- 特集 サマーラーニング―未来への夏だからこそ!
- Ⅰ 時代の風を受けて
- 優れた先輩と出会い、自分を鍛える
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- 七転び八起き~青年よ、しっかり悩め~
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- Ⅱ ブックトーク
- 生き抜こう自分の「いのち」を―トリックスターとしての児童文学『地べたっこさま』
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- 今、『山びこ学校』がかき立てること
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- 「一番数が多い愚か者」に抗って自画像を描く―試される『20世紀少年』の想起する力
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- 『兎の眼』が教えてくれたこと
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- 二つの『夜と霧』
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- Ⅲ フィルムトーク
- 同時代を生きるもう一つの子どもの姿
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- 『青い目 茶色い目』~教室は目の色で分けられた~A CLASS DIVIDED
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- トーチソングトリロジー
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- グラビアと解説
- Deportation tragedy
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- アフガンの子どもたち (第5回)
- バーミヤンの子どもたちの遊び
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- 元気のもとはつながる仲間 (第29回)
- 「ひとりでない」ということが生み出す「力」を感じて
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- 担任・教室の悩み快消◆難デモ相談室 (第5回)
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- 共生のトポス (第65回)
- Dさん 二〇歳「早く成長して親の苦労をなくしたい」
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- 往復書簡 子どもと学級と人権文化◆WEST&EAST (第5回)
- 「あなたの未来を考えよう」
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- 【コラム】ジェンダー論の練習問題 (第28回)
- 「親学」をできるだけ速やかに死語にしよう
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- 学校が元気になるちょんせいこのファシリテーションDiary (第4回)
- めざそう!生産性の高いクリエイティブな会議(2)
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- 時々の楔―福地幸造・部落解放教育の思想 (第4回)
- 生活つづり方の後衛の位置で―わたしが学んできたもの―(上)
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- 新!子どもがつづる
- おもちゃばこ (第5回)
- 「つながりゲーム」の中で生まれる笑顔
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- まいにち? マイニチ!
- 出会いは教師のビタミン剤 (第5回)
- 「せんせい、めえへん」
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- 元気の出る学校! (第5回)
- 現場の底力
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- ~大庄(おおしょう)北中学校~
- 資料
- 「意見を聴かれる子どもの権利」
- ~子どもの権利委員会 一般的討議より~
- 編集後記
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編集後記
▼新任の頃の夏休みといえば、幅の広い河を五百メートルほど泳いでようやく向こう岸が見えてきたという感じでした。一番厳しかったのは、六月頃でしょうか。どんどん暑くなり、体力が続かず、夏休みが来てくれることだけを救いとして暮らしていたように思います。これでようやくホッとすることができる。けれどもしばらくホッとすれば、夏休みまでにできなかったこと、未整理なままに残った課題、秋にチャレンジしたい教育実践、夏休みならではの活動など、さまざまなことに向かったものです。今号の特集は、そのような夏の過ごし方についての、ちょっとした提案です。
▼一つは、若い先生たちへのメッセージ。ベテランのお二人から、若い人に向けてちょっとうらやましさもこもった暖かいメッセージをいただきました。もう一つは、ブックトークと称して、ぜひ読んで欲しい本を紹介してもらいました。それも、新しい本ではなく、むしろやや古い本を挙げていただきました。最後に、フィルムトーク。これも、ちょっと前の映画などを取り上げて、そのフィルムにこと寄せて、編集委員の三人から伝えたいメッセージをつづりました。夏休みを過ごす上でのちょっとしたヒントになれば幸いです。それぞれをヒントに、周りで本・映画・今後の養育などについて話題が広がることを期待します。原稿をお引き受けくださった方たちに感謝しています。
▼資料の「意見を聴かれる子どもの権利」の掲載については、平野裕二さんに協力いただきました。日本社会ではこれからますます必要とされる権利だと言えます。ありがとうございました。
▼さて、時代は厳しさを増しています。教育基本法を受けて、教育三法案が大詰めを迎えています。七月の末には参議院選挙が行われます。今の学校を取り巻く厳しさの原因の一つは、明らかに政治的な側面にあります。免許更新制に加えて、新任教員の試用期間が三年に延ばされようとしていると聞きました。他の職業ではあり得ないことです。一人のことをみんなで守れる態勢をつくりたいものです。
(森)
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