- 特集 「学習習慣」はこうすれば育つ
- 提言・「学習習慣」はこうすれば育つ
- 個に応じた学びのリズムを創る
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- 子どもの「予習・復習」を生かす授業―自ら学ぶ力の活用学習―
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- 少しずつ変える・点検をする
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- 学習習慣のプロをつくろう
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- できるようになる授業が基盤
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- 「型」と「システム」を指導せよ
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- 基本的な「学習習慣」はこうすれば育つ―小学校
- 学校がリードして、小さいころからの「学習習慣作り」を提言する
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- 低学年は生活習慣=学習習慣
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- 大切なことは、とにかくほめること!ほめるために指示し、ほめるためにさまざまな手をうっていく
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- 「上達論」に沿って育てよ
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- 全ては、教室から始めよ
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- 基本的な「学習習慣」はこうすれば育つ―中学校
- 授業と家で身につける漢字の学習習慣
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- 保護者と連携して自立を支える
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- 意欲を伸ばす効果的な評価方法
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- 家庭学習の方法を教える
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- 授業と家庭学習をつなげるために
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- 国語科の学力が伸びる「学習習慣」
- 「読書ができる」力をつける
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- 毎日の日記指導で「書く力」を伸ばす
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- 学習の「結果」ではなく、結果を「見直す」学習を
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- 算数科の学力が伸びる「学習習慣」
- 学習習慣は教師の指導で定着する
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- きれいなノート作りと間違い直しがリンクして学力が伸びる
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- 根気強い指導で「ていねいさ」を身につけさせる
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- 社会科の学力が伸びる「学習習慣」
- 「既知」と「未知」を意識した授業の組立こそ学習習慣の基盤への策
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- 家庭学習の「仕方」を教える
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- 理科の学力が伸びる「学習習慣」
- 感動する心とノートへていねいに記録する習慣をつけよう
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- 三つの学習習慣で学力を伸ばす
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- 楽しいクラスをみんなで創る (第11回)
- すぐれた教材で楽しいクラスを創る
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- 心を育てる言葉かけ
- 「自分の娘や息子のようだ」
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- 規律ある教室づくり (第11回)
- 低学年の場合/学習発表会の練習で規律ある教室をつくる
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- 中学年の場合/頑張った人が得をするシステムで子どもたちの動きが変わる
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- 高学年の場合/仕事を追う。全員で何かに取り組む。下級生のために楽しむ。
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- 「道徳崩壊」をどう再建するか (第11回)
- 実に恐ろしきものは教育である
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- 宗教をどう教えるか (第11回)
- 心の評価
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- 授業・学級経営のつまずき (第11回)
- 教師がモデルを示さないつまずき
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- 学級経営力を高める (第11回)
- 言葉・表現と関係・意識のプロデュース―2月の学級経営
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- 編集後記
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編集後記
〇…子ども一人ひとりが「自ら学ぶ」ような指導方略を教師が身に付けることが重要だと力説されて久しいですが、最近の子どもの学習意欲の低下は著しいとの指摘もあります。そこから「学習の仕方」の指導が強調されることになります。特に各教科における「学習の仕方」の繰り返し指導、支援が問題になるわけです。
〇…中教審の昨年一月十七日の答申でも改訂のポイントとして上げられた六つの課題の中でも、第五番目に上げられた「学習意欲の向上や学習習慣の確立」が重要課題として強調されていました。特に(1)PISA調査の結果から、学力の重要な要素である学習意欲やねばり強く課題に取り組む態度自体に個人差が広がっている、(2)家庭学習も含めた学習習慣の確立に当たっては、特に小学校の低・中学年の時期が重要、(3)学力に課題を抱えている子どもたちへのきめ細かい指導の充実を図る、などが強調されています。
〇…改訂された「教育基本法」に独立して表記された「家庭教育」には次のようになっています。「父母その他の保護者は、子の教育について第一義的責任を有するものであって、生活のために必要な習慣を身に付けさせるとともに、自立心を育成し、心身の調和のとれた発達を図るよう努めるものとする。」
〇…しかし、基本的な生活習慣や学習習慣は家庭教育だけに一任されるべきものでしょうか。横浜市教委は家庭教育に指導要領を作って家庭に配ったと新聞報道されています。そこでは五つの柱から成るそうです。(1)一人ひとりに合った学習習慣、(2)礼儀や正しい行動の仕方、(3)規則的で健康的な生活習慣、(4)家族とのかかわり、(5)街とのかかわり、社会への関心。本号は改めて「学習習慣」問題を考えてみたいとする特集です。
(江部 満)
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- 明治図書