- 特集 子どもがみるみる良くなる個別評定・評価例
- 巻頭論文
- 個別評定は子どもを一気に変える
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- 卒業式の呼びかけ指導
- 刺激し合わせて伸ばす
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- 誰の何がいいのか明確な呼びかけ指導
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- 運動会のリズム種目
- 個別評定は「全員合格!」の熱意から
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- 「向山式阿波踊り指導」は指導の原則の宝庫である
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- 体育の授業で活用する
- 子ども自身が評価できない場面で使う
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- 部分ができたかどうかだけでなく全体の流れとして評定の基準をつくる
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- 音楽の授業で活用する
- 良い見本は、子どもたちの力を伸ばす
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- 個別評定で、もう一段階ステップアップした合唱になる
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- 国語―子どもの意見に活用する
- 局面を限定し評定するから伸びる
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- 「A・B・C」の評定に熱中した作文の授業
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- 理科ノートの個別評定例
- スモールステップで基本を教えていく
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- 基準を明確にし、シンプルに評定する
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- 社会ノートの個別評定例
- 評定・評価を行うことで読み取り能力を鍛える!
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- ステップを踏み、全員合格させること
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- 英会話授業―褒めることがポイント
- 心から褒めることがポイント
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- 英語でたくさんの褒め言葉を覚えよう あとは笑顔でたくさんたくさん褒めよう
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- 図工での効果的な助言
- 個別差への対応で心がけていること
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- 良しとし、それを生かす
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- 授業中の効果的な褒め言葉
- その子だけに届く言葉をかけ続ける
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- 褒めるタイミングで効果をあげる
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- 学校生活全般での褒め言葉
- 「できて当たり前」と思わない
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- 「褒める」は「広める」〜掃除をさぼらなくなった実践〜
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- 中学校での活用法
- 短い評価の連続で授業を安定させる
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- 中学校での効果
- 評価・評定を意識すると授業が変わる
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- 落ち込んだとき・参ったときこそ気分転換
- 落ち込んだとき、自分自身を回復させる方法を見つけよう
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- 気の持ちようで悩みを乗り切る
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- 漫画のススメ
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- 人とのつながりが私を救った
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- ちょっとしたことで気分を変えましょう
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- 「何とかなるさ」で、今の自分を受け入れる
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- 男の先生と、女の先生
- その場主義
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- 第1回TOSS東北合同レディースセミナーin山形
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- 第6回オール九州レディースセミナーin熊本
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- おすすめグッズ・整頓術
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- 巻頭言
- 最後の1%を楽しもう
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- 男教師から見た“…ですよね”女教師論
- パワフルですよ 野球の試合で溌剌プレー
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- 高段者へのインタビュー
- ユーモアがあり、いつも女教師の味方である
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- 〜椿原正和〜
- 辛口の応援歌―男先生からみた“女先生の教師修業”
- 奇蹟の学年集団
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- あの頃は若かった―ベテラン教師の若いとき
- 学校づくり・校内研究の不十分さ
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- すぐ使えるイラストページ
- 冬の季節
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- めあてカード
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- 12―1月のオススメ教材
- オススメ詩文暗唱
- パロディ作りに挑戦!
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- 「初恋」島崎藤村
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- 12―1月の行事の取り組み
- 子どもの作品のまとめ方
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- 書き初め
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- すぐ使えるファックスページ
- 2学期まとめ学力診断・算数
- 1年用/さくらんぼ計算を書けるか、把握する
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- 2年用/これができれば2学期はばっちり
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- 3年用/今までのことを振り返る、たしかめテスト
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- 4年用/つまずきの原因を乗り越えよう
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- 5年用/小数のかけ算・わり算をマスターしよう!
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- 6年用/学習した内容を中心に
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- 名作からの心の教育
- 低学年・中学年/「赤毛のアン」読書感想文から自分を見つめる
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- 高学年・中学校/名文にふれさせる
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- 女子学生ただいま教師修業中
- 下手だからこそ前に出る
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- 女教師のやる気まんまん
- ついに出逢えた! 長年の思いが叶った出来事
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- 子育て奮戦記
- 授業検定の心得〜師尾先生のクリック係を通して学んだこと〜
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- 女教師・学校を動かす術
- 女教師が頑張る研究とは
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- 中学女教師・腕力なき指導を目指して
- 授業での指導力、そして気迫が必要だ
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- 女教師はまたまた見た
- TOSSは、教師も子どももまとめて救うのだ!
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- 保健室奮闘記 (第34回)
- 運動会の救護席の位置にも教育思想が表れる
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- 女教師喫茶室
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- 編集後記
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- ことば書道
- 絵を入れて書く
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巻頭言
最後の1%を楽しもう
本誌編集長 石川裕美
一生懸命やってきた。
詩の暗唱、全員できた? でもあと1人……、リコーダーの課題曲もあと1人……、漢字テスト全員100点か? いや1人70点だ。本日、宿題を全員やってきたか?わずか1人が忘れてきた。
なんで、あと1人がなくならないのだろう。日々、100%達成を目指してきた。それに向けて、一生懸命やってきたはずだ。何がいけないのか、原因を突き詰める。
いや、もっとそれ以前の問題もある。テストのクラス平均が80点しか達成できない。忘れ物10人が減らない。いったい何故だろう。課題を見付け、改善しなくてはと思う。そのうち、追いつめられる。授業でも、力を入れる余り、きりきりと追いつめている。
相手が、成長している子どもたちであることを、いつか忘れてしまう。自分の力で何とかしなくてはいけないと……。子どもたちは自分で自分を成長させられる。教師はその手助けである。最後の1人をできるようにするのは、ひょっとして、自分のためではないのか?自己満足のためにしているのではないか?と錯覚をおこす。
100%を目指すのは、それを目指すことによって、授業改善ができるからである。つまずきを知ることができるからである。
よって、最後の1人は私たちに、教えてくれているのである。目標達成のためではない。最後の1人は、貴重な「師」である。教えてくれていることに、もっとゆとりを持とう。できれば楽しめるように、最後の1人が達成するのを、楽しみにしよう。
最後の1人が達成できたとき一緒に喜ぶために、教師はいる。
失敗したり、つまづいたりしたら、具体的にどこを直すか示す。また、乗り越えられたら、そのがんばりを評価していく方法論が多数紹介されている。
実際の場面が出てくるので、参考になる。特にノート指導の評価の仕方は参考になる。