- 特集 美しい算数ノート→実物モデル&指導ヒント
- 〈巻頭特集論文〉実物ノートを見る5つの視点
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- 間違いをきれいに残しているノートが美しいノートである
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- 向山型算数がつくり出した小さなドラマ 学校一のやんちゃ君が書いた体力派ノートと予習ノート
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- 間違えた原因を書き,同じ間違いを防ぐ
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- 教師の揺るがない決意と優れた教材。そして最初の趣意説明で勝負が決まる! 今からでもおそくない。シルバーの3日間で趣意説明をして美しいノートをめざそう!
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- 自分の考えを書くためのステップ4
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- 「丁寧さ」から「美しい」へのステップを踏んだ指導
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- 隣の学級も美しいノートだった
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- ミニ特集 教室熱中!難問&ペーチャレ誕生秘話
- 〔難問〕10年間の知の集大成が誕生!!〜『向山型算数教え方教室』10年間分の問題を再編集〜
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- 〔難問〕単元別!新・「難問」シリーズ!!
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- 〔難問〕つまずきを分析しわかった問題文の粗さ
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- 〔ペーチャレ〕修正点・よい点は子どもたちが教えてくれる
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- 〔ペーチャレ〕何度も子どもが挑戦する原理を生かす
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- 〔ペーチャレ〕K君から誕生したペーパーチャレラン
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- 表紙のイラスト (第18回)
- 円を4本の直線で区切ります。できるだけ多く区切ると、いくつに区切れますか。
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- グラビア
- 学級平均点90点突破の原則を学ぶ 向山型算数セミナー東京会場 2012.4.8
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- 子どもレポーター“わが教室の授業風景” (第18回)
- 向山型算数で,子どもたちは達成感を味わい、算数好きになる
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- 〜3年上木学級の授業風景〜
- 新卒フレッシュ先生にプロが解説!学習指導案「基本用語」事典 (第18回)
- キーワード「展開からのスタート」
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- 巻頭論文 算数授業へのこだわり
- 授業をどのような視点で組み立てるか
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- 教科書3割増に対応する学年別教科書の教え方 (第6回)
- 1年「どちらがながい(長さ)」
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- 1年「大きさくらべ(かさ)」
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- 2年「大きい数のたし算のひっ算」
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- 2年「大きい数のひき算のひっ算」
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- 3年「大きい数のしくみ」
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- 3年「大きい数のしくみ」
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- 4年「小数のしくみ」
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- 4年「小数のしくみ」
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- 5年「倍数と約数」
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- 5年「分数と小数」
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- 6年「拡大図と縮図」
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- 6年「縮図の利用」
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- 最前線で奮闘する教師の実践 (第6回)
- 誤答は宝! 記録すれば、記憶に残る!
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- 初めての「面積図」の指導 その1
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- 〜線分図と面積図をリンクさせる〜
- 図形単元 チェック機能をどう働かせるか
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- 〜隣の子と一緒のノートを持ってこさせる〜
- 「論文審査」を突破した女教師たちの“しなやか”な授業づくり (第18回)
- ノートづくりを追試し,高得点へ
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- 向山型算数に挑戦/論文審査 (第154回)
- 時には知的興奮のある授業を!
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- 向山型算数実力急増講座 (第156回)
- 「説明させる問題」は3パターン。「考え」の説明が難しい
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- 向山型算数WEBサロン (第150回)
- 計算の手順を教え,繰り返す
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- 〜「小数のわり算」ができるようになったR君のドラマ〜
- 甲本・河田発 やんちゃ君も巻き込み,知的に燃える算数教室 (第42回)
- 形式主義にさよならをしよう 事件は,現場で起きている
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- 3桁×3桁の筆算 高いハードルを補助計算という低いハードルに分解して並べる
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- 中・高・塾教師の告発状!学力不足がもたらす悲惨な実態 (第6回)
- ノート指導されなければ学力は不足する
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- 小学校教師よ,見栄を捨て子どもを見よ!
