- 特集 担任の子の「実力」を測る方法
- 提言・絶対評価で問われる「実力」の見方・つかみ方
- 目標となる能力の具体的イメージ化
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- 誰でもできるポートフォリオ評価法の工夫を
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- 評価基準と指導の「一体化」
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- 数で把握する
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- 授業中の「関心・意欲・態度」から判断する方法
- 低学年/活動の中から具体的な指標を設定する
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- 中学年/絶対評価を用いて「実力」を測る
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- 高学年/授業中の表情の読みとり
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- 中学校/情意面を何で測るか!
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- 小テストの繰り返しから「実力」を判断する方法
- 低学年/細かな記録を取り、指導に生かそう
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- 中学年/「赤ネコ漢字スキル」で自信と実力をつける
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- 高学年/私の小テスト使用目的と使用方法
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- 中学校/「あかねこ中学数学スキル」を毎時間使う
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- 作品とノート活用から「実力」を判断する方法
- 低学年/教師作成のもので対比する
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- 中学年/「見だし、質、量」の三点で学習態度と意欲を測る
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- 高学年/細分化した観点で国語の実力を測る
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- 中学校/一枚の白い紙に記述させることで測る
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- 私ならこうして「実力」を測る
- 低学年/一年生の実力は担任にかかっている
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- 低学年/学期末の50問テストで測る
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- 中学年/国語の授業で測定する四つの基礎学力
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- 中学年/日々のかすかな成長メモで実力を測る
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- 高学年/読める? わかる? 書ける?
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- 高学年/普段の会話と宅習から「実力」を測る
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- 中学校/スピーチで「表現の実力」を測る
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- 中学校/数学の授業の中で実力を測る
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- 小特集 「宿題」の出し方を考える(@学習の不十分さを補うためか、A学習のつまずきを補うためか)
- 宿題は「ない」が基本
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- 机の前にすわる習慣をつける
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- 家族参加型の宿題を出すべきである
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- 宿題を出すための五つの条件
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- 習熟度に合わなければ、どちらも望めない
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- 連続特集 補充学習に挑む
- 「補充学習」は能力別、タイプ別で
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- 補充的な学習は、いつ行うのか?
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- 補充学習をやるための限定条件
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- 学び合い励まし合う学級活動 (第4回)
- かかわり合いで心豊かな子を育てる
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- 心を育てる言葉かけ
- 心に語りかける
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- 学級の統率十二か月はこうして進める (第4回)
- 小学校低学年/先生は遊び会社の社長です
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- 小学校中学年/学習の基本システムA
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- 小学校高学年/イベントで学級づくり!
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- 中学校/活動を評価する
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- 向山型学級経営のシステム化 (第4回)
- 伏線をはることで実践はダイナミックになる
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- 「いのちの授業」―いま大事な視点を考える (第4回)
- 命の重さは同じである「国境なき子どもたち」の授業(前編)
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- 「ものづくり」理科の提唱 (第2回)
- 6年『電磁石のはたらき』でものづくり
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- 学級担任教師の責任 (第4回)
- プラスα(アルファ)のある子を育てよう
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- 編集後記
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編集後記
〇…絶対評価の導入で「目標に到達できない子どもを把握し、教師が指導して補う」ことが期待されています。しかし、「どのように規準の達成を確認するのか」という問題があります。目標を明確に設定しても、その目標が達成されたかどうかを何によって知るのか、という問題です。
〇…そこで、目標達成の有無を判断する手段として、すぐに私たちはペーパーテストを思い起こしてしまいます。しかし、そのペーパーテストの信頼性は大丈夫かということになります。
〇…テスト作成は各学校、各教師が作ることを建前としているようですが、信頼性の高いテストをどうやって作るのかという問題があります。さらに市販テストの扱いをどうするのかということも浮上してきます。
〇…担任の子の「実力」を測るということは、目標が本当に達成されたかどうかをしっかり捉えることであり、特に観点の第一とされた「関心・意欲・態度」の評価が問われることになります。
〇…国立教育政策研究所はペーパーテストに頼るだけでなく、授業中の発言、ノート、プリント、小テストなども判断に使うべきであると提言しています。ペーパーテストで測定しやすいのは、「知識・理解」や「技能・表現」領域でしょう。これに対して「関心・意欲・態度」などの情意領域は、ペーパーテストには馴染まないといわれています。〇…絶対評価は「子ども一人ひとりの学習の成立」を目指すものです。このことは、学校や教師にとって自らの指導責任を問われていることでもあります。教師は常に「その子の成長」と直面していることになるわけで、担任の子の「実力」を測ることは、もっとも大事なこれからの課題といえるようです。
(江部 満)
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