- 特集 基礎・基本をおさえた「新・教科書指導技術」
- 巻頭論文
- 教科書の基礎・基本とそうでないところを見分けて指導する
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- 教科書の教え方を考え直す
- 教科書を身体の一部に
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- 「あっ」と言う教科書の使い方・教え方
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- 教科書を徹底的に使おう
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- 地名とその位置を徹底させよう!
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- 学びの動機付けエンジン
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- 教科書も一つの方法
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- 到達目標達成のために教科書を活用する
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- 教科書を読む力をつけるためのステップ
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- 教科書を「自家薬籠中の物」にする技術
- 比較する〜複数の教科書、学習指導要領
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- 発展的内容まで全て扱わない
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- 構成を見抜き、資料を読み解く
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- 整理付ける・比較する・読み込む
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- 学びの常備薬としての教科書
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- 算数用語の指導
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- 教科書の基礎・基本のとらえ方
- 教科書の基礎・基本から応用へ
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- 国語教科書の基礎・基本のとらえ方
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- 総合学習と関連させて作者のメッセージを発信する
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- 教科書まるごと基礎・基本
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- 教科書の基礎・基本をおさえた「新・指導技術」
- 国語
- 低学年/ひらがなを教えることを100パーセント保証する
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- 中学年/音読バリエーションと評定で教科書スラスラ読みを
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- 高学年/教科書を隅から隅まで読み尽くす
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- 社会
- 中学年/資料の宝庫・表現活動のヒント集を眠らせないで!
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- 高学年/基礎・基本を身につけ、生きている実感を
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- 算数
- 低学年/学習環境や状況が「わかる」喜びを育む
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- 中学年/初めてのわり算との出会いの指導
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- 高学年/徹底的な繰り返しに工夫を
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- 理科
- 中学年/「そんなこと知っているよ」を「えっ」に
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- 高学年/大事なところがわかるノート指導と単元を締めくくる一問一答まとめテスト
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- 教科書を補う「補充学習」はどこまで必要か
- 理科の補充学習は「だったら」と「タイムフリー」で
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- 内容の系統性と学習技能・方法から
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- 六年国際理解単元の補充学習
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- 「補充学習」と「発展学習」はどう違うのか
- 教師のねらいによって……
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- 教科書がゴールそれともスタート
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- 「発展」「補充」の差は子どもの意識
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- 教科書は本当に基礎・基本といえるか
- 教科書を絶対的なものとして信じることなかれ
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- 教科書は基礎・基本の十分条件ではない
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- 要は教師の腕次第
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- ファインダーがとらえた子どもが心を動かす物・資料・板書
- 子どもの追究を支える
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- 有田編集長のメッセージ
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- 授業にすぐ使えるクイズ
- 【算数】少し早く授業が終わったときに暗号計算を!
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- 面白い本みつけた
- 『椋鳩十えぶんこ』
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- 『子どもに英語をどう教えるか』
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- 基礎学力をつける授業のネタ (第3回)
- 国語/「解説力」をつける
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- 社会/地図を見るもう一つの力:新田開発から
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- 算数/カードゲームで大きな数(4年)の学習を楽しむ
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- 理科/金魚をネタにしよう
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- 現場実践をどう理論化するか (第3回)
- 学習指導要領の「常識」を疑うこと(2)
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- 子どもの心を明るくするユーモア小話
- 休日の活躍に拍手
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- 私の教材発掘 読者とのツーウエイ
- 総合的な学習/砂糖は危険な食品なの?
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- 体育/タグラグビーとフラッグフットの良さを生かすネタ
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- 教材・授業開発研究所情報
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- 手の内公開・教材研究と発問づくり (第27回)
- 新聞記事と放送原稿の文章
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- 〜(光村5下)[総合単元]の説明文の扱い方(3)〜
- 社会科/これだけは教えたい基礎的用語の指導 (第3回)
- 「遣唐使」から「貴族」まで
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- 編集後記
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- 教科・総合の教材開発 (第3回)
- 国語科/10分間で鍛える4つの力
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有田編集長のメッセージ
二〇〇二年一二月、この年の一月〜二月に行われた文部科学省の学力テストの結果が発表されました。文部科学省は「おおむね良好」と発表しましたが、わたしは少し細かくみると、そんなのん気なことは言えないのではないかと思いました。
前回のテストより結果がよかったのは全体の四分の一にすぎません。逆に、前回より結果が悪かった問題は倍近くにのぼっています。学力の低下は歴然としているのです。
このことを指摘されたためかどうかわかりませんが、二〇〇三年一月一二日付の日本教育新聞の遠山文科相のインタビュー記事には、「基礎学力低下『大変な問題』」と出ていました。これが大臣の本音でしょう。
二〇〇三年は、「基礎学力」問題と「豊かな心」の育成がキーワードになると思います。
教科書は、内容の最低基準であり、基礎・基本ということになっています。ここでもう一度、「教科書の教え方」を考え直してみたいと本特集を組みました。
「教科書の教え方を考え直す」ことから出発し、教科書を徹底的に研究して、その内容や方法を自家薬籠中のものにすることが大切です。
よく研究してみると、教科書もすべてが基礎・基本ではなく、さらりと流してよいところと、徹底的に子どもに理解させ、体得させなければならない基礎・基本があることがわかります。
教科書の中から、どのようにして「基礎・基本をとらえたらよいのか」、そして、基礎・基本を「どのように指導したらよいのか」その指導技術を明らかにしたいと願いました。
国語・社会・算数・理科など、教科によって多少異なることもあるでしょう。この点も明かにしたいと考えました。
さらに、教科書の基礎・基本を体得させるには、「補充学習」や「発展学習」も必要になってくるはずです。教科書には、練習問題が少なすぎて定着させられないという声もあります。基礎・基本をおさえた「新・教科書指導技術」を明かにしたいと願いました。
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- 明治図書