- 特集 対話や討論の知識・技能をどう教え活用させるか
- 特集について
- 提言 活用させたい対話や討論の知識・技能とは
- 対話・討論は人間関係力を育てる基盤
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- 読みの学習にはこう生かす
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- 読みの交流をめぐる話し合いについての〈知識・技能〉
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- 学びを再現して対話力を付ける
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- 伝え合う力を育てることは望ましい人間関係を培う
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- 小学校の実践授業の展開
- 低学年/子どもの生活を対話的にするために
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- 低学年/「対話を教える」授業を仕組む
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- 低学年/共感的な聴き方から、内容を深める《質問》へ
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- 中学年/「対話」を通した「伝え合う力」の向上
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- 中学年/「作家の時間」がもたらす対話
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- 中学年/尋ね合うことから始まる対話
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- 高学年/論理的に伝え合うスキルと討論スキルの定着と応用
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- 高学年/身近な問題を取り上げた討論の授業
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- 高学年/教師の解釈が、「討論」の授業を左右する
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- 中学校の実践授業の展開
- 1学年/「対話」は日ごろの指導から
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- 1学年/ブッククラブの手法を生かした指導
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- 2学年/これだけは教えたい討論の基礎知識
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- 2学年/話したくなる授業を作る
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- 3学年/切実な対話の場を設定する学習指導の試み
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- 3学年/現代的話題を「模擬市民会議」で
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- 言語力を育てる教室環境のヒント (第4回)
- 素敵な言葉に囲まれて
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- 伝統的言語文化の授業開発―読解表現力強化プログラム― (第4回)
- 随筆「徒然草」の学習展開―言語活動で伝え合う―
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- 習得・活用・探究力を獲得する授業開発 (第4回)
- 習得力・活用力を波及・応用し、実生活に生きて働く統合発進力を獲得する授業創造
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- 〜統合学習で情報活用力や人間関係力を駆使・活用し、価値ある課題を主体的に解決する「探究力獲得」を目指す指導法開拓〜
- 国語科授業改革論―戦後国語教育史から学ぶもの― (第4回)
- 関連指導のあり方に学ぶ―言語力は関連的・統一的に身に付いていく―
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- 子どもの記述力を高める指導技術 (第4回)
- 個性ある文章を書かせたい 詩を書くことにより「見る観点」を養う
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- 要録改訂=新国語科の学力と評価をどうするか (第4回)
- 指導要録の改訂と評価
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- 課題解決型の言語活動を取り入れた授業づくり (第4回)
- 課題解決型の言語活動とはC
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- 〜「書くこと」の授業の構想〜
- 編集後記
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- 今月取り上げた教材
対話や討論の知識・技能をどう教え活用させるか
新学習指導要領では、国語科の目標にある「伝え合う力を高める」ことが継続して強調されています。解説では、「人間と人間との関係の中で、互いの立場や考えを尊重しながら言葉で『伝え合う力』を高めることを位置付けている」とあり、これは、いわゆるコミュニケーションとしての言語力の育成の重要さを言っているわけです。
この言語能力に関しては、「日常生活に生きて働くよう、一人一人の児童(生徒)が言語の主体的な使い手として、相手、目的や意図、場面や状況などに応じて適切に表現したり正確に理解したりする力として育成することが大切である」とも解説しています。特に「日常生活に生きて働く」「言語の主体的な使い手」などに注目すべきでしょう。習得した知識や技能をどのように活用させてその定着や応用を図るかという学習が求められています。
「話すこと・聞くこと」の領域が中心となりますが、「書くこと」や「読むこと」でも、「対話」や「討論」の知識や技能を教え、その活用力を育てることができます。その際、適切な話題の設定や取材、適切な言葉遣い、言葉の抑揚や強弱、間の取り方、話す速度や音声、資料や機器などの活用、質問の仕方、共通点や相違点の整理の仕方、司会や進行の仕方などの身につけるべき指導事項(内容)を明確にしておくことも大切だと思われます。
本特集は、「対話」や「討論」の知識や技能をどのようにして教え、学習や生活の場でどのように活用させ、子どもたちを言語の主体的な使い手としてどう育てるかということをねらって編みました。
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- 明治図書