校/地理の授業でSDGsを考えよう
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- 最新情報で徹底解説! どうなる・どうする社会科教育 (第34回)
- 第6学年の内容整理@
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- デキる人はやっている!社会科教師の仕事術―明日から使える3つのポイント― (第10回)
- @24時間365日,ネタはいつも拾いに行く A社会科こそICT活用 B情報交換こそ学びを深める
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- 100万人が受けたい!見方・考え方を鍛える中学社会 大人もハマる最新授業ネタ (第22回)
- 地理/絶望の国のダイヤモンド
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- 伝説の教師・有田和正先生直伝!追究の鬼を育てる授業づくり (第10回)
- 自分なりの板書技能を身に付けよう!
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- 1人1台端末も有効活用!板書&資料でよくわかる授業づくりの教科書 (第34回)
- 鬼滅の刃から大正時代へ
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- 〜6年生「大正時代」〜
- 社会生活に生かす視点で考える!「深い学び」を生み出す社会科授業づくり (第10回)
- 「子ども料金」を考える
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- 地理大好きな子どもを育てる!見方・考え方を鍛える地理授業デザイン (第22回)
- サプライチェーンの可視化に加えて?(空間的相互依存作用)
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- 最新情報でしっかり解説!歴史教育はどう変わるか (第28回)
- 「思考力,判断力,表現力等」の育成のために(6)
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- 〜概念的な理解に高めること〜
- 18歳市民時代の公民教育 授業づくりのスタンダード (第10回)
- 他教科等と連携を図りながら,18歳市民時代の公民教育を推進する
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- 〜18歳市民時代の公民教育を推進するにあたっては,社会系教育と他教科等との連携は必須であるとともに,その過程で社会系教科の役割を見出す努力が必要になる。〜
- 〈全国社会科教育学会の広場 私の論点・私の授業〉社会科教育の責任―教育に対する広範な要求にどのように向き合うか― (第10回)
- 主体的に学習に取り組む態度の指導と評価
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- 銅像からわかる!つれづれ社会科散歩ガイド―目からウロコの教材づくり― (第10回)
- ニッポンの風土と精神性を外国人の視点から記述した小泉八雲
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- わが県の情報 ここに「この授業あり」 (第286回)
- 宮崎県の巻
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- 編集後記
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編集後記
高等学校での「地理総合」の実施がもう目の前へと迫って参りました。歴代の改訂の中でも,久しぶりに地理教育が必修化される,ということで,この新設科目については書籍・論文等でポジティブな意見が多く交わされる反面,現状地理専門の教員が十分に行き渡っていない,といわれていることなどから,授業に対する不安・緊張の声も少なからずあるのではないかと予想されます。
昨年の夏,日本学術会議では「『地理総合』で変わる新しい地理教育の充実に向けて―持続可能な社会づくりに貢献する地理的資質能力の育成―」が挙げられ,そのなかで今後の課題のひとつに「小学校・中学校・高等学校間及び諸教科間の関連性を生かした地理教育改革」というものがありました。
このことからも今回の改訂内容は高等学校に限らず,小学校・中学校での地理教育にも大きく関わっており,地理教育について,各学校種,今一度深く掘り下げて考える機会ができれば,と考えました。
そこで今回の特集では『必修化で変わる 今こそ知りたい地理教育』と題して,大前提であるこれからの地理教育で何が求められているのかについて,から高校新科目「地理総合」の授業のポイント,中・高での地理授業づくりの基礎・基本や注目キーワードの徹底解説,具体的な教材研究と授業デザインまでをご紹介頂きました。また小特集では「SDGs」を社会科授業にどう取り入れるかというテーマにて実践レポートを紹介頂きました。
/中野 真実
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