- 特集 「自己表現力」を育てる学級づくり
- 提言・なぜ「自己表現力」の育成が必要か
- なぜ、「伝え合う力」の育成か
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- 自己表現をとらえ直す二つの視点
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- 自己表現は社会の要請、学校の要請
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- 「わからせる」ことの面白さ
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- 現状に異義申し立てをしていける表現力
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- 「自己表現力」が育つ学級づくりの条件
- まず、「自己」の意見をもたせる指導から
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- 誕生会で居場所と出番を
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- 担任は相当の努力が必要だ
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- 「自己表現力」を育てるための教師の助言
- 生きた表現ができる身体にする
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- 変わり種ブックトークのすすめ
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- 「論理的な表現」のための具体的な助言を
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- 「自己表現力」の基礎・基本をどう教えるか
- 「具体例を詳しく書く」を継続指導する
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- 雰囲気づくりと鍛える手だてを仕組む
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- 作文を教材にして、感想を発表する
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- 「自己表現力」を鍛える学級づくり―小学校
- 一段落一事項で自己表現をする
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- お好み演芸会
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- 「自己表現力」を高める年間計画
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- モチベーション、技能、そして必然性
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- 表現の手応えを実感させること
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- 「自己表現力」を鍛える学級づくり―中学校
- 教師が論理性を貫くことが肝要
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- 知的好奇心を育てることが大切
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- 育て鍛えるための授業スタイルを広めよう
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- 事実の確認と判断が「自己表現力」を育てる
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- 小特集 「授業参観」を成功させるポイント
- 早口言葉で全員活動、漢字文化で知的な香り
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- 「我が子の伸びの実感」がポイント
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- 「子ども・保護者交流型」授業で盛り上げる
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- 3つの「漢字」で授業を組み立てる
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- 普段の授業の延長
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- 分かる授業をめざせ
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- 連続特集 基礎学力の保障に挑む
- 県名ファックスで、日本の県名をすべて覚えさせる
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- 社会科の基礎学力をつける三つの指導
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- 安定した「家庭学習サイクル」を作り出す
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- 生き生き学級活動
- ふれあいまなびあい
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- 心を育てる言葉かけ
- 他者理解に立つ自己表現
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- サークル自慢 (第3回)
- 熱血!元気!行動派集団!TOSS鹿児島きのきあ
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- TOSS人吉球磨での椿原正和先生の顔ちょっとだけ教えます!
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- 担任の子どもの「実力」を見抜く法 (第3回)
- 「資料から、たくさん見つける」これで、社会科が得意になった
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- 授業につまずいている子への助言 (第3回)
- 硬筆書写はDNAだ
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- 「家庭教育」を学校でどう問うか (第3回)
- 「不労快感」と「克服快感」
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- 続・子どもウオッチングの技術 (第3回)
- 地域が人を育てる その2
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- 〜県民性はどうして生まれるのか〜
- パフォーマンス・トレーニング (第3回)
- 短く、面白く話す技能指導を身につける
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- 編集後記
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編集後記
〇…欧米では小学校時代から自己表現力(プレゼンテーション)や討論(ディベート)の訓練をする授業が仕組まれているといわれています。しかしわが国ではようやく討論の技術と訓練が注目され実践されるようになりましたが、「自己表現力」を育て鍛える授業はいまだしの感があります。
〇…今回の改訂で国語科では「伝え合う力」の育成と音声言語指導の重視が強調されるようになりました。「自分の考えを持ち論理的に意見を述べる能力」の育成が強調されているわけです。従来は音声言語の授業といえば、音読、朗読、群読など文字言語の音声化に傾斜する傾向がありました。これからは「自己表現力」を育成するために、次の観点を大切にすることが求められているといえます。
(1)相手に自分の思いや考えを伝えたいという表現意欲を高めること。
(2)どのように話の内容を準備し構成したら相手によく伝わるのかを考えたりすること。
(3)目的や意図をもって話したりする学習活動を展開し、お互いが工夫したことを学び合うこと。(小森茂氏の指摘より)
などが相手の考えを的確に聞き取ったりできる能力や態度を育てる必要条件ともなるでしょう。
〇…これは「自己表現力」を育てるために、従来の読み書き中心の国語学力観を見直すことにも関係してくるといえます。さらには生き生きとした学級づくりを進めるために、「教室が開放的であるか」「一人一人の発言が大切にされているか」などが問われているともいえます。本号は学級づくりにおいて「自己表現力」を育て鍛える方策を解明する特集です。
(江部)
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