- 特集 四月初めに徹底させる「国語の学習習慣」
- 音読
- 「家庭ではつかない学習習慣」
- 子どもをほめ、授業の中で音読する力を鍛える
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- 「指名なし討論の出発点」
- 指名なし発表までの力を早めにつける
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- 漢字
- 「漢字の覚え方を教える」
- 指書きにこだわって、漢字の覚え方を教える
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- 「漢字を使える子どもを育てる」
- 新聞社への質問場面でわかる向山学級の漢字が使える子への指導
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- 作文
- 「達意の文の書かせ方」
- 一度に多くを教えず、四つのこと+αから始める
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- 「書くことが楽しくなる向山型作文指導」
- 子どもが自ら文章を書きたくなる作文指導のポイント
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- 読解
- 「一字読解でテストの答え方を教える」
- 「問い」と「答え」の基本を学ばせる
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- 「問題をつくらせると読解につながる」
- 初めての「問題作り」の授業は、子どもたちが教師の予想を上回る考えを出した授業となった
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- ノートの書き方
- 「この指導でノートの書き方が激変する」
- “時と場合に応じて書き方を変える”…教師がそのことを知っているかどうかがノート指導のポイントだ!
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- 「ていねいなノートがうむ国語の学力」
- 「写す」こと、「ノートチェックで教えてほめる」ことを継続し、ていねいさを持続させる
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- 解釈
- 「言葉を根拠に自分の考えを組み立てるようになる」
- 「いつ」「どこで」「だれが」「何を」「どのように」「どうした」このコードで俳句の解釈を考えさせる
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- 「討論につながる解釈の指導」
- 分析批評「話者」と「作者」の違いで解釈から討論へ
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- 討論
- 「四月から始める討論の下地作り」
- 四月から向山実践を次々と追試し、討論的授業の「下地」を作る
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- 「ダイナミックな討論への伏線」
- 圧倒的な音読・発言回数がダイナミックな討論を支える「基礎」となる〜どの子も熱中し取り組む基本的な授業パーツ〜
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- ミニ特集 もう一度確認したいTOSS教材ユースウェア
- 【漢字スキル】1日目に全力を挙げ、覚えるシステムを確立させる
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- 【うつしまるくん】「そっくり写す」行為の奥深さ
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- 【暗唱直写スキル】向山サイクルを生み出す「ていねいさ」「成功体験」「セルフエスティームの向上」
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- 【話す・聞くスキル】言葉を削り、テンポよく、楽しそうに授業しよう!
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- 【五色百人一首】子どもが「百人一首大好き」にならないのは、どこかに我流があるからである
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- 【名句百選かるた/名文格言・暗唱かるた】説明は最小限に、試合を進める中でやり方を覚えさせる
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- 【ソーシャルスキルかるた】簡単・楽しいだけでは崩れてしまう ルールは必ず徹底する
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- 【輪郭漢字カード】輪郭面で十分活躍するのが基本である
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- 向国ライブあの体験で教室の実践が変わった
- ライブでなくては伝わらないことがある
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- ライブで「細かなステップ」がわかった向山式要約指導
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- 私のクラスでウケた保護者参観授業 (第1回)
- 親を巻き込んで楽しく、そして、子どもの成長が見える演出を!
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- 満員御礼!「向山型国語教え方教室」
- 物語文の読解指導〜長文教材攻略のポイント
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- 〜明日の授業に生きる向山型国語のスキルが盛りだくさんの向山型入門講座〜
- 巻頭コラム
- 赤ねこ漢字スキルの子どもの事実
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- 巻頭論文
- 四月初めだから徹底することができる
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- 〜これを逃せば「新型学級崩壊」の魔の手に飲み込まれる〜
- 谷和樹の「本気で学ぶ国語学」 (第1回)
- ある指導案の「参考資料」から,日本の言語教育を考える
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- 名取ノートからイメージする向山先生30代の授業 (第1回)
- 岡山で3回連続の「名取ノート」講座;キャンセル待ち必至!!
