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特集の解説
ニューバージョン・運動会種目集
千葉市立あやめ台小学校
根本 正雄
運動会の種目を何にするかは、運動会の成否を左右するほど大切なことである。
本特集は、運動会種目のニューバージョンが紹介されている。種目によって、運動会が盛り上がるかが決まる。どんな種目を選定したらよいのであろうか。
種目選定の視点として、次の6点が考えられる。
1.どの子も参加できる(勝てる)。
2.ルールが簡単。
3.準備物が少ない。
4.逆転現象が起こる。
5.勝敗が最後まで分からない。
6.参加者も一体になれる。
運動会種目で大切なのは、どの子供も参加でき、しかも勝てるチャンスがあることである。
そのためには、ルールが簡単で準備物を少なくする必要がある。なぜなら、ルールが複雑になり準備物が多くなればなるほど、勝敗に能力差がでてくる。
運動能力の高い子供ほど勝つチャンスが多くなる。逆に能力の低い子供ほど勝つチャンスが低くなる。
障害物競争がある。いろいろな障害があったほうが変化があり、逆転が出てくるだろうと考えて障害を多くする場合がある。
障害を多くすればするほど、能力の高い子供が勝つ。能力の低い子供が勝つチャンスは少なくなる。
これを防ぐには、ルールが簡単で、準備物を少なくし誰でも勝てる種目にしていく。
次に大切なのが、逆転現象の起こる工夫をすることである。勝敗が最後まで分からないようにする。
スタートで勝敗が決まってしまったのでは意欲が出ない。スタートはビリでも逆転が途中で起こる可能性があれば、最後までがんばる。
リレーが面白いのは、バトンパスによって逆転が起こるからである。いつバトンを落として逆転が起こるかを注目している。
思わぬハプニングによって勝敗が決まるところに面白さがある。いつ、どうなるか分からないから子供は必死になって走る。
そして最後は参加者も一体になれる種目が最高である。一緒になって応援し、レースに参加できる内容が理想である。
昔から続いて行われているリレー、綱引き、大玉ころがし、玉入れなどはそれらの条件を全部クリアーしている種目である。
「サイの目いたずら」と言う種目がある。次の方法で行われる。
(1) スタートして、ジャンボサイコロをふる。目は1、2、3のみにする。
(2) 出た目に従って、カラーコーンの右側を通ってくる。
(3) 跳び箱を跳んでゴールする。
3の目のカラーコーンが一番短くしてある。1の目は走る距離が長くなるので不利になる。
ジャンボサイコロの目によって、走る距離が変わってくる。誰でも一番短い距離を走るカラーコーンを走るチャンスがある。
足の遅い子供でも勝てるのである。やってみないと勝敗は分からない。
個人種目でも盛り上がる。団体種目のリレーにすれば、もっと盛り上がる。逆転現象が起こる仕組みになっているからである。
本特集では、このような種目が紹介してある。子供が喜んで参加する種目を工夫してほしい。
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