- 特集 熱い夏を学んで超える―教職員研修に関わる問題提起と案内
- 「身につき、子どもたちに還元でき、しかも楽しい」研修は可能!
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- 多様性教育のすすめ
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- 築きあう仲間―ワークショップでエンパワーメント
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- 教育基本法にチャンスを!―教育を創造するために
- 特集にあたって
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- こうして教育基本法は生まれた
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- 教育基本法へのさまざまなメッセージ
- 大阪集会を中心に
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- 資料編
- 教育基本法政府「改正」案に反対する大阪集会アピール
- 教育基本法(政府案)
- 日本国教育基本法案(新法)要綱
- 民主党「教育基本法に関する検討会」案
- グラビアと解説
- 夜間中学校 Education for all
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- ふくおか発 今Doki子どもたち (第14回)
- 子どもたちの回りでは……
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- 元気のもとはつながる仲間 (第17回)
- 横に立たなければ聞こえない子どもたちの声
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- 共生のトポス (第53回)
- 「存在しない子どもたち」
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- 生かされて―ヒロシマから未来へ (第5回)
- 戦争と差別
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- 君は君の人生をうたえ―若い教職員からのメッセージ (第4回)
- 「私やっとこの場に立ててん。」
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- だまってられへん (第17回)
- 昨日の記憶〜電池が切れるまで〜
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- 倫敦マイノリティ事情 (第5回)
- イングランドのコミュニティと教育
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- 〜院生のみたイギリス〜
- 【コラム】ジェンダー論の練習問題 (第16回)
- 「差別」の複雑さについて(2)
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- 授業と学級づくりを愉しむ方法 (第17回)
- 学級づくりは学級社会の形成行為
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- 編集後記
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編集後記
▼教職員研修のあり方については、以前からていねいにまた幅広く議論するべきだと考えていました。同和教育運動においては、「差別の現実から深く学ぶ」という原則のもとに、実践を通して学ぶこと、被差別の現実に学び、自らの差別性や被差別性を捉え返すことを大切にしてきました。生き方の問題として学ぶことこそ、同和教育運動が軸としてきたことだといえます。若手教職員の急増が見込まれるなかで、その点を引き継ぎながら、取り組みの輪を広げていくためには、さらにどのような研修が必要なのかを従来から関わってきた人の間で論じるべきではないでしょうか。今回の特集が、解放教育にとっての研修のあり方を考える手がかりになれば幸いです。
▼教育基本法をめぐる動きに対して、本誌としても何か一石を投じる提案をしたいと考えてきました。「特集にあたって」でも述べたとおりの月刊誌としての難しさを感じつつ、今回の特集では、内容面での問題提起だけではなく、運動を進めるプロセスに関わる提案を行おうとしました。理屈としての改悪反対だけではなく、各人の人生を通し、人生をかけて反対を訴えることが求められているのではないでしょうか。また、個人の考えを発表するというだけではなく、メッセージのやりとりを通してつながりを広げていくことが必要ではないでしょうか。勝手なイメージとしては、「風の谷のナウシカ」の最後の場面で、王蟲の群れの怒りの赤色が青色に変わっていく様子に似ています。大阪集会での様々な意見や、メーリングリストに投げかけられたメッセージには、そのような性格があると私には感じられました。いずれも、届いた意見のほんの一部を紹介するにとどまっています。意見を届けてくださったすべての方、集会やメーリングリストの運営に関わってきた皆さんに深くお礼申しあげます。
▼現在、数号あとの本誌で、アイヌ民族の教育に関わる特集を企画しています。北海道にもうかがい、インタビューなどに努めます。本誌としても長く温めてきた企画で、ぜひ最初の一歩を踏み出したいと考えています。乞うご期待。
(森)
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