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- 新教材をだれでも追試できるように料理する (第1回)
- 3年説明文で論理構造を教える最後の発問を提案する
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- 新教科書にたくさん登場した伝統的言語文化の授業づくり (第1回)
- 『竹取物語』冒頭文を「係り結び」で読み解く
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- 背景を知れば一文一文がおもしろい
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- TOSS教材ユースウェア☆ライブでやっとわかったポイント (第1回)
- 漢字の指書きのポイントがようやくわかった。たった1ヶ月で激変、30点の子が100点になった
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- 漢字指導「指書き」で最も大切なこと
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- 向山型国語に挑戦/論文審査 (第65回)
- 字典編集の思想までふみ込んでほしかった
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- 国語授業で活躍!脳科学に基づくニュー教材 (第1回)
- 「言語活用力」は脳力の開発・維持・回復にとってもっともベーシックな因子である
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- クラスで一番できない子ができるようになった向国ドラマ (第1回)
- 討論の授業が作り出す子どもの事実
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- 「向山型問題づくりの授業」は、子どもをまるごと包み込む
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- 発達障害の子どもの自己肯定感を高める向山型国語
- 漢字文化の授業で「挨拶」の意味を教える。相手にとって「気持ちのよい挨拶」とはどういう挨拶なのかを学ばせる
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- 「子どもが作った問題」で組み立てる向国の授業 (第1回)
- 向山氏はあるときから「子どもの意見」をもとに授業を組み立てるようになった
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- 向山実践を読み解く
- 前の学級と比べることで、ショックを与える
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- 〜運動会の作文@ 1993年7月 大田区立雪谷小学校6年1組〜
- 分析批評ビギナーズ (第1回)
- 「視点」を入れると授業はこう変わる
- 「視点」を正確に理解して授業しなければならない
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- 視点を使って、作品のおもしろさを読み解く
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- 発達障害の子どもをしなやかに包み込む女教師の向国授業 (第1回)
- 言葉にこだわる授業と個別評定で,どの子も分かりやすく熱中する授業を組み立てる
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- 向山型国語で生み出す「中学生の事実」
- ライヴに出,体感しよう
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- 「4コマまんが作文」ならどの子も楽しく書ける (第1回)
- 最初はスモールステップで書き方をていねいに教える
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- ルール+行動言語で子どもが変わるソーシャルスキルかるた (第1回)
- 言葉の持つ力で子どもの行動を変える
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- 学力テストB問題に対応できる分析批評の授業 (第1回)
- 音読を繰り返し,分析のものさしを身に付ける。これが,基礎体力作りとなる
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- ディスレクシアの子に対応する向国実践QA (第1回)
- 音読カードを使った家庭での宿題は害になる
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- 読者のページ
- 「子どもの事実がある」「いつもエネルギーをいただきます」「多くの人に読んでもらいたい」「研究に生かします」影響力を高めます
- 編集後記
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- 向山型国語最新情報
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- 向山型国語に挑戦/指定教材 (第67回)
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巻頭コラム 赤ねこ漢字スキルの子どもの事実
●本誌編集長/向山 洋一
「赤ねこ漢字スキル」は,全国に広く普及している。県内の学校の半分以上が採用という所もある。その道の専門家が「お化け教材だ」という広がりである。
昔は,「漢字ドリル」という横長の教材しかなかった。これは「自習用」「宿題用」にくり返し使うのに便利だった。教師が手抜きのできる教材なのである。
しかし「漢字ドリル」には,大きな欠点があった。くり返しやらせても,学力はつかない,実力がつかないということである。
その欠点は致命的だ。それを解決するのに,私は「漢字スキル」という教材を創り出した。私が,初めて創ったのである。その証拠に「漢字スキル」の商標は,私が持っている。商標違反をしている会社もある。
「赤ねこ漢字スキル」は,授業で使う。毎日5分程度である。毎日5分で,ほとんどの子が百点をとるようになる。
毎日5分は,「授業」だから,正しい使い方が必要である。自己流では,効果が少ない。
正しいユースウェアが必要なのだ。
教材に,「ハードウェア」「ソフトウェア」の次に「ユースウェア」という言葉,概念を持ち込んだのも私である。
教師の技量は,「すぐれた教材」を選び,「正しいユースウェア」で活用するだけで,何倍も向上する。医師がすぐれた医薬品を正しく使うのと同じだ。
ある若い教師は,次のように報告している。
勤務校は,1年生以外の全ての学年で赤ねこ漢字スキルを採用している。しかし向山型で行っているのは私だけだ。
「Y男,いつの間にこんなに勉強ができるようになったの!?」
隣のクラスの子ども達が言ってきた。
Y男は,学年で最も学力が低い。
くり上がり,くり下がりの足し算・引き算も時間がかかる。
しかし,漢字テストは良好だ。
2学期はこれまで9回漢字テストを行った。
点数は第1回から順に,
100・100・100・100・100・90・90・100・100
である。
9回中100点が7回,90点が2回である。
Y男は,昨年まで30点〜50点ばかりだったらしい。
しかも,点数が悪く,担任に机を蹴られていたらしい。
ある男の子が言った。
「去年,漢字テストの時,○○先生怖くて嫌だった。テストを返す時,100点じゃなかったら,テストを投げるから。Y男なんか,机蹴られとったし。」
先週行った第9回漢字テスト。
Y男は100点。
そして,2学期2回目の全員100点達成でもあった。
さらに,これまで行った2学期の漢字テストクラス平均点は99点を越えている。
私は思う。
「どうして,向山型で漢字指導をしないのだろう?」と。
向山型で行えば,漢字テスト平均点95点を優に越える。
それも,無理なく,だ。
答案を投げる必要もない。
机を蹴る必要もない。
たくさん練習させる必要もない。
再テストをさせる必要もない。
4月に漢字スキルのユースウェアの冊子がついてくる。
その通りにすれば,大きな効果を得られるのだ。
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- 明治図書