- 特集 基礎学力保障の学習システム開発
- 提言・保護者から基礎・基本とは何かと問われたら
- 基礎学力低下論克服の視点
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- 読書算こそが基礎・基本である
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- 基礎・基本は高校に合格できる学力である
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- 国語科の基礎・基本の三つのキーワードは、「各学校」、「本人」、「保護者」
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- 基本的生活習慣と学習習慣・技能、そして教科の内容と態度など
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- 基礎学力向上の年間戦略をこう創る
- 全校で取り組むことが理想である
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- 基礎学力の保障は、まず、システムづくりから始めよう!
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- 「向山型」を二本立てで運用する
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- 基礎学力保障の学校・学習システムをこう創る
- TQM(総合的品質経営)の導入
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- 三項目をリンクさせるシステムがいる
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- 毎日15分、基礎・基本タイムを設定する
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- 「読みの力」の到達度チェックと向上策
- 小学校
- 三段階の学習システムで対応する
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- 「思い入れ読み」では力はつかない
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- 基礎・基本は、黙読の力=音読の力
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- 中学校
- 簡単な上にも簡単なものから
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- スモールステップの評価でわかる喜びを
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- 「書きの力」の到達度チェックと向上策
- 小学校
- 前学年までの漢字力もチェックする
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- 事実・感想の区別と文章構成
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- 〈感受力〉を高め、「書く力」を育む
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- 中学校
- リライト教材を視写する
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- 記者になって書く力を鍛える
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- 「計算の力」の到達度チェックと向上策
- 小学校
- 振り返って、計算力アップをはかる
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- 単元別到達度評価で子どもの伸びと教師の教え方の力量を測る
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- 習熟の対象を再考しよう
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- 中学校
- 3分間テストで基礎・基本を着実につける
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- 珠玉のシステムとパーツが、基礎学力を保障する
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- 基礎学力を生かす発展学習の開発
- 社会科の発展学習の進め方
- もう一押しの発展教材ネタ開発のための三視点
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- インターネットを活用した観光地図づくり
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- 具体的な「もの」を発展学習の中心に
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- 理科の発展学習の進め方
- 基礎学力を生かした理科発展学習の進め方
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- 単元のまとめを発展学習とする
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- 理科好きにするための発展学習を
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- 絶対評価で問われる教師の責任とは
- 目標の分類とその実現を明確に!
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- 教師修業への挑戦―サークルで学ぶ (第1回)
- 講座あり模擬授業ありの熱い時間
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- ~サークル TOSS Free Talk~
- 教師修業への挑戦―サークルで学ぶ (第2回)
- 元気で愉快な仲間の集まり
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- ~サークルやまびこ~
- 教師修行への私の助言
- 「結果を出す」修行への道
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- 国語科の到達目標チェックの方法 (第1回)
- 「到達度を高め合う子どもたち」の学習づくり
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- 算数科の到達目標チェックの方法 (第1回)
- 習得型システムに対応するための、スタート時の実力チェック
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- インターネットの活用法 (第1回)
- インターネット活用授業を考える上での前提条件とは
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- 授業研究ニュース (第1回)
- 文科省が学力向上に49億円計上
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- 補充学習・発展学習の進め方 (第1回)
- 教師修業のすすめ by TOSSランド
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- 指導と評価の一体化をめざして (第1回)
- 学習指導要領にみる「指導と評価の一体化」
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- 編集後記
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編集後記
○…基礎学力保障の学校・学習システムが改めて問われる時代になりました。特に絶対評価への転換で、「読み・書き・計算」が改めて問題になり、その到達度をみる評価チェックの方法開発が求められています。つまり、「目標と指導と評価の一体化」が実践課題となっており、見える学力(知識・理解・技能)も見えにくい育ち(関心・意欲や思考力・判断力)も、共に実現していく学力保障や成長保障が問われているわけです。
○…そのためには到達度チェックで現状を正しく把握し、次の指導に生かすと同時に、子ども一人ひとりの努力の方向づくりを行うことが期待されているわけです。
○…そこから改めて基礎・基本が問われているわけで、一般的にみると伝統的な基礎・基本として「読み・書き・計算」がいまなお根強いと批判する声もありますが、柴田義松氏は「たんに生活に有用な道具の習得に止まらず、人間に固有な認識力を発達させる基本となるものであることは、五〇年代の基礎学力論争のなかである程度、明らかにされてきた」と解説されています。
○…「学力再生」はやはり「読み・書き・計算」でという具体策が現場から出されるようになりました。昔から日本人の伝統的教育、民族的教育は「読み・書き・計算」を重視する教育であったと強調されるようになっているわけです。
○…「学び」論が横行するなかで、学習スキルを含む基礎・基本を習得レベルまで反復練習させ、あるいは教え込むことが否定されていると天野正輝氏は問題視しています。本号は、改めて「教える」勇気を持とうという呼びかけと同時に基礎学力を保障する学習システムの開発を考える特集です。
(江部 満)無断転載
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- 明治図書