- 特集 「授業力の向上」をめざす自己点検
- 提言・「授業力の上達」どうやって確認するか
- 典型はシンプル・イズ・ベストにある
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- 導入と振り返り・発言評価の三項目
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- 教師としての基礎体力を付ける。八つの項目を先ずクリアーせよ。その先に授業力向上がある
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- 授業力を客観的に測定する五つの観点
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- 「子どもの事実」に依拠する
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- 一時間の学級組織力・どこが問題か
- 教師の見栄と虚栄によって学級組織力が壊れる授業がはびこっている
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- 一時間の授業をコーディネートする
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- 《生徒からの信頼》を教師自身が勝ち得ているだろうか
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- 何をどこまでやればいいかを示し、最初をきちんと評価する
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- 授業開始5分の勝負力・どこが問題か
- 場の空気を絶対に支配してやるんだという覚悟が必要だ
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- 向山洋一氏の授業CDから授業開始の勝負力を抽出する
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- 発問・指示の技術力・どこが問題か
- 発達障害の子どもがいる学級で授業を成立させる3つの原則
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- 窒素はこの世に必要なものなのか〜6年「燃焼の仕組み」
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- 説明・指名の技術力・どこが問題か
- 教師が次々に指名をし、言葉を削ることで発達障害の子どもが分かる授業にする
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- 「守・破・離」で捉えていますか?
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- 板書の技術力・どこが問題か
- 子どもたちにとって本当に必要かどうか、子どもの事実で検証する
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- 子どもに「隙を与えない」板書の技術
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- 机間指導の技術力・どこが問題か
- 対応力・再現力・心地よさを含んでいるか
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- 机間指導はシステムの一部である
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- ノート指導の技術力・どこが問題か
- 「最高に面白いノート」を増やす板書を工夫しているか
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- ノート指導よりも板書作成に力を入れる現場
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- 一時間の授業まとめ力・どこが問題か
- 授業構成力を磨く
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- 授業は、「最後」を確定させてから組み立てる
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- スキルで「履修型」から「習得型」へ
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- 一番のポイントは「授業の型」があるか否かである
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- 熱中・集中した授業づくり
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- 教師修業への助言
- 教師修行の助言 三項目
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- 『授業の腕をあげる法則』から学ぶ (第7回)
- 場所の確保や話し方の基本について学んだことがある
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- 個別に評定し、大いに褒め励まそう
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- 初任者研修の課題を問う (第7回)
- 体験的な活動を行うときの留意点
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- 授業力を鍛える (第7回)
- 基本的なことなのに、ベテランになっても身についていない。「立ち位置」の問題
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- 全国学力・学習状況調査・結果の生かし方 (第7回)
- 家庭での学習習慣と生活習慣の診断
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- 「習得・活用・探究」サイクル (第7回)
- 要となる思考力・判断力・表現力の育成
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- 続・教師修業のために (第7回)
- 板書が変わると他のことも変わる
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- 教材・授業開発研究所情報
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- 編集後記
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編集後記
○…目下の現場の話題は、「免許更新制」の更新講習の内容に集中しているようです。教員免許更新制の目的は、「その時々で教員として必要な資質能力が保持されるよう、定期的に最新の知識技能を身に付けることで、教員が自信と誇りを持って教壇に立ち、社会の尊敬と信頼を得ることを目指す」とされています。更新講習は、三五歳、四五歳、五五歳の教師を同時に対象としており、それぞれの年齢によって「教職についての省察」「学校の内外における連携協力についての理解」は、かなり違っているという研究者の指摘もあり、それぞれ年齢の違う教師を満足させるモデルカリキュラムづくりのむずかしさが指摘されています。
○…早くも現場校長からは@子どもの変化に応じた講習を、A現場に必要な具体的な内容を、B満足度の高い講座を、C集団経営力を高め即戦力に磨きをかける内容を、など論文が出ています。(『現代教育科学』二〇〇九年六月号から)
○…他方、現場からは「学校で起こる問題」の半分以上は、教師の授業力に起因する」そのためには、授業の上手下手を測定する基準を作るべきではないか、という提案があります。@授業が上手い教師は、子どもからも保護者からも信頼を得る、A授業が上手い教師は、学級崩壊をしない。また、学級崩壊を立て直す、B学校で起こる問題の半分以上は、教師の授業力に起因する。授業等が上手ければ、子どもは教師の言うことを聞くのだ、と河田孝文氏は強調しています。
○…「授業の力量を上げるシステムを作るのは、教育界の大きなテーマである」と主張されている向山洋一氏は、「担任次第で子どもは変わる」と提起されています。本号はそのための提案として、「授業力の向上」をめざす自己点検を特集としました。
(江部満)
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- 明治図書