- 特集 子供の「身を守る」訓練と学校の防犯教育
- 日本人の危機意識・危機管理の特徴―外国で暮らして思うこと
- 管理される多文化主義
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- リスクと向き合うアメリカ
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- だれが守る? 子どもの登下校
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- 日本人の危機意識と学校教育の課題
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- 防犯教育の基礎基本―日頃の点検活動・チェックリスト
- 安全教育カリキュラムの基本構成
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- 来校者の確認法の工夫点
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- 侵入者に対処する体制づくり
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- 登下校における安全確保のポイント
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- 情報共有システムづくり
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- 学校施設における安全点検のポイント
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- 役に立つ防犯グッズのリスト
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- 防犯教育のための学校対策
- 防犯教育のウォーキング
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- 地域安全マップづくり
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- 防犯教育の授業
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- 教師の身を守る護身術
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- 侵入者への対応ロールプレイ
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- 学校安全ハンドブックづくり
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- どんな指導が防犯教育に役立つか
- 自衛能力を高める状況判断力の指導
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- 子どもに役立つ護身術―どんなものがあるか
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- 自分の力の限界を知らせる
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- 教えておきたい防犯用語
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- 110番・119番のかけ方
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- 連れ去りから身を守る“断り方”
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- 防犯教育の機会:いつどこで指導するか―わが校の場合
- だれもが 安心して 豊かに 学校生活を
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- 発達段階をふまえた防犯教育
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- 学校公開日に体育館で全校指導をする
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- 継続と連携を大切に
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- 防犯教育の研修・出前授業機関の紹介
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- 教師のための危機予防訓練
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- 今、こんな防犯コンサルティングが稼働中
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- 子どもが盛り上がるわが校の行事イベント (第2回)
- 【伝統集会】お年寄りは、遊びの名人!【なわとび大会】クラスの心を一つに!
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- わが校の学校図書館 (第2回)
- 家庭・地域に開かれた学校図書室に
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- 医師と教師―1人前になるシステムを考える (第2回)
- 本を読んで眠れなかった
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- 教師を元気にするコーチングの活用 (第2回)
- 教師のやる気を喚起する方法
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- スクールマネジメントの基礎―国政レベルの議論失敗から学ぶもの (第2回)
- 「現状認識」の問題~その1~
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- ~ムードに流されず「現状」を直視せよ~
- “管試問題”に見るこれからの学校経営者像 (第2回)
- 世論を形成する校長の“感性”
- 若手への意見のし方 心得帳 (第2回)
- 「たて軸」のブレない生き方を教える
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- “ウリ部分”をつける新しい教員研修 (第2回)
- 「設計」する
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- 地方分権で教育課程編成はどう変わるか (第2回)
- 教育課程の弾力的な編成の可能性
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- 編集後記
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- 藩校を訪ねて (第2回)
- 藩主の思いを反映させた公教育の場「藩校造士館」
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編集後記
○…「小学校の時は、いつも靴下に紙幣を入れて通学していたんです。砂漠でバスに乗れないと命にかかわるということだったと思うのですが。
なにしろ子どもには子どもの強盗が出て、ホールドアップをされた時ように、胸のポケットには“お渡しする紙幣”を入れていました。渡せば殺されなくてすむから、かならずそれなりの金額を、親は毎日、確認していました。
日本人学校に通っていた子どもは全員、そうしていたと思います。」
小学生のとき、南アメリカにいた人から聞いた話です。
そのせいか、彼女は、いまだに非常に用心深くて、お金もある程度、まとまった金額をいつも現金で用意していました。相手もそれなりの?リスク覚悟でくるのだから、収穫なしだと逆上すると信じて?いるようでした。
この事例だけからでも、日本人の危機意識はかなり薄いと言えるのでしょう。
しかし、言うまでもなく、このところ子どもを狙ったさまざま事件がおこっています。防犯ボランティアの登録もこの半年で6千団体増え、全国には1万4千団体あるのだそうです。しかし、立ち上がるのはいいのですが、継続するのはなかなかと経験者は言います。
どうも、南アメリカで暮らした子どものような資質が求められる時代に入っているようです。歓迎できることではありませんが、新しい時代にふさわしい防犯教育のあり方をご紹介いただきました。 (樋口雅子)
○…教員の大量退職時代を控えて保護者に信頼される教師をどう現場に迎え入れられるかは、これからの大きな課題だ。文科省も「優れた教師を確保する」ことが一層求められているという認識に立っているようである。しかしその一方で、一部教員の不祥事や指導力不足教員などに対する保護者の信頼が揺らいでいることも事実だ。そんな背景を基に、文科省が「教員の資質向上に関する全国フォーラム」を開催しはじめている。東京銀座での時事通信ホールでの詳細を『内外教育』が報じた。
○…基調提案は東京学芸大学の鷲山恭彦学長が行っているが、教員としての基本的な資質を体験的、総合的な知識として身につけさせていくべきだ、と主張しているのが目立った。特に教職大学院が新人教員とともに現職教員を対象にした「スクールリーダー」の養成を掲げていることについて、「今日の学校には教材を教えるだけでなく、物と物、人と人とをコーディネートする力が求められている」と強調していることに共感をおぼえた。鷲山学長はTOSS(教育技術の法則化)の夏の大会にも出席され模擬授業に共感を示された方である。
(江部 満)
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