学校マネジメント 2007年12月号
“新・教育公務員”資質能力と行動基準

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学校マネジメント 2007年12月号“新・教育公務員”資質能力と行動基準

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ジャンル:
学校経営
刊行:
2007年11月6日
対象:
小・中
仕様:
B5判 78頁
状態:
絶版
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目次

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特集 “新・教育公務員”資質能力と行動基準
新・教育公務員像―“官から民”への流れの中で考える
学校選択制が意識を変える
浅木 麻人
かかわって思う学校の問題点……
井内 清満
業務の高付加価値化とそのアピールを
馬居 政幸
時代感覚に敏感で、創造力ある教師を
梶井 貢
いかに「共感」を得るか
加藤 崇英
今、教育公務員として生きること
川上 範夫
崇高な使命を全うできる人間力を
佐伯 邦芳
求められる感性と洞察力
浜田 幸作
教育公務員は国民から教育を託されている
宮崎 正康
学校バッシングにみる“期待される新・教育公務員像”
組織の一員としての自覚と経営感覚をもった教師がますます求められる
元兼 正浩
具体的な方針を示して具現してみせる
有田 和正
天職としての教育者―石川啄木の教育観―
池田 功
全人教育に関わる人格者としての教育公務員
岩谷 俊行
こんな時どうする?:新・教育公務員像を求めて
Q&A=校門を出たら私人でよい?
杉田 荘治
Q&A=学力保障の土曜日授業は仕方ない
山田 一
Q&A=虐待など家庭の問題には踏み込まない
阿部 惣一
Q&A=発達の遅れの指摘は越権行為か?
大森 修
Q&A=給食費の徴収は学校の責任?
矢野 英明
Q&A=教師の自宅電話は非公開でいい?
階 玲治
教育公務員としての自覚を促すために
行政発:教育公務員としての自覚不足の事例
職務の重さを自覚して
芦川 幹弘
その人の生き様こそ教育公務員としての自覚をはぐくむ
遠乗 功
校長発:教育公務員としての自覚不足の事例
学校として、チームとしての責任を果たす
吉田 和夫
相手の要望を事前にキャッチして動く
根本 正雄
教員発:教育公務員としての自覚不足の事例
ただただ、恥ずかしい
長野 藤夫
「法を知る」
瀧沢 広人
教育公務員として学力テストをどう受け取るか
戸田 忠雄
事例で早分かり=教育公務員としての資質能力が問われる時
“学校情報の発信と管理”に関わる事例研究
北神 正行
“教育行政への上告”に関わる事例研究
円山 博司
“法令遵守意識”に関わる事例研究
佐藤 晴雄
“保護者とのかかわり”に関わる事例研究
西山 薫
“指導要録・通知表”に関わる事例研究
堀井 啓幸
“児童・生徒の懲戒”に関わる事例研究
嶋崎 政男
「でっちあげ」―“殺人教師事件”から見えてくるもの
「子ども絶対主義」の陥穽
橋本 康弘
「でっちあげ」が起きる可能性
宮ア 俊哉
あなたの“教育公務員としての自覚度”チェック
職務に必要な“時間感覚”とは
山 佳己
職務に必要な“金銭感覚”とは
槇田 健
職務に必要な“管理感覚”とは
渡辺 尚人
職務に必要な“報告感覚”とは
賀本 俊教
職務に必要な“法令感覚”とは
川神 正輝
職務に必要な“情報感覚”とは
染谷 幸二
職務に必要な“人権感覚”とは
鈴木 智光
食育のための学校ガーディニング (第9回)
仙台名物 ずんだもちを作ろう
三浦 和美
学校に伝統文化の活動を (第9回)
異なる文化間の架け橋
中村 哲
親向け教育情報誌ウォッチング (第9回)
親と子の能力開発マガジンとは
明石 要一
管理職のための“教育のレシピと隠し味” (第9回)
子供と親の「世代論」的分析を!
光岡 洋一
教育バウチャー:いやでも?学校が変わる仕掛け (第9回)
教員評価はどのように行うべきか
福井 秀夫
教育課程改定と学校経営の改革点 (第9回)
理念はよいが手立てが不十分だった
菱村 幸彦
学校研修を刺激する処方箋 (第9回)
「保護者」参画型の創意工夫(4)
小森 茂
〜「学習成果」を評価する〜
“割れ窓”理論の生徒指導―ゼロトレランスが学校の秩序を回復する (第9回)
日本における実践事例(3)
藤平 敦
07’管理職に必要なクライシスコミュニケーション (第9回)
危機を招く「3つの内部原因」を認識せよ!
伊原 正俊
〜A放射線臨界被曝事故も「危機管理意識の欠落」で起こった〜
“地域の声”と学校はどう向きあうか (第9回)
家庭教育は号令だけでは変わらない。具体的な方策こそが必要
成山 治彦
校長講話 3分話の知的ネタ (第9回)
季節の言葉から
青木 伸生
寺脇研の“教育再生”私案―諸プランの採点に立つ代案提言― (第9回)
私が「ゆとり教育」にこだわるわけ
寺脇 研
〜学歴崩壊の次に来る“現実”とは〜
編集後記
樋口 雅子江部 満
日本音楽と日本文化 (第9回)
阿国と歌舞伎
田中 健次

編集後記

○…「20年前、福岡で新任教員達に今日からあなた達は何になったのですか≠ニ聞いたらえ、教師でしょう=vと。

 「そうではなく、教育公務員になったのだから、公務員として遵守しなければいけないことをやってもらわないといけない」というと、

 「え、公務員になったのですか」

 ミスター文部省といわれた寺脇研先生にインタビューした時のご発言です。このとき以来、「教育公務員とは何ぞや」というテーマで企画を発信したいと思い続けてきました。

 なぜなら、寺脇先生もおっしゃるように、「今でも意識が変わっていない」のではないかと思われるからでもあります。

 もとを質せば、江戸時代の「百姓往来」のような職業倫理が、近代以降の日本人に叩き込まれる場があやうくなったこともあるのではないか―と、池田功・上田博著「明治の職業往来」からは読みとれます。

 本号の特集では、世間の空気?が官から民へ≠ェよい―という流れのなかで、新・教育公務員像≠探っていただきました。

(樋口雅子)

○…全国学力テストの調査結果が公表されることから、現場ではその結果を授業改善にどう生かすかが話題になっている。田中耕治氏(京都大学教授)は、基礎・基本の力と活用力は不可欠の学力であり、活用問題対応の対策をしたり、習熟に偏った指導の問題点を指摘している。(日本教育新聞)いまどこでも話題、問題になるのはPISA調査を意識したB問題である。同時にA問題での基礎的・基本的な力といわれている基礎学力である。特にわが国の算数・数学の活用力に関しては、一定の蓄積があり、PISA型の学力を特に論じる必要はないという説さえある。

○…ここにきて学習指導要領改訂に際して、習熟型か探究型かの議論が始まっている。田中氏が言われるごとく、戦後の学習指導要領の改訂は「振り子の歴史」といわれ、子どもの生活経験を重視する考え方と教科や学問の論理に基づく考え方の間で振れてきたという歴史がある。「習得のレベルの強化」だけでは、真の学力はつかない。「探求の力」をつけることも大事になるのだ。

(江部 満)

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