- 特集 新指導要領スタート!体育の授業開き
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- 基本的な動きを身に付ける習得型の体つくり運動
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- 「登り棒」で楽しく体力を高める
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- 基礎感覚は毎時間楽しく磨いていける
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- 鉄棒の基礎感覚・基礎技能を楽しく身に付ける
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- 初日で授業をシステム化する
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- 向山式跳び箱指導法で「わかる喜び」「できる喜び」「仲間と関わる喜び」を体験させる
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- 走・跳の運動遊び 中学年
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- バーの代わりにゴムひもを使うことで運動量を確保する!
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- ジャンケンジェンカでスポーツマンポーズ
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- 表現運動
- 楽しみながら、一つ一つ加えていく
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- ミニ特集 4月 新指導要領で体育授業はこう変わる(体ほぐし)
- 1年生/論理的思考を促す「なべなべそこぬけ」
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- 2年生/体ほぐしの質は、笑いが判断基準!
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- 3年生/鬼ごっこバリエーションで楽しく仲良くルールを守って
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- 4年生/体ほぐしの内容を意識せよ
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- 5年生/ふれ合える運動と力・動きを調整する運動で心をほぐす
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- 6年生/今だからこそチャレンジ運動に挑戦
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- ライブで体感!TOSS体育講座
- 講座で鍛える
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- 〜第1回TOSS体育フレッシュin沖縄〜
- レベルアップ これだけは押さえたい体育授業の基礎・基本
- 仲間を指導することから始まるよい体育授業への道程
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- マンガで見る楽しい体育指導 (第109回)
- 根本体育直伝マンガ(すぐできる体ほぐしの巻)
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- ルール簡単おすすめゲーム・鬼ごっこ
- 体育授業開きは「たい・たこ」ゲームで!@
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- 〜知っているようで知らないポイント〜
- 年間を通して鍛えたい基礎感覚・基礎技能
- 校庭の遊具で基礎感覚をこう鍛える
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- 拍手喝采これでYOSAKOIソーランが成功
- 千年続く教材で、子どもたちに感動体験を
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- 運動量を保障する体育授業のシステム
- 授業開きからシステムをつくる
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- あの授業映像から「指導技術」を学ぶ
- できない子をできるようにする体育の指導@4月に必要なのは「マネジメント」である
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- 最新情報を盛り込んだ食の授業 (第22回)
- 噛まない・噛めない現代っ子
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- ここが聞きたい!体育授業のQ&A
- マネジメントの指導は、「楽しみながら」無理なく無駄なく行う
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- TOSS体育最前線
- 4月の基礎感覚づくり「ロンドン橋」などなど
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- 〜齊藤振一郎氏の実践〜
- 効果抜群!ファックスできる体育学習カード
- 体つくり(低・中学年)
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- 〜多様な動きをつくる運動遊び―フラフープで遊ぼう―〜
- 体つくり(高学年)
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- 〜意欲を持続させるなわとび級表とシステム〜
- 特別支援の子どもも活躍!楽しい体育授業
- 負けへのこだわりがあらわれにくく、ルールが単純な体育メニュー
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- ライフスキルと健康教育 (第85回)
- 共感ラボのコミュニケーションスキルトレーニング(2)
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- 授業の腕を高める論文審査 (第204回)
- これこそ、本当の国際交流
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- 体育科における学力保障 (第73回)
- 身体リズムで表現するエアー和太鼓の授業@
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- TOSS体育ニュース (第88回)
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- 1/30秒単位で見せる子どものよい動きはこれだ! (第25回)
- 学級開きで全員成功体験を!跳び箱
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- 〜開脚跳び〜
特集の解説
新指導要領スタート!体育の授業開き
TOSS体育授業研究会代表
根本正雄
学習指導要領が改訂された。改訂の内容としては次の3点があげられている。
1 基礎的な身体能力、態度、知識・思考・判断を身に付けさせる。
2 発達段階に応じて指導内容を明確に示す。
3 子どもの体力低下に対応する。
以上の改訂の内容を考慮した体育の授業開きは、どのようにしたらよいのであろうか。
新学期が始まり、子どもは意欲に燃えている。体育の授業にも大きな期待を抱いている。
そのような子どもの意欲や期待に応える体育開きをするには、どのような授業の組み立てを考えたらよいのかが分かれば、授業もしやすい。
本特集では、1年間の初めの体育授業として効果的な内容が紹介されている。
静岡県の前島康志氏は、「楽しく投げる力を伸ばすハンドボールの授業」の中で、新指導要領の指導内容に即した授業をされた。
学習指導要領の「ボール運動」のなかに、ハンドボールを指導することができるようになった。
そこで、前島氏は「多様な投げ方ができるハンドボールを楽しむことで、投げる力が向上し、チームとしての動きも身に付けることができる」授業を展開した。
ハンドボールの楽しさや喜びにふれ、その技能を身に付けることができるようにする授業である。
そのために、簡易化されたゲームで、ボール操作やボールを受けるための動きを高める。そのあと、攻防ができる指導を行った。
実際のゲームの内容を次のように工夫した。
1 ゴールはハードル、またはコーンとする。
2 場所は運動場、または体育館とする。
3 主なルール @女子は倍の得点 A全員ゴールでボーナス B男子がゴールしたときには、女子がゴールするまでは得点できない。
4 ゴールキーパーなし。人数は4〜6人とする。
指導内容を明確に示し、態度、知識・思考・判断力を身に付けさせ、体力も高まるように行った。
学年始めの授業開きとして、前島氏の工夫したゲームのルールは効果的である。
@ 女子は倍の得点
A 全員ゴールでボーナス
B 男子がゴールしたときには、女子がゴールするまでは得点できない。
女子が学習に参加できるようなルールの工夫によって、学級の仲間作りができる。
男女の人間関係が十分にできていない子どもにとって、前島氏の示したルールは、豊かな人間関係を作っていくことができる。
自分だけが楽しめればよいのではなく、他との関わり合いの中で、「ハンドボールの楽しさや喜びにふれ、その技能を身に付けることができる」目標が達成できるのである。
本特集では、前島氏のように学習指導要領の趣旨にそった、授業開きの実践が紹介されている。内容は、次の項目で示してある。
1 題材
2 目標
3 新指導要領の内容との関連
4 授業開きの視点
5 実際の授業
6 結果について
授業開きで子どもが運動好きにるような指導をしてほしい。1年間の授業の始めである。十分な準備をして授業に臨むようにして欲しい。そして、体育の楽しさを体験させて欲しい。
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- 明治図書