- 特集 「つい,したくなる」授業づくりの「仕掛け」大全
- 特集扉
- 「つい,したくなる」には理由がある
- 「仕掛学」の考え方
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- 達人が使っている!「つい,学びたくなる」授業の仕掛け
- 「気になる」国語の授業をつくる
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- 学びをつなぐことと成長を実感できる機会をつくること
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- ストーリーで構成する授業創り
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- 子どもの追究と思考を引き出す
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- 「おもしろすぎて」時間を忘れてしまう授業の仕掛け
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- 個別最適で協働的な学びを通した「仕掛け」づくり
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- 子どもが授業に参加したくなる!仕掛けの基本テクニック
- 言葉かけ
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- アイテム
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- テンポ・間
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- つい,対話したくなる!必要感を引き出す「話し合い」の仕掛け
- 国語
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- 算数
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- 社会
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- 発達段階で考える!子どものやる気を引き出す仕掛け
- 低学年
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- 協働・探究する学びを促す!「共同編集」の仕掛け
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- 自ら学びに向かい始める!自由進度学習と4つの「計画術」
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- 苦手な子どもも考えたくなる!「つまずき支援」の仕掛け
- 国語
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- 算数
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- 楽しくてどんどん進めたくなる!「自学ノート」の仕掛け
- デジタル共有&ハッシュタグ化
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- 探求型自学の進め方
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- ダウンロードOK! 小学校・中学校イラストカット集 (第3回)
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- アツく学び,温かくつながる!「ゆるアツ」学級経営 (第3回)
- 子どもの思考に寄り添いつつ,一貫した指導が求められる5月
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- 深読み!最新教育ニュース (第3回)
- ネットでの調べ方教えていますか
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- 授業名人の発問の法則 (第3回)
- [算数]既習事項をもとに,算数を創っていく
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- 発達障害のある子のための環境デザイン 実践編 (第3回)
- 片付けが苦手な子
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- サンバ先生の1日1技 (第3回)
- 6月 学級の状態をチェックする/ポジティブな議題で話し合うようにする/他
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- 「学びの多様化学校」と学校づくりのインクルーシブデザイン (第3回)
- ありのままの君を受け入れる新たな形を探る(1)
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- 坂本良晶&EDUBASE CHALLENGE GIGAFULNESS 2 (第3回)
- 自分の「推し」をICTで表現 まずはシンプルに自分の好きなものを伝える
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- 第54回「博報賞」受賞(日本文化・ふるさと共創教育領域)
- 岡山県 笠岡市立神内(こううち)小学校
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- 〜子どもたちの思いや願いが実現していく地域探究学習―豊かな暮らしを探り,豊かな海を創る―〜
- 博報賞について
- 編集後記
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編集後記
ドラゴンボールの背表紙は,もはや誰もが知っている有名な話です。全巻揃えるとひとつづきのイラストになるという,集めたくなる「仕掛け」です。何気なく生活しているとなかなか気づきませんが,そのような視点で見ると他にも日常には様々な仕掛けが施されていることがわかります。たとえば,自販機横に設置されているリサイクルボックス。「ペットボトル」「カン」の2つの投入口がありますが,ボックスの中は区切られていません。あれは,あえてラベルを貼ることによって「対象外のゴミを入れさせない」ための仕掛けだそうです。
学校における例でいえば,ドラゴンボールの背表紙を参考に,ひとつひとつの雑巾に一文字ずつひらがなを書き,「そろえてくれてありがとう」と文章になるように工夫をされている先生もいらっしゃいます(小誌2024年3月号・日野勝先生の記事より)。まさに心をくすぐるような,「つい,したくなる」ものだと思います。
ここまでの例は,「集める」「そろえる」という「行動」に表出されますので,仕掛けの成果が目に見えてわかりやすいとも取れます。一方で,授業づくりにおいてはどうでしょう。「発言が増える」などは行動として見取りやすくはありますが,「思考が進む」「対話が深まる」「自立・自律的に学ぶ」などは,子どもたちの内面の変化ですので,成果として見えにくいようにも思います。だからこそ,先生方が日頃行われている「仕掛け」は,日々の授業研究の中で自身では言語化しにくく,読み取りにくいものなのだと思います。
そのような意図で今号では,「子どもたちがつい,したくなる」をテーマに,実際に先生方が授業の中でどんな工夫を凝らしているのか,なかなか見えにくく伝えにくい細かいところまでを含めてご解説いただきました。
/新井 皓士
節目節目に少しずつ語っていきたい。