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<巻頭論文>算数授業へのこだわり 向山型は,「学習のやり方」「学習の技能」を身につけさせる
向山 洋一
挑戦問題は,わり算だった。
同じような問題を過去3回出題している。問題が少し違うので,授業が微妙に違うことがある。
授業の方法は,「これが絶対」というものはない。いろいろな方法がありうる。
但し,「どれでもいい」というのではない。
「子どもができるようになる」「できない子ができるようになる」方法がいいのだ。
「できない子」を「できるようにする工夫・努力」は,心ある教師が追求してきた。何百年も昔からだ。その方法は,次の世代の心ある教師にバトンタッチをされ,さらにみがかれていった。
長い年月の間に,共通する考え,共通する方法も確認されていった。これが「授業の原則」である。「授業の法則」と言ってもよい。
世の中の法則の九割以上は,このような「経験則」である。
長い歴史の志ある教師の努力・工夫を学ばないで,「自分の考えたやり方」は「我流」という。「我流」は,どうしようもなくレベルの低い方法だ。その中には,「悪い方法」も山ほどある。子どもを傷つけ,スポイルし,自信を失わせ,一生を間違えさせてしまうのだ。現在でも,そんな授業が横行している。
算数の問題解決学習は,その代表だ。
多くの先生が向山型算数を取り入れるのは,子どもの事実があるからである。
神奈川の男性教師の報告。
■4年生,わり算の筆算。
クラスで一番勉強を苦手にしているA君。なかなか一人で計算をすることができない。
それでも一生懸命にやっている。
A君に「できた!」と実感させたい。
計算スキル。
例のごとく「指でかくしながら」商を立てる。そこまではできていた。
その商を,正しい位置に書けるかどうか。
A君を見ると,きちんと正しい位置に商を書いていた。
商を立てる位置を,まだきちんと理解できていないので,自分で問題を解かせるときには,ここをよく間違えるのである。見ていると,次の問題でも,商を正しい位置に書いている。
計算スキルには,きちんと位どりができるように,点線がひいてある。
この点線が,A君にとって,貴重なヒントになっているようなのだ。すごい。この点線の存在を知っていたが,正直驚いた。ここまで,使っている子どもに優しい教材。
素晴らしさを改めて感じた。■
〈向山〉 向山型では,「学ぶ力」,つまり「学習の技能」も同時に身につけるのである。
自転車の練習をして,水泳の練習をして,「一気にできるような状態」が生まれるのである。
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- 明治図書