- 特集 若い教師にススメる「授業の方法」
- みんなで学習しているという実感を
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- 「あいうえお」から「生いたちの学習」へ
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- “テーブルにノッける・子どもにノッかる”
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- どうでもよくない授業を創る
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- おせっかいから 聴き合う関係に―「学びの共同体」による授業づくり―
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- 【資料】『解放教育』一九七三年一〇月号(28) 「特集/低学力の克服をめざして」より
- 学力論の前進のために
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- 多文化な子どもたちの声にふれる (第5回)
- 残りの1
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- “授業を創る”ということ (第2回)
- 学習集団づくり=「まなざしの共有」
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- 〜キーワード:「まなざしの共有」〜
- 映画をみる、映画でみる (第14回)
- 私たちの学校現実を逆照射するユートピア
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- 共生のトポス (第98回)
- Tさん「わたしには伝えたいことがある」〜前編〜
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- まいど、おおきに! (第2回)
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- アフガンに生きる子どもたち (第2回)
- 就学前教育をアフガンに(上)
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- 編集部の本棚
- 『元気のもとはつながる仲間―解放教育の再生をめざして』外川正明著/『日本でいちばん大切にしたい会社』坂本光司著
- おもちゃばこ (第38回)
- 「へぇ、そんなことあったんや。わたしは、こんなことあってんで。」
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- 【コラム】ノリきれない国際開発仕事人のつぶやき (第2回)
- 援助と正義と選挙
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- 子どもを見る眼 (第14回)
- 子どもの力のものすごさ
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- 北のおるた〜北海道からの便り〜 (第12回)
- 再び、紋別へ
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- まいにち? マイニチ!
- 部長さん
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- 解放教育・バックナンバー
- 497号〜508号・二〇〇九年四月号〜二〇一〇年三月号
- 編集後記
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編集後記
▽「高質な授業あっての学力形成」というのが当然の流れといえましょう。ところが、残念なことに「学力」問題がかまびすしい割には、反復練習などきわめて単純・貧相な「学習法」ばかりが表面化しています。そのためか、ややもすれば目先の技法や「小ネタ」を身につけることだけに関心が集まり、その場かぎりの浅くて薄い活動をおこなって「授業をやった」と思い込んでいるケースも少なくありません。また、教師が一方的に大きな声でしゃべりつづけて、当の子どもはつねに聞き役に回されている授業。そのような「授業」に出くわすことも決して少なくありません。
▽学びの当事者である子どもが「わかるよろこび」「できるよろこび」を感じとり、仲間と響き合うこと・高まり合うことの感動を、身をもって味わうことが出来る授業。学習意欲を喪失している子どもや、学力が低位な状態に置かれている子どもが、まっすぐ顔を上げて参加しようとする授業。このような授業をつくり出すためには、どのような授業観や方法論をもち、いかに授業を展開していけばよいのか。この点について、本特集号ではさまざまな立場から率直な実践的提案がなされています。授業実践の一層の躍進を願ってやみません。
(園田)
▼生活の土台を支え、しんどい子どもを軸とした学級集団づくりを踏まえてこそ授業づくりがなりたつという考え方と、授業そのものの解放によって教育のすべてを変えていくことが可能だという考え方がこれまでにもありました。どちらかだけで授業づくりの全貌が見えてくるわけではないでしょう。議論が改めて求められています。検証軸となるべきは、子どもの姿であり、背景にある地域や社会の状況です。大阪だけでも、ずいぶんと異なります。全国にはさらに大きな違いがあるでしょう。
▼ニュージーランド/アオテアロアに行く機会がありました。マオリのお宅にホームステイさせていただき、歴史や文化について学びました。マオリとパケハの夫妻の間に生まれた二歳の女の子がいました。一人ひとりの中に、一三五〇年にマオリの祖先が到着してからの歴史が凝縮されていることを感じました。
(森)
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- 明治図書