- 特集 対話を核に子どもの「心」を育てる
- 提言・対話を核にした子どもの「心」の育て方
- 子どもの疑問・質問に答えることで心を育てよう
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- 民主的な学級経営に心がける
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- 「対話」の基礎が崩壊している
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- 授業の中での対話が中心である
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- 指名なし討論は、子どもの心を覚醒させる
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- 現場から・対話を阻むものは何か
- 個別対応の機会を意図的につくりときには教師の強い指導をする
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- 教師が対話を学び、実践を続けないこと
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- 授業技量検定D表の五項目が意識されていないことが原因である
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- 現場から・対話の出来る子どもの育て方
- コミュニケーション能力の向上が、対話力育成のカギである
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- 日常的に言葉を大切にした指導を行い、対話のスキルを確実にする
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- 大人が「良き対話相手」になることだ
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- 対話を核に子どもの「心」を育てる―小学校
- けんかについて考えよう
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- 受容が対話の土台を作る
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- 対話の「スキル」を高める
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- さまざまな手だてで対話の機会を増やす
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- 対話を核に子どもの「心」を育てる―中学校
- 中学生同士の対話が、「心」を育てる
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- 生徒の心を理解し、対話の時間を確保する
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- 対話を通して学級全体が優しくなる
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- 「対話」とは、「異文化共生」実現のカギである
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- 学級づくりに生きる子どもとの「対話」
- 大切な場面を見逃さずに話す
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- 子どもとの用事より大切なことはない
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- 楽しいクラスをみんなで創る (第12回)
- 「交流」をキーワードにした学校づくり
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- 心を育てる言葉かけ
- 今日の達成が明日の可能性をつくりだす
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- 学級づくりへの挑戦 (第12回)
- 小学校/学級を荒らす教師の共通点を見つけ改善策を考える
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- 中学校/やるだけやったらよしとする!新しい学級づくりへの挑戦
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- 小学校の道徳授業をどう変えるか (第12回)
- 最新脳科学で裏づける心の教育(後編)
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- 中学校の道徳授業をどう変えるか (第12回)
- これが「自分の国」なんだ
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- 子どもの対人関係能力を高める (第12回)
- 楽しさから生まれるのですが……
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- 学級経営をめぐる最新課題 (第12回)
- 学級づくり一年間の総括B一九七〇年代の学級づくりに帰れ
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- 編集後記
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編集後記
○…二年前の本誌で「今すぐ育てたい『心の教育』とは」を特集したことがありました。その巻頭で研究者から寄せられた論文の中に、重要な指摘がありました。
荒木紀幸氏は、「規範意識がなくなっている」ことを深刻な状況として取り上げ、「教師は対話を重視し、互いの人権を互いがどのように尊重していくかいがどのように尊重していくかについて常に考えあう」。さらに「教師は教室の秩序を維持するためにお互いが守るべき規則があることについて対話し、互いに同意できるものとする」よう呼びかけていました。押谷由夫氏は「感謝する心」を豊かにすることを取り上げ、「感謝する心」は相手を受け入れることによって芽生えてくる、と訴えておられました。明石要一氏は、小学校六年間の心の教育課題として、低・中・高学年の課題を次のように挙げていました。
○…低学年の心の教育課題は「ルール学習」。「一番よいのが遊びのなかでルールを身につけさせることだ」。中学年では「自分たちの集団での価値基準と判断があることを学ぶ」。高学年では「自分を理解してくれる友達探しをする」。「中学年が仲間探しだとすれば、高学年は親友探しが課題となる」。結論として、「『心の教育』は頭から説いても効果は薄い。規範崩れの今、子どもの成長にあわせて規範と価値を友達との関わりの中で身につけさせなければならない」と説いています。
○…「平和と民主主義の教育」という戦後教育の看板はほとんど意味のない教育概念だとの指摘がありました。(梅原猛氏の指摘)子どもの心をみがくこと、心に善悪のけじめをしっかり刻むことを怠ってきた、というわけです。「心の教育は二十一世紀の緊急課題」と言われながら課題は解決されていません。本号は再度、「心の教育」の当面する課題を特集として取り上げました。
○…本号をもって本誌は休刊となります。長い間のご愛読ありがとうございます。四月号は『授業研究21』と合併し新雑誌『授業力&学級統率力』となります。
(江部 満)
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