- 特集 習得ワザを細分化した“到達度カード”18選
- 特集の解説
- 習得ワザを細分化した“到達度カード”18選
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特集の解説
習得ワザを細分化した
“到達度カード”18選
TOSS体育授業研究会代表
根本正雄
横浜市立門真小学校の「運動の楽しさに浸る子どもの育成をめざした体育指導の工夫」(『初等教育資料』平成22年2月号857)に、第3学年の鉄棒運動「元気にチャレンジ!スマイル鉄棒!」の紹介がされている。
その中に、子どもが使用した「学習カルテ」の実践が紹介されている。
できるようになった動きにシールを貼る等自身の伸びを足跡として残すことができ、意欲を継続させながら次のめあてに向かうことができるようになったということである。次のような内容である。
この学習カードのよいところは、上がる技、回る・支える技、下りる技の系統に従い、スモールステップの技が段階で示されていることである。
一つの技ができるようになったら、次に挑戦する技が示されているので、見通しを持って学習できる。
さらに優れているのは、左の評価項目が自己診断できるようになっていることである。次の4段階で自己評価するようになっている。
第1段階 今はできない
第2段階 助けがあればできる
第3段階 1人でできる
第4段階 何回でもできる
技毎に自己評価ができる。今はできなくても、助けがあればできるようにすればよいのである。
このカルテによって、自己の技能の伸びを実感し、見通しを持って運動に取り組むことができる。
三つ目に優れているのは、技についての練習の仕方が説明されていることである。どのようにすればできるのか、上達するのかが分かりやすく説明されている。
例えば、「後方支持回転で、ベルトを使って回れたら、助けがあればできるだよ!」のように書かれている。
しかも自己の力量に応じて練習方法を選択することができるのである。
自己選択、自己決定を促すような内容になっているので、学習カルテで自己診断をして、技を磨き高めていけるのである。
本特集では、横浜市立門真小学校の学習カルテを陸上運動に適用した実践が紹介されている。
1ページ目に学習カルテの使用上の説明、留意点が述べてある。2ページ目に実際の学習カルテが紹介してある。
内容は、門真小学校の学習カルテを参考にした評価基準が示されている。実際に使用しての効果や改善点なども示していただけると、使いやすくなる。
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- 明治図書