- 特集 「国語が苦手」を支援する指導スキル&活動アイデア
- 特集について
- 特集扉
- 特集1 国語が苦手な子に配慮した指導のポイント
- 「話すこと・聞くこと」が苦手な子に配慮した指導のポイント―子供の「話したい!聞きたい!」を膨らませる
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- 「書くこと」が苦手な子に配慮した指導のポイント―文例や学び合いで苦手意識を減らす
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- 「読むこと」が苦手な子に配慮した指導のポイント―日々の活動やアイテムで多角的にサポートする
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- 特集2 「国語が苦手」に対応する指導スキル&活動アイデア
- 「話すこと・聞くこと」の指導スキル&活動アイデア
- [小学校・1年]きいてしらせよう イメージを基に質問の仕方を見出す
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- [小学校・1年]サイコロスピーチをしよう 思いの醸成と可視化で聞き方をつかむ
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- [小学校・3年]ICTを使って聞き合いの会を行おう
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- [小学校・4年]メモの達人になろう 「聞く―メモする―話す」活動を帯学習で
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- [小学校・6年]話し手と自分の考えを比べる まねて,やってみて,生かしてみる!
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- [小学校・6年]プレゼンテーションをしよう まねて,やってみて,生かしてみる!
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- [中学校・1年]学習課題の「解」を出そう 話し合い活動で思考を促す
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- [中学校・3年]「三角ロジック」を使って,芭蕉の心のありようを捉えよう 単なる交流を議論にする
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- 「書くこと」の指導スキル&活動アイデア
- [小学校・1年]よく見てくわしくかこう 書くことへの不安や負担を減らす
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- [小学校・1年]小学校のたのしさをつたえよう 手本の視写で,構成をつかませる
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- [小学校・4年]私たちの地域の魅力を紹介文で伝えよう
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- [小学校・4年]伝えたいことを決めて新聞を書こう
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- [小学校・5年]春日アベンジャーズ!―みんなに地球を救う方法を伝えよう― 対話を通して学び合う児童の育成
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- [小学校・5年]日本の魅力再発見! 和の文化を友だちに紹介しよう
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- [中学校・2年]校外研修の訪問先に礼状を書こう
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- [中学校・2年]視点を換えて自分の考えをまとめよう
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- 「読むこと」の指導スキル&活動アイデア
- [小学校・1・2年]「がまくんうれしい読み」をしよう
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- [小学校・1・2年]どんな色の仲間分けかな? 同じ色の仲間を見つけよう
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- [小学校・3年]人物の気持ちをプラスとマイナスに分けよう 人物の気持ちについて考える
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- [小学校・3年]「いつ」「どこで」「だれと」を整理しよう・登場人物を整理しよう お話の中に入り込む
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- [小学校・5年]本は友達―おすすめポスターで伝える重松清の魅力![1]― 子ども一人一人が学びたくなる国語科の授業づくり
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- [小学校・5年]本は友達―おすすめポスターで伝える重松清の魅力![2]― 子ども一人一人が学びたくなる国語科の授業づくり
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- [中学校・1年]筆者の思いを重ねて読もう―筆者熱量グラフを作る― 説明的文章において書き手の立場から情報を関係づける
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- [中学校・2年]文章を立体的に読む―選んだ場面の絵コンテを描こう― 文学的文章において,登場人物の立場から情報を関係づける
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- ペア・グループ学習 絶対成功の授業エッセンス (第6回)
- 学び手の自律的判断を生かす
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- 考えの形成を重視した授業づくり (第6回)
- じっくりと考えを育む
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- GIGAスクール対応!1人1台端末の国語授業づくり (第6回)
- 海外旅行で行きたい国を説明しよう!
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- ICTを活用した評価の工夫
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- 即役立つ!便利グッズ&ツール (第6回)
- 学年末の学習を児童が主体的に充実させる授業づくり
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- 校内研修ガイドブック (第6回)
- 授業リフレクション研究で,対話を通していきいきと表現する生徒を育てる
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- 〜鳥取県米子市立弓ヶ浜中学校の取り組み〜
- 今月の国語授業FAQ (第6回)
- 2・3月/小学校
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- 2・3月/中学校
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- 編集後記
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- 今月取り上げた教材
- 2/3月号
特集 「国語が苦手」を支援する指導スキル&活動アイデア
コロナ禍にあっても強く感じるのは,多くの学校や教師が,懸命に子供たちのために教育改善に取り組もうとする姿です。その一方で,中教審が指摘する下記のような現状から,学級の子供たちが極めて多様化し,一律一斉の指導では対応できない状況も見られます。
・小・中学校の通常の学級に6.5%程度の割合で発達障害の可能性のある特別な教育的支援を必要とする児童生徒(知的発達に遅れはないものの学習面又は行動面での著しい困難を示す児童生徒)が在籍しているという推計もなされている。
・学校に在籍する外国人児童生徒に加え,日本国籍ではあるが,日本語指導を必要とする児童生徒も増加しており,日本語指導が必要な児童生徒(外国籍・日本国籍含む。)は5万人を超え,10年前の1.5倍に相当する人数となっている。
・加えて,我が国の18歳未満の子供の相対的貧困率は13.5%であり,7人に1人の子供が相対的貧困状態にあるとされる。
(中央教育審議会答申(令和3年1月)「令和の日本型学校教育」の構築を目指して〜全ての子供たちの可能性を引き出す,個別最適な学びと,協働的な学びの実現〜(答申))
こうした現状を踏まえると,一斉指導場面のみで発問に挙手して答えられる子供中心に授業を展開し「大体読み取れたようだ」とするだけでは十分ではありません。いわゆる「話せない子」「書けない子」「読めない子」の実態と課題の生じる要因を把握し,国語科としての指導の手立てを個に応じて工夫していくことが大切になります。
また,新しい時代の教師に求められる力として,次のようなことも指摘されています。
各学校種・教科等を横断して共通的に求められるものとして,「個別最適な学び」と「協働的な学び」の一体的な充実が図られるよう,
・子供の心身の発達や学習過程に関する理解(学習科学等に基づく知見)に基づき,学びの伴走者として,子供一人一人の学びを最大限に引き出し,子供同士の考えをつなぎ,主体的な学びを支援しながら,学習者中心の授業を子供とともに創造することができること(以下略)
などが新しい時代の教師に求められる力として考えられるのではないか。
(中央教育審議会「令和の日本型学校教育」を担う教師の在り方特別部会(第2回)【資料2】新たな時代における教師・教職員集団の持続的な成長の在り方についてより)
そこで本号では,領域別に支援を要する子への手立てを工夫した事例を提供いただきます。本特集が,一人一人の子供の側に立った国語科の授業改善に資するものと期待しています。
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- 明治図書
- 苦手な子どものつまずき場面を設定してあることで、どのように指導していくかわかった。2022/4/1530代・小学校教員