楽しい体育の授業 2000年8月号
ニューバージョン・運動会種目集

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楽しい体育の授業 2000年8月号ニューバージョン・運動会種目集

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ジャンル:
保健・体育
刊行:
2000年7月
対象:
小学校
仕様:
B5判 76頁
状態:
絶版
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目次

もくじの詳細表示

特集 ニューバージョン・運動会種目集
特集の解説
根本 正雄
実践事例
個人種目/低学年
「運」と「実力」ダンボールキャタピラ
後藤 久美
簡単、逆転、一体感 がんばれアンパンマンレース
井上 朋子
ゴールはどこだ
藤井 幹裕
個人種目/中学年
お天気次第
石塚 慶人
サイコロふってあした天気になあれ
加藤 真一
しっぽ取りゲームとペア作りで運命逆転
本川 監
個人種目/高学年
キーワードは、簡単!楽しい!逆転現象!
後藤 一則
「楽しみ」と言われるような種目を
宮野 康彦
運動量大で練習いらずの個人種目「川棚小筋肉番付」
河田 孝文
団体種目/低学年
子供が熱中する「野菜の収穫」
澤田 好男
追いかけ玉入れ ユーフォーキャッチャー
平田 千晶
ちょっぴり知的ななわ跳びリレー
本井 訓
団体種目/中学年
ミレニアム大綱取り
菊池 忠生
「きまぐれ台風ゴーゴー」
太田 静男
サイコロを使った「みつや台風」
中原 勇治
団体種目/高学年
もっと盛り上がる「台風の目」
濱崎 督之
変形綱引き「はやく たすけて!」
青木 勝隆
全員が主役の「一人一芸」リレー
立田 順一
ミニ特集 新学習指導要領「跳び箱運動」指導のポイント
今こそ確かな指導技術を身に付けよう
表 克昌
集団で跳び箱に取り組む
矢野 毅
個人達成型の運動から集団演技型の運動へ
浜田 勇一
全員達成!跳び箱運動
奥 清二郎
喜んで跳び箱運動をする授業に
丸尾 浩一
キーワードは「学び方」安定・変化・発展の場作り
千島 章
写真で見る指導のポイントとコツ
根本直伝講座より「跳び箱運動」
村田 斎
知っておくと役立つ心と体の話
タバコとストレス
近藤 真庸
マンガで見る楽しい体育指導 (第5回)
根本体育直伝マンガ(表現運動の巻)
岩野 節男岩野 紀子
スポーツと健康づくり (第5回)
知っているようで知らない!?栄養素
並木 孝樹
法則化体育最前線
「活動」あって「学習」なし?
駒井 隆治
できなかった子ができた! 子供に学ぶ成功事例 (第5回)
根本式かかえ込み跳び指導法(その1)
根津 盛吾
誰にでもできるこどもかっぽれの指導 (第17回)
個別評定のポイントT
大賀 由里子
効果抜群!ファックスできる体育学習カード
マット遊び
星野 起久子
〜いろいろな遊びに挑戦〜
マット運動
小笹 宗男
〜開脚前転名人への道〜
誌上授業ビデオ診断
マット運動(後転)
宍戸 威之齋藤 千洋
全国ネットワーク
法則化体育四国支部
鈴木 智光
サークル紹介
法則化体育 大分サークル
成重 幸一
授業の腕を高める論文審査 (第100回)
「引用」と「参考」との違い
向山 洋一
授業に役立つ「体ほぐし」12選 (第5回)
呼吸法を取り入れた体ほぐしU
根本 正雄
〜荒谷美枝子氏の指導〜
世界と日本の性教育 (第5回)
思春期と思春期教育の比喩
武田 敏
読者のページ My Opinion
編集後記
根本 正雄
TOSS体育ニュース
こうすればできる! (第5回)
スピードにのったバトンパス
渡辺 喜男

特集の解説

ニューバージョン・運動会種目集

千葉市立あやめ台小学校

根本 正雄


 運動会の種目を何にするかは、運動会の成否を左右するほど大切なことである。

 本特集は、運動会種目のニューバージョンが紹介されている。種目によって、運動会が盛り上がるかが決まる。どんな種目を選定したらよいのであろうか。

 種目選定の視点として、次の6点が考えられる。


 1.どの子も参加できる(勝てる)。

 2.ルールが簡単。

 3.準備物が少ない。

 4.逆転現象が起こる。

 5.勝敗が最後まで分からない。

 6.参加者も一体になれる。


 運動会種目で大切なのは、どの子供も参加でき、しかも勝てるチャンスがあることである。

 そのためには、ルールが簡単で準備物を少なくする必要がある。なぜなら、ルールが複雑になり準備物が多くなればなるほど、勝敗に能力差がでてくる。

 運動能力の高い子供ほど勝つチャンスが多くなる。逆に能力の低い子供ほど勝つチャンスが低くなる。

 障害物競争がある。いろいろな障害があったほうが変化があり、逆転が出てくるだろうと考えて障害を多くする場合がある。

 障害を多くすればするほど、能力の高い子供が勝つ。能力の低い子供が勝つチャンスは少なくなる。

 これを防ぐには、ルールが簡単で、準備物を少なくし誰でも勝てる種目にしていく。

 次に大切なのが、逆転現象の起こる工夫をすることである。勝敗が最後まで分からないようにする。

 スタートで勝敗が決まってしまったのでは意欲が出ない。スタートはビリでも逆転が途中で起こる可能性があれば、最後までがんばる。

 リレーが面白いのは、バトンパスによって逆転が起こるからである。いつバトンを落として逆転が起こるかを注目している。

 思わぬハプニングによって勝敗が決まるところに面白さがある。いつ、どうなるか分からないから子供は必死になって走る。

 そして最後は参加者も一体になれる種目が最高である。一緒になって応援し、レースに参加できる内容が理想である。

 昔から続いて行われているリレー、綱引き、大玉ころがし、玉入れなどはそれらの条件を全部クリアーしている種目である。

 「サイの目いたずら」と言う種目がある。次の方法で行われる。


(1) スタートして、ジャンボサイコロをふる。目は1、2、3のみにする。

(2) 出た目に従って、カラーコーンの右側を通ってくる。

(3) 跳び箱を跳んでゴールする。


 3の目のカラーコーンが一番短くしてある。1の目は走る距離が長くなるので不利になる。

 ジャンボサイコロの目によって、走る距離が変わってくる。誰でも一番短い距離を走るカラーコーンを走るチャンスがある。

 足の遅い子供でも勝てるのである。やってみないと勝敗は分からない。

 個人種目でも盛り上がる。団体種目のリレーにすれば、もっと盛り上がる。逆転現象が起こる仕組みになっているからである。

 本特集では、このような種目が紹介してある。子供が喜んで参加する種目を工夫してほしい。

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