- 特集 「発問」「板書」の計画を授業にどう生かすか
- 特集について
- 提言 「発問」「板書」をどう計画するか
- 「発問」「板書」の連携を図り課題解決力を高める―活力ある言語活動の契機・展開・成果を―
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- 記述的な板書から創造的な板書へ
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- 言語活動を活性化するための発問
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- 教材研究の深さが反映する板書計画を
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- 〈つなぐ〉発問、〈つなぐ〉板書で、考える授業を
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- 小学校の実践授業の展開
- [低学年]「ひとり学び」の力をつける発問と板書
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- [低学年]マインドマップで取材と構成する詩の授業
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- [低学年]児童に考えさせる授業づくり―「ゆさぶり発問」と「構造的な板書」を取り入れて―
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- [中学年]音読における「板書」「発問」
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- [中学年]学習力を育む「筆者の論理」への着眼
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- [中学年]課題・発問・板書で読み取る力を養う
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- [高学年]ワークシートと連動した発問・板書の工夫
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- [高学年]読みの力を鍛える発問と板書の技
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- [高学年]授業を支える「発問」と「板書」の技術
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- 中学校の実践授業の展開
- [1学年]小学校と中学校の「かけ橋」となる板書
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- [1学年]生徒の疑問や感想を生かす学習の展開
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- [2学年]思考力・判断力・表現力を高める文学的な文章の指導過程―板書計画と発問計画とを融合させたワークシートを活用して―
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- [2学年]言語を学ぶように漢詩を学ぶ
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- [3学年]読み手を育てる発問と板書
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- [3学年]学習目標と生徒の言葉を大切にする板書―特に「読むこと」の「学習課題」の明示と、生徒の発言の記録のために―
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- 言語力を育てる教室環境のヒント (第6回)
- 壁面を言語活動充実のきっかけに
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- 伝統的言語文化の授業開発―読解表現力強化プログラム― (第6回)
- 古典に学び生きる力をつける―人間観・自然観・社会観―
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- 〜これからの古典教材を考える〜
- 習得・活用・探究力を獲得する授業開発 (第6回)
- 伝統文化に親しむ「習得・活用・探究力」を駆使・活用する「主体的学習法」を確立
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- 〜国語科教育の体系化(基礎的技術・基本的能力・統合発信力の秩序化)と指導法の組織化(ホップ・ステップ・ジャンプのレベルアップで自己実現変容過程)を重視した音読・朗読・暗唱学習の開発〜
- 国語科授業改革論―戦後国語教育史から学ぶもの― (第6回)
- 国語力を育てる言語活動の充実―現在及びこれからの授業改革―
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- 子どもの記述力を高める指導技術 (第6回)
- 個性ある文章を書かせたい 卒業論文を書く
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- 要録改訂=新国語科の学力と評価をどうするか (第6回)
- これからの時代の国語科の評価
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- 課題解決型の言語活動を取り入れた授業づくり (第6回)
- 課題解決型の言語活動とはE
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- 〜古典の授業の構想〜
- 編集後記
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- 今月取り上げた教材
「発問」「板書」の計画を授業にどう生かすか
発問・板書は、国語科だけではなく、全ての教科等の学習において活用されており、学習力をつける契機・展開・成果となるための重要な指導方法・技術です。
今回の新しい教育改革の視点に立つと、発問・板書は、子ども達の「疑問」「とまどい」等を解消し、「知りたい」「分かりたい」「上達したい」という学習への思いや考えを高めるものと位置づけられます。また、発問・板書は言語を手がかりとし、学習目的に応じた「表現」「理解」「思考」「伝え合い」等の学習指導により、「気づき・考え・発見し・活動する」といった学習力をつける効果をもっています。
しかし、これらを実現するためには、発問や板書が、学習過程の中で、効果的に位置づけられていなければなりません。そのためには、学習教材の研究を十分に行い、知識・技能を習得させるとともに、子ども達が学習課題に迫り、自らの思考力・判断力・表現力を追究するように学習計画を樹立して授業に臨むべきでしょう。発問・板書は、学習過程の創出・開発に必須な技術であると考えられます。
発問・板書の計画にあたっては、学習課題を踏まえ、各学年段階に応じて言語の教育としての活用を一層重視したいものです。そのことによって子ども達自身が、各教科等の基本となる、「言葉を通して的確に理解し、論理的に思考し表現する能力」や、「互いの立場や考えを尊重して言葉で伝え合う能力」を身に付けるとともに、自らの「感性や情緒」をはぐくんでゆくことを願います。「生きる力」を支え「確かな学力」「豊かな心」の調和と関連を考え、授業計画を十分に練り、「学習意欲を高める」指導実践の強化を図っていきましょう。
学習指導は、教師の説明力の向上を目指すことではなく「学習者が自ら学び自ら考える」学習力をより強化するという視点が重要です。本特集は、発問・板書と子どもの学習とが交流し合い、活力ある授業づくりとなる提案を多数集めました。
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