実践国語研究 2016年1月号
伝えたい!発表交流を生かす授業づくり

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実践国語研究 2016年12・1月号伝えたい!発表交流を生かす授業づくり

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ジャンル:
国語
刊行:
2015年11月17日
対象:
小・中
仕様:
B5判 81頁
状態:
絶版
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目次

もくじの詳細表示

特集 伝えたい!発表交流を生かす授業づくり
特集について
提言 伝えたい!発表交流を生かす授業づくり
主体的・協働的な学び手を育てる
邑上 裕子
目的を明確にした交流活動を
上月 敏子
発表したくない→伝えたい!へ
中西 一彦
楽しい発表・交流は授業の推進力
神部 秀一
「交流」を生み出す授業
松木 正子
小学校・実践授業の展開
低学年
「伝えたい!」を支えるもの
宗田 佐世子
親和的に話し合う第一学年国語科学習指導
廣口 知世
観察したことに自分の思いをこめて書くとは―しらせたいな、見せたいな(光村一下)―
前原 文江
中学年
交流で、考えを広げ深め合う
西岡 由都
「調べる楽しさ」「伝える喜び」
横山 貴子
意味マスターになって、語句の意味を説明しよう―意味調べを読みに生かす―
小野澤 由美子
高学年
主体的に学ぶ児童を育てる指導の工夫
大村 幸子
「伝えたい・読みたい」子供の意欲を双方向に刺激するブックトーク
岡本 研太郎
学び合い・伝え合いを通して考えを深める学習活動
齋藤 りえ
中学校・実践授業の展開
1学年
学習過程で交流してスピーチを楽しもう
大角 弥生
論理的にスピーチしよう
成瀬 雅巳
2学年
○○先生の物語を紡ぐ―インタビュー活動を通して―
吉田 亜矢子
疑問からの「短歌の世界」発見―発表交流を通して短歌の読みを深める―
岡本 みゆき
3学年
学校紹介ビデオを作ろう―評価したことを交流する学習活動を通して学びを深める―
長谷川 美栄子
発表交流を教えて、生かす
田上 貴昭
言語活動の充実を図る言語環境の整備 (第17回)
表現したくなる単元構想で言語活動を充実させる
山田 正典
書評
国語科授業サポートBOOKS アクティブな授業ができる! 小学校国語科「開かれた発問」30のしかけ
水戸部 修治
国語科重要用語事典
花田 修一
文部科学省最新国語ニュース (第5回)
情報活用能力調査及び国語に関する世論調査の結果について
水戸部 修治
先進実践研究校訪問!突撃授業レポート (第11回)
言葉の力を実感し、学び続ける子どもの育成
水戸部 修治
〜盛岡市立城南小学校を訪ねて〜
「国語科と他教科の連携」ポイントはここだ! (第23回)
【特別活動】特別活動と国語科との関連
杉田 洋
言葉の力を育む文学の授業 (第5回)
物語に流れる時間をとらえる
成田 信子
〜「むかしむかし」と「いま、むかし、いま」〜
単元を貫く言語活動を位置付けた授業づくり (第17回)
更なる広がりに向けたQ&AD
水戸部 修治
〜言語活動に時間がかかって授業が進みません〜
言語力の育成をどうはかるか (第11回)
考える力を育むことばの教育(1)
内田 伸子
〜メタ認知を生かした授業デザイン〜
新国語科授業改革論―実践国語研究の確立をめざして― (第17回)
国語科の目標を再考する(4)
花田 修一
〜領域目標を明確に設定したい〜
編集後記
花田 修一水戸部 修治成田 信子
今月取り上げた教材
12/1月号

特集 伝えたい!発表交流を生かす授業づくり

国語科学習の中で「話すこと・聞くこと」はA領域とされ,年間の指導時数を低学年35単位時間程度,中学年30単位時間程度,高学年で25単位時間程度。中学校でも1学年及び2学年で15〜25単位時間程度,3学年で10〜20単位時間と配当されています。この数字は国語科の総時数の中でも決して少ない時間数ではありません。自分の意志をきちんと伝えられる,グローバル社会で生きる重要な能力を育成する重要な学習として位置付けられているのです。


〈小学校〉 

 低学年「ア 事物の説明や経験の報告をしたり…」

 中学年「ア 出来事の説明や調査の報告をしたり…」

 高学年「ア 資料を提示しながら説明や報告をしたり…」

〈中学校〉 

 1学年「ア 日常生活の中の話題について報告や紹介をしたり…」

 2学年「ア 調べて分かったことや考えたことなどに基づいて説明や発表をしたり…」

 3学年「ア 時間や場の条件に合わせてスピーチをしたり…」


 と具体的に示されているのです。しかもただ発表することだけでなく,それぞれ「感想を述べる」「意見を述べる」「助言や提案をする」「質問や助言をする」「自分の表現の参考にする」というように聞き手の意識も大切な学習とされています。発表や報告に対して主体的に意識して聞き発表者との関わりを大切にしています。この学びの過程が「交流」であり,意味のある交流でこそ改訂の趣旨が生かされ,子どもたちの言語の力が付くと考えられるのです。そのために教科書でもこれまで以上に様々な教材を用意し指導についても手引きなどで工夫するように促しています。

これらの学習が言葉そのものに関する意識の向上や認識の深化を図ることに寄与するためにも「伝えたい!」を子どもたちに実感させる指導が求められています。

そのために子どもたちが「伝えたい!」と意欲を持って取り組み,発表の工夫だけでなく豊かな「交流活動」が生きて働く効果的な教材開発や授業づくりの工夫を発信していきたいと考えています。

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