- 特集 子どもの「やる気」を引き出す言葉かけ
- 提言 子どもの「やる気」を引き出す教師の力量とは
- その「やる気」は誰が発見するのか―「言葉かけ」の前に―
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- 価値を見抜く目を持つ力量が教師には必要
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- 教師の主観的な評価こそが子どもの「やる気」を引き出す
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- やる気の三要素を引き出す力量を身に付けよう
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- 成功体験を保証する教師が子どものやる気を引き出す
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- 子どもの「やる気」を引き出す言葉かけ―下学年
- やる気を引き出すコツは、セロトニン5である
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- 「あってるかあってないかはどうでもいいのです。発表することが大切なのです。」―そして発表できる場を作る。子どもは「やる気」を出す―
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- ほめてほめて、ほめまくることで、子どもたちは、自然と教師が期待することを身につける
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- 場に応じたほめ方を工夫し、それを続ける
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- 子どもの「やる気」を引き出す言葉かけ―上学年
- 教えて褒めるに一工夫
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- ほめることでやる気を引き出す
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- やる気を育てたいなら、自己肯定感を高めよ
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- 「教えて、ほめる」が基本である
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- 子どもの「やる気」を引き出す言葉かけ―中学生
- できているところに目をむけ、心の底から感じることを声にする
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- 生徒のやる気を引き出す言葉はどんなものか
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- 生徒が「できた」と思ったことを見逃さずに力強くほめる
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- 統率者として進む方向がぶれないことが、子どもの気持ちをつくる
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- 中学生だからこそほめる
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- 「やる気」を引き出せなかった時の対応策
- やる気を引き出す原則に立ち戻る
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- 活動の限定と即時のフィードバック
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- まだ策はある。万策つきるまで、あらゆる策を行う
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- 楽しいクラスをみんなで創る
- 楽しい授業や熱中する活動で楽しい学級を創る!
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- 教師修業への助言
- 志をもって、仲間と共に磨き合う
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- 体験活動が人生を決める (第9回)
- 一週間の体験活動で子どもは変わる②
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- 授業崩壊から生還するために (第9回)
- 学生時代から真剣な修業を重ねた一教師の記録 前編
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- 発達障がいの子どもに学ぶ (第9回)
- 不安系ではなく報酬系の脳を作ろう
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- 授業の知的組み立て方 (第9回)
- 数多の災害から立ち直ってきた日本
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- ~その復興の歴史と未来へのエネルギーをどのように授業するか〈その4〉~
- 子どもの発言を引き出す技 (第9回)
- 「店とは何か」で多様な考えを引き出す
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- 実感道徳のすすめ (第9回)
- なぜ、学校に来るのか(上)
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- ~その根本認識の共有の為に~
- 編集後記
編集後記
○…教師の一言が「子どものやる気」を引き出すとして、板倉弘幸氏(台東区大正小学校)は、「ほめ言葉はやる気を引き出す鉄則である」として、次の例を紹介されています(本誌五月号)。「向山洋一氏は、やる気が出るときを粗く六つあげている。ほめられたとき、おもしろいとき、やり方がわかるとき、問題を選択できるとき、挑戦したい問題のとき、はっきり評価評定されるとき。新牧賢三郎氏(大田区立徳持小学校)はやる気を引き出す四つの原則として、激賞、目的達成、選択自由、共感をあげている。」
○…さらに「学習力は暗記だ」で著名な多湖輝氏も、教育するうえで一番大切なことは「ほめる教育」だと述べています。この論文の中で板倉氏は「子どもの具体的な努力や成果について、たとえ小さなことであっても、それらを捉えてほめていくようにした」と述べています。同じ特集号で、田上大輔氏(北海道苫小牧市立大成小学校)は、子どもからの「信頼」と「尊敬」を得ることが大事だと主張されています。特に「規律を示す学級づくり」の実践をあげ、子どもを掌握しているベテラン教師の様々な実践エピソードがそのことを証明している、としています。
○…髙橋賢治氏(北海道様似町立様似小学校)は、「授業でほめられるから楽しい」と卒業生の発表した論文を紹介し「ほめることこそ生命線」と強調されていました。しかし実際の「学習」が魅力を失ってきている現状について市川伸一氏(東京大学)は高校進学率が九五%を越える状況をあげ、「教えようとしている内容方法」は昔のままだとして、これでは「やる気が出ないという子どもが多いのも無理はない」と掲稿していました(『学ぶ意欲とスキルを育てる』小学館から)。
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- 明治図書