- 特集 子どものつまずきが見える教師
- 提言・子どものつまずきが見える眼を磨く
- つまずきを早期発見・早期指導する
- /
- つまずきを認め、乗り越えさせる眼を
- /
- 躓きは有用情報源
- /
- グレーゾーンが見えること
- /
- つまずきの論理を見つけよう
- /
- 子どもをつまずかせる原因は何か
- 学級づくりの過程で
- 子どもをつまずかせるのは、学級を組織する腕を持たない教師だ
- /
- 失敗のとらえ方に原因がある
- /
- 正常な集団づくりの方法を学べ
- /
- 授業展開の過程で
- 展開ごとのつまずきの原因は、学習経験の不足である
- /
- 完全主義と個別対応のまずさ!
- /
- 新たにやり直しをさせない指導はつまずきを生む
- /
- つまずきをどう進歩に導くか―学級づくりで
- 漢字のつまずきと漢字のしくみ
- /
- 圧倒的な学びの空気の中でこそ
- /
- つまずきへの指導は発達段階によって異なる
- /
- 国語のつまずき―ここが問題だ
- 言葉を学ぶ子どもの「つまずき」を克服するために
- /
- 『指示を正確に受け止める力』の不足
- /
- 全体構造を把握し指導改善を
- /
- 算数・数学のつまずき―ここが問題だ
- つまずく子には同じパターンの繰り返しが大事である
- /
- 子どもの間違いは、教師の研究の出発点である
- /
- 生徒のつまずきの原因は、「授業」の拙さにある
- /
- 社会科のつまずき―ここが問題だ
- 手・品の開発と繰り返し
- /
- つまずきをプラスにする
- /
- 子どもをつまずかせない授業とテストの工夫
- /
- 理科のつまずき―ここが問題だ
- 事象は理解するが事象の意味はわからない
- /
- つまずきから豊かな学力へ
- /
- つまずきの早期発見と共有化
- /
- 楽しいクラスをみんなで創る (第2回)
- 「力がついて楽しい」クラスをつくる
- /
- 心を育てる言葉かけ
- 見る、観る、看る、そして包むような温かさで
- /
- 5月の仕事
- 家庭訪問―準備から事後処理まで
- 準備が大切、家庭訪問
- /
- 子どもをつかみ、保護者をつかむ
- /
- 保護者に対して三つのお願い
- /
- 明確な目的を持ち貴重な機会を活かす
- /
- 自尊感情をとらえる
- /
- 気になる子への手だて
- まずは、分析。そして、手だて
- /
- 「五月病」に備えて
- /
- 「ひとりぼっちの子」を救うべし
- /
- 忘れ物には連絡帳チェック、宿題はその日のうちに
- /
- 「窮屈な思い」に共感し、味方になる
- /
- 学級の教育力を生かす学習集団の再構築 (第2回)
- 「かかわり合う」学びの展開
- /
- 子どもは仲間集団によって育つ (第2回)
- 遊びの分類と効用―機能論と成長論の視点から―
- /
- 「学級経営力」を高める私の修業 (第2回)
- 学期はじめの実態調査はポイントを絞って調べる(その1)
- /
- 酒井式で子どもの絵が変わる (第2回)
- おすすめ!三つのエチュード
- /
- 効果的な勉強法のすすめ (第2回)
- 小学校低学年/学級経営案作成で一年後のゴールを見据える
- /
- 小学校中学年/国語辞典を使いこなす方法
- /
- 小学校高学年/漢字の効果的な勉強の仕方
- /
- 学級担任の責任を問う (第2回)
- 最初の三日間がそれ以降を決める
- /
- 編集後記
- /
編集後記
〇…『子どもの変化が見える教師見えない教師』(下村哲夫他)という著書の中で、子どもをつまずかせる五つの障害が上げられていました。第一は「急がせること」教師の質問→子どもの答え→教師の質問→子どもの答え、が間髪入れずに連続する授業が良い授業だと思われていること。第二は「生活の論理に合わないこと」算数の文章問題などには、子どもの日常使っている考え方とかけ離れた、算数独自の論理による問題が多く見られる。問題の意味を子どもたちに納得できるよう提示したい。第三は「やる気のないこと」子どもの中には自分に能力がないと気付くと、やる気が起きない。やる気のなさがつまずきの障害となる。第四は「活字離れ」本を読まない子どもが増えていること。勉強嫌いの子どもの中には、活字アレルギーが見られること。第五は「できる子だけに目を向けた授業」できない子を無視していては、授業に参加しなくなる。
〇…では、「つまずきを進歩」に導く授業はできないものか。本来、子どもは誤りやつまずきを重ねることによって、新しい知識を身に付けるものだ、とよく言われています。子どもの誤りやつまずきを早く発見し、直ちに修正することが大事な指導になると強調する意見も多くあります。
〇…教師自身が子どもたちの誤りやつまずきを早期に発見し、どう導いていくか、そのための「つまずきを見抜く眼」が期待されていると言えます。「教室は間違えてよいところ」ということが、改めて再確認される必要があります。誤答を上手に生かし、確かな理解へと導くことが望まれているわけです。
(江部 満)
-
- 明治図書