- 特集 運動会の華“踊りー表現活動”10選
- 特集の解説
- 運動会の華“踊り―表現活動”10選
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- 実践事例
- 一発逆転のある個人種目
- 低学年/一発逆転…低学年はジャンケンで!
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- 中学年/準備いらずの技能走 世界の中心で○○をさけぶ
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- 高学年/走力の差を吸収できる種目を考える障害物競争と借り物競走で盛り上げよう
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- 手軽でカンタン個人種目
- 低学年/ある物を使って手軽で楽しい障害走
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- 中学年/最後まで目が離せない「運命の聖火ランナー」
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- 高学年/親も盛り上がり、逆転現象も生まれる手軽な種目二つ
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- アンコールの起こる団体種目
- 低学年/練習簡単・個人差吸収!それでも盛り上がる!「輪になってすすめ」
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- 中学年/最後まで逆転あり!もぐってワッショイ!
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- 高学年/知的に作戦を立てて盛り上がる団体種目
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- ハラハラ・ドキドキ団体種目
- 低学年/「どっこいしょ」を踊ろう
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- 中学年/ドキドキがとまらない運命のフラッグ
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- 高学年/体も頭も汗をかく知的競技で大興奮
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- 笑顔がはじける表現種目
- 低学年/ビデオと個別評定で踊りの指導
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- 中学年/子どもの笑顔も観客の笑顔もはじけるニャティティソーラン!
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- 高学年/ロックのリズムのダンスでだれでもみんなにっこにこ!みんなで踊ろう「ワッハッハ・ダンス」
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- 保護者も感動する表現種目
- 低学年/隊形移動で少人数でも魅せる
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- 中学年/画期的指導法!向山式阿波踊り
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- 高学年/「短時間で完成!」なのに盛り上がる沖縄エイサー「唐船(とうしん)ドーイ」
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- ミニ特集 9月 新指導要領で体育授業はこう変わる(陸上運動)
- 低学年/1年生でもできる!盛り上がる!8秒間走から「宝はこびリレー」へ!
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- 中学年/小型ハードル走のコツをつかんでタイムを伸ばす
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- 高学年/助走のリズムの習得を軸に組み立てる
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- ライブで体感!TOSS体育講座
- 全国で開催体育TOSSデー―第8回TOSS全国1000会場一斉セミナー横浜会場より―
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- レベルアップ これだけは押さえたい体育授業の基礎・基本
- 楽しみながら意図的に基礎感覚・基礎技能を身に付けさせる
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- マンガで見る楽しい体育指導 (第126回)
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- 体育授業が変わる把握術〜子どもをどう動かすのか (第6回)
- 体育の終末局面を工夫する
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- 苦手な子ができるようになる、新・テクニカルポイント (第6回)
- 三点倒立のテクニカルポイント
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- 拍手喝采これでYOSAKOIソーランが成功
- 取り組みの最初の指導のポイント―趣意説明の大切さは表現運動でも同じである―
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- 〜運動でも同じである―〜
- 運動会から体育倉庫整備まで〜体育主任の仕事術 (第6回)
- 用具を活用する体育館倉庫の整理術
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- 〜見やすい位置に動かし、手に取りやすい工夫をする〜
- 初任者必見!体育授業の約束&システム (第6回)
- 運動会練習期間に気をつける三つのこと
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- 特別支援の子どもも活躍!楽しい体育授業
- 特別支援学級の児童が、ヒロインになった大縄大会
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- 子どものためのメンタルトレーニング (第6回)
- 自信を育てる その4
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- よさこいソーランは誰でも踊れる!DVDの活用で、短期間でよさこいソーラン―侍―をマスターする!
