- 特集 説得力のある表現(話す・書く)をどう指導するか
- 特集について
- 座談会
- 説得力のある表現(話す・書く)をどう指導するか
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- 提言 説得力のある表現―指導の重点はなにか
- 自分の考えを支える理由(なぜならば)と事例(たとえば)の表現法を教えよう
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- 説得力を生かす場と機会―授業と生活を結ぶ―
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- 価値ある題材を発見する技術と実証の技術の指導
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- 「説得」という言語活動の本質
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- 事実・データをどう解釈し表現するか―根拠・理由・主張の三点セット―
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- 小学校・実践授業の展開
- 低学年/「なるほど」を実感し、活用する授業
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- 低学年/「あ〜、なるほど」と思わせるために
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- 低学年/論理的に話す基礎を育てる
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- 中学年/わかりやすく伝える「書くこと」の指導
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- 中学年/説得力のある話し方を、主体的に聞くことから学ばせたい
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- 中学年/「表現する」方法を技術として
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- 高学年/日常の指導との関連を図り、説得力のある表現力を高める
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- 高学年/音読と机間巡指と作戦会議
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- 高学年/「切実さの喚起」と「読むことと書くことの関連的な指導」で説得力のある書く力を育成する―意見文の授業から―
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- 中学校・実践授業の展開
- 1学年/「書く視点」で「夢」を語る
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- 1学年/「坊っちゃん」作品論対決―自分の読みを発見し、相手を説得する―
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- 2学年/新聞を教材にした説得力のある表現指導の実践―書くこと・話すこと・聞くことを関連させて―
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- 2学年/説得力のある意見文を吟味する
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- 3学年/単元「説得する言葉・納得する言葉」の実践
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- 3学年/論理的思考力育成のための学習内容と段階的指導の履歴
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- 言語力を育てる教室環境のヒント (第8回)
- 言語力育成の展覧会教室
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- 書評
- 『指導案づくりで国語の授業力を高める』岩下修著
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- 『新しい「言語力」育成シリーズ1 情報リテラシー 言葉に立ち止まる国語の授業』高木まさき編著
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- 全国研究会時報
- 群馬県
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- 〜学習意欲を高める言語活動の開発 ●第15回 新しい国語実践の研究会 群馬大会〜
- 世界の言語活動の工夫と実践への提言 (第2回)
- アメリカ
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- 〜「多読」に関する〈言語活動〉の重視とその一例〜
- 論理的な学習課題を追究する「読解表現力」の解明 (第2回)
- 論理的思考力・表現力の育成―質問力、活用力、課題解決力―
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- 〜・文章の論理展開の構成、表現意図/・自分の考えを交流し合う言語活動〜
- 続国語科授業改革論―戦後国語教育史から学ぶもの― (第8回)
- 基本的指導過程から活用型学習過程へ
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- 〜教えることと引き出すことの学習過程の工夫を図ろう〜
- 新指導要録で国語科授業を変える (第2回)
- 「学習評価」の“4つのねらい”
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- 思考力・判断力・表現力を育成する指導技術―子どもが考えを広げ深める楽しい授業アイデア― (第2回)
- 比較・分類して、提案文を書く(高学年)
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- 編集後記
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- 今月取り上げた教材
- 6/7月号
特集 説得力のある表現(話す・書く)をどう指導するか
相手(聞き手や読み手)を説得するという力は、生涯にわたって必要な当事者(話し手や書き手)にとっての言語表現力であると考えられます。一般に実生活における「説得する」という言語活動は、次のように大別できるでしょう。
○ 情意的・感性的認識や思考などを中心とした説得法
○ 認知的・論理的認識や思考などを中心とした説得法
前者は、感情や心情や情緒などに直接訴えかけることで相手を説得しようとする方法です。後者は、理由や根拠や事例を挙げて論理的・理性的に相手を説得しようとする方法です。実生活においては、その目的や相手や内容などに応じて前者と後者の効果を考え、それぞれの人間関係の中で、お互いが折り合いをつけながら生きているわけです。
学校教育、とりわけ国語科教育においては、後者の認知的・論理的認識や思考などを中心とした説得法が求められています。したがって、その基礎的な知識や基本的な技能などをどのように身につけさせ、活用させるかということが重要な実践的課題となっています。そのために、たとえば、様々なメディアから価値のある情報や資料などをどのように選択し、引用するか、目的に応じた効果的な構成や展開をどのように工夫するか、自分の考えや立場や主張をどのような理由や根拠を挙げて説得するか、このような指導が必要になります。
本号では、説得力のある表現(話す・書く)をどう指導するかという課題に対する提言や実践提案を集めました。
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