- 特集 手を焼かせる子どもへの対応技術
- 提言・子どもを見る目の鍛え方
- 文化変容の中の子どもを見る
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- 子どもを見る目を鍛える二つの視点を大切にしよう
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- 子どもを見ながら「見る技術」を創り出す
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- 子どもが見えてくる技法を
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- 行為の原因と徹底した関わりから見る目を鍛えよ
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- 「きまり」を守らない子どもへの対応技術
- シンプルに注意し、できたらほめる
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- このステップで絶対!守らせる
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- 当たり前のことを当たり前にする心地よさ
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- 協調できない子どもへの対応技術
- 生命線は「授業」である
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- トラブルを起こす子を叱っても何の効果もない―5つのかかわりで扁桃体を育てる
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- 教師が生徒と生徒の潤滑油になろう
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- 文句を言う子・目立ちたがる子への対応技術
- 明るく、あっさりと
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- つねに「先手」 これが勝利のカギとなる
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- 成功体験をさせ、楽しいことに取り組ませよう
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- 「ウソ」をつく子への対応技術
- 嘘は大人が見抜いた上で様々な対応をせよ
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- そのまま受けとめる
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- タイプに応じて対応する
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- 落ち着きがない子への対応技術
- 教師の手だてで子どもは変わる
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- 前向き・肯定的にとらえて対応する
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- 一緒に困難を乗り越えてやる
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- しゃべらない子への対応技術
- 言葉かけと連携プレイで粘り強く
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- 少しでもしゃべることを願って
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- 思春期を迎えた生徒とは適度の距離を保つべきである
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- 親にすぐ甘える子への対応技術
- 「できた事実」を実感させ、褒める
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- 「母親」への強い感心を「友達・担任」に向けさせる
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- 『甘え』はサインでもある
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- 楽しいクラスをみんなで創る (第11回)
- 裏文化で【笑顔】いっぱい
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- 心を育てる言葉かけ
- 愛情をもって話しかける
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- 2月の仕事
- 思い出に残るイベントの開き方
- イベント三条件を満たした「じゃがいもパーティ」
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- 「夢」が思い出に残るイベントを創る
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- 全員が満足するためには、緊張場面に子どもを直面させろ
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- 学級の力を結集して合唱を創る
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- 昼休みに学年で行なう「つなひき大会」
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- 「命」を考える授業プラン
- 生きてるだけで人の役に立っている
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- 命を守るライフライン〜どれが最も大切か
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- キーワードは、「前向きに生きる」
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- 学級の教育力を生かす学習集団の再構築 (第11回)
- 他者との「かかわり」が意欲を高め思考を深める
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- 子どもは仲間集団によって育つ (第11回)
- 戦後の仲間集団と子ども像の変遷
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- 「学級経営力」を高める私の修業 (第11回)
- 問題・課題・トラブルに対応する力を身につけて担任らしくなっていく
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- 酒井式で子どもの絵が変わる (第11回)
- 「ごんぎつね」をどう描くか―その二
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- 効果的な勉強法のすすめ (第11回)
- 小学校低学年/学年のまとめ これだけは
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- 小学校高学年/知っているものに関連づけることで経験記憶となる―6年「水溶液」
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- 小学校高学年/脳科学の知見に基づいた「究極の勉強法」
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- 学級担任の責任を問う (第11回)
- 学力評価のレベルで学校の力量が分かる
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- 編集後記
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編集後記
〇…『文化変容のなかの子ども』を書かれた高橋勝氏(横浜国大)によりますと、子どもが変わった、子どもがわからないという声が目立つようになったのは、日本の高度経済成長が終息を迎える一九七〇年半ばごろからだと言います。「新人類、異星人、自己チュー児、自己愛世代、電脳世代など今どきの子どもに次々に貼られるラベルの新奇さが、大人世代から見たその不可解さを如実に物語っている」ということになります。
〇…さらに、八〇年代以降の不登校、高校の中途退学者の増大、学級崩壊などの現象は、もっぱら「教育を要するヒト」と扱われてきた子どもの側からの生理的な拒絶反応のようにも見える、と高橋氏は分析しています。
〇…最近、子どもの居場所づくりが文科省や民間の教育運動からも叫ばれるようになりましたが、現実はどうでしょうか。子どもが自分の個室に籠もって、携帯電話や電子メディアを通してしか、他者とのつながりを持てないという現状は、かなり問題が深刻化しているとはいえないでしょうか。
〇…「子どもってこんなものさ」という一般的なとらえ方では、現在の子ども理解は手遅れになるという指摘があります。確かに子ども理解が適切でなければ、教師の子ども一人ひとりに対する働きかけにも適切さを欠きその教育的効果にも期待できないということになります。
〇…「指導に結びつく子ども理解」を提唱されている有田和正氏は、愛情だけでは子どもは見えないとし、「子どもを見る技術」が必要だとしています。
〇…子どもを把握することなしに教育は出来ないのに、「子ども研究」は遅れていると言えるようです。いま、子どもたちが急速に変化しているのに、教師たちは対応できなくなっているとの指摘もあります。
(江部 満)
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- 明治図書