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- TOSS体育最前線
- 「あ〜楽しかった!」と言わせる佐藤貴子氏「表現運動・ダンスの指導」
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- かけっこ
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- 陸上運動(高学年)
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- 〜自分のリズムで走る50メートルハードル走〜
- 教科書アレンジ!保健の授業 (第6回)
- 歯の健康の授業に「そしゃく」をプラスする
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- ライフスキルと健康教育 (第102回)
- 人権尊重のライフスキル
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- 授業の腕を高める論文審査 (第221回)
- 原理と方法が示されている
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- 体育科における学力保障 (第90回)
- リズムダンス おへそを揺らそう 四つのくずしに挑戦!鈴木恭子氏の授業A
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- 読者のページ My Opinion
- 編集後記
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- TOSS体育ニュース (第105回)
- 9月号
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- 1/30秒単位で見せる子どものよい動きはこれだ! (第42回)
- 走・跳の運動
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- 〜幅跳びの指導〜
特集の解説
運動会の華
“踊り―表現活動”10選
TOSS体育授業研究会代表
根本正雄
平成22年2月28日(日)、第4回TOSS体育よさこいソーラン検定セミナー&第1回運動会表現セミナーが開催された。
全国各地より多くの皆さんにご参加いただいた。特に運動会表現セミナーが好評であった。
運動会で使える表現運動として、次の種目が紹介された。
@ 模擬授業(ニャティティ):井戸砂織氏
A 模擬授業(エイサー):米須清貴氏
B 模擬授業(阿波踊り):桜木泰自氏
C 模擬授業(表現運動):鈴木恭子氏
全国の特色ある伝統文化の表現を運動会種目として、紹介していただいた。
想像していた以上に、どの踊りも素晴らしかった。何よりも指導者の踊りが習熟し、踊ってみたいという踊りであった。共通していたのは、短時間で指導できるアイディアがたくさんされていたことである。
沖縄のエイサーを紹介してくれた米須氏は、DVDを作成しそれを元に指導してくれた。DVDの活用によって、誰でも指導ができ、しかも誰でも踊れるように指導してくれた。
アイディアとしては、沖縄の文化を体現した衣装、音楽、太鼓である。エイサーは音楽に特徴がある。
音楽に合わせて勇壮に踊る。その手助けをするのが太鼓である。
衣装を身に付け、太鼓を鳴らしての演技には参加者を惹きつけるものがあった。衣装と太鼓のアイディアで踊りも一段と盛り上がった。
鈴木恭子氏の表現の指導は心が洗われた。表現が好きだと体中から楽しさが表われる指導である。教師が好きだから子どもも好きになるのだと痛感した。
鈴木氏の指導は、@1人で踊るA2人〜3人で踊るBグループで踊る流れである。
1人で踊る中で基本の動きを身に付けさせる。前後左右、拍手をする、手の振りを入れるなどである。
2人〜3人では、リーダーを交代させ、動きを深めていった。グループでは動きを組み合わせ、動きを創造させていった。
その中で、「おへそが汗をかく」「おへそを動かす」「拍手をいれて一体感を作る」などのアイディアを入れていった。短時間で見事に全員が踊れるようになった。
実践発表をされた時田和彦氏は、特別支援を必要とする子どもに「動きを覚えるステージ」「動きを洗練させるステージ」に分けて指導をされた。
よさこいソーラン「侍」の指導は難しく、卒業前で指導時間が限られている。
その中で、前半は教師の焦る気持ちを抑えながら、「動きを覚える」ことに終始した。そのことが、逆に子どもたちの「もっと知りたい」「もっとかっこよく踊りたい」という気持ちにさせることにつながったという。休み時間も一心不乱に踊る姿も見られたとのことである。
踊りをひと通り覚えた段階で、個別評定、集団評定、ペア学習を取り入れながら理想型を教え、踊りの質を高めていった。その結果、どの子どもも見事な踊りができたと報告してくれた。
時田氏の指導のアイディアは、「動きを覚えるステージ」と「動きを洗練させるステージ」に分けて行ったことである。
メリハリのある指導によって、子どもは段階的に踊りを身に付けていったのである。
さらに、光るのは個別評定、集団評定、ペア学習の工夫である。指導のしっぱなしではなく、常に評価を繰り返す中で子どもを主体的な活動に追い込んでいった。
本特集では、以上の実践例のように短時間でできるアイディアが、具体的に紹介されている。
実際に実践して楽しい表現運動ができるようにしてほしい。そして、子どもの命が輝く指導をしてほしい。
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- 明治図書