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- 発達障害への林ドクター教育コーチ!気になる「あの親」への対応Q&A (第42回)
- 問題行動は母親へのアピールであることを伝える
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- <子どもを巻き込む算数の福袋>算数ペーパーチャレラン (第30回)
- 低学年/「ね うし とら チャレラン」
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- 中学年/「わる数あまりチャレラン」
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- 高学年/「ゴールを決めろ!チャレラン」
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- あなたもプロ先生になれる!教師渡世・サバイバルの知恵 (第30回)
- <今月のテーマ>2学期に忍び寄る“荒れ”発見と立て直しの秘策
- 〈1年〉毅然と・目配り・気配り
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- 〈2年〉ノート指導で学級を安定させる
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- 〈3年〉初任でもすぐできる下足箱指導
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- 〈4年〉荒れをなくす唯一の方法は模擬授業
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- 〈5年〉学用品チェックで学級の荒れを防ぐ
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- 〈6年〉崩壊から学んだ「信頼関係を築くことの大切さ」
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- 「語り」で描写!あの子ができたドラマ100人物語 (第42回)
- 励まし続けること そして,教えてほめ続けることが100点への道
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- すきま時間に子ども熱中!すぐに使える“わくわく問題” (第18回)
- 地道な作業で解ける熱中問題
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- 向山型算数セミナー
- ノート指導で子どもが変わる
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- 腹の底からの実感!向山型算数を知る前と後
- ライブで学ぶことができるから授業がうまくいくようになる
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- 衝撃!百玉そろばんvsブロック
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- 奇跡を起こす「向山型算数」
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- 論文ランキング
- 6月号
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- TOSS最新情報
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- 読者のページ
- 追試したい「スーパー仕事術」
- 編集後記
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- 1日1問「子ども算数検定」 (第6回)
- 9月
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- 向山型算数に挑戦/指定教材 (第156回)
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<巻頭論文>算数授業へのこだわり 授業をどのような視点で組み立てるか
/向山 洋一
算数の授業を展開するとき,基本となるのは「学習内容」の「とらえ方」である。学習内容の構造を,どうとらえるかということである。
これは,これまでの算数教育の歴史の中で多くの実践家,研究者が明らかにしてきた。
そこに学ぶのが大切である。よいこともある。
もう一つ大切なことがある。それは,どのような授業にするのかということである。
授業の演出である。
「発見」と「納得」が必要である。そして,「知的興奮」があればいうことはない。
これは,教師一人一人が,毎時間毎に工夫をしていくことである。そうやって5年,10年がすぎれば,実力がついていくのである。
教師自身の工夫,努力なしに,技量の向上はありえない。
今月の「論文審査」にも書かれることなので,私がたった1回だけ1年生を担任したときの授業記録と,そのときの学級通信によって紹介しよう。1年生の9月の実践である。
算数「長さくらべ」
◇1m近い2本の竹の棒を十字型に示して「どちらが長いか」聞いた。
「たて」が8名,「横」が12名,「同じ」が12名となった。「人数の多いほうに決めよう」というと,「ダメ」だという。「調べたほうがよい」という者35名であった。
◇そこで「調べる方法」を聞いた。「2本の棒を合わせる」という声が口々に出た。「それもいいけど,今はこの2本は動かせないとしよう」と言った。いろいろ案が出て,面白かった。
1.今村案 短い棒ではかって数が多いほう
2.大竹案 見て,だいたいできめる
3.高山案 長いものさしではかる
4.坂田案 手のはばでくらべる
5.太田案 棒を床にたてて,背の高さではかる
◇おどろくことに,ここには「はかる」という方法のすべてが出ているのだ。
どれ1つとっても大切なことで,詳しく書くとこれだけで1冊の本になってしまう。(1)は「間接比較」「個別単位」の方法,(2)は日常生活の中で多く使われる「目分量」,(3)は「普遍単位」による測定,(4)も「間接比較」の初歩,(5)は「直接比較」の基本なのである。
◇それぞれ実演してもらった。今村方法で,ちょっと問題があった。
今村君は左図のように棒が重なっても平気で数えていたのだ。座間さんが出て,指で印をして無事解決。横(5つと半分)たて(4つと半分)であった。坂田方法も問題があった。たてを手をひろげてはかって,横にするとき坂田君は手をもとにもどしてからやったのだ。つまり,何にもならなくなった。太宰君が出て,広さを動かさないようにやった。子どもたちから「むずかしい」と声があがった。太田方法は,多くの納得を得た。高山方法も無事通過。
◇最後に両方をあわせた。「いいか,あわせるぞ」といって十字型を||型にした。左のように並べた。「ほら,左のほうが長い」と言うと,10人くらいがドドっと前へ出てきて「ずるい」と叫ぶ。先生が正しいという子が6名ほど。もう一度,ゆっくりと繰り返す。今度はほとんど(2名を除き),「ずるい」と言う。「下をそろえなぎゃだめだ」というのだった。
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- 明治図書