- 特集 子どもが教科書を使いこなす!授業ナビ
- 〈巻頭特集論文〉教科書はきれいに汚すもの。教科書を使いこなすための向山型算数の秘蔵技“ベスト10”
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- 教科書活用法を子どもが身につければ,授業進度は加速する。教科書を見ざるを得ない指示・発問を繰り出せば、使いこなすようになる
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- まず,教師自身が教科書を使いこなせるようにせよ
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- 教科書のキャラクターを使いこなす
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- 「説明しよう」は,接続詞でばっちり!
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- 基本型を教えることで,新しい問題に出会ったときに解ける,説明できる
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- 「答え方」のコードを入れると子どもは自分で学んでいく
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- 面積図を使いこなし,立式でつまずかせない〜面積図に「が」「のとき」を書くことで、図を使って説明する活動ができる〜
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- ミニ特集 新発見!教師の動きをつかむ「向山洋一授業DVD」
- 練習問題指導は奥深い。見れば見るほど学びが増える
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- 我流を発見できる。向山洋一氏本家「向山型算数」授業
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- ノートに写している時間に20個の指導があった!
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- 瞬時に教材を見抜き,間違いも指摘
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- 映像だからわかる,向山氏の「動き・立ち位置・対応」
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- お勉強が苦手な子にどこまでも優しい
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- 表紙のイラスト (第19回)
- 赤い部分の面積を求めましょう。
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- グラビア
- 学級のできない子ができるようになる算数指導
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- 子どもレポーター“わが教室の授業風景” (第19回)
- 5年生担任としての向山型算数授業
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- 〜1学期末の子どもの感想をもとに〜
- 新卒フレッシュ先生にプロが解説!学習指導案「基本用語」事典 (第19回)
- キーワード「問題と課題」
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- 巻頭論文 算数授業へのこだわり
- 教科書を半分も教えない一部の教室の現実を改善するために
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- 教科書3割増に対応する学年別教科書の教え方 (第7回)
- 1年「3つのかずのけいさん」
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- 1年「かたちあそび」
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- 2年「三角形と四角形」
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- 2年「分数」
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- 3年「かけ算の筆算(1)」
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- 3年「大きい数のわり算」
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- 4年「わり算の筆算2(2桁でわるわり算の筆算)」
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- 4年「整理のしかた」
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- 5年「平均」
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- 5年「単位量あたりの大きさ」
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- 6年「速さ」
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- 6年「角柱と円柱の体積」
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- 最前線で奮闘する教師の実践 (第7回)
- 己を矢面に立たせてこそ
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- 100点じゃないとテストをぐじゃぐじゃにしていた子の変化
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- タブレットPCを活用した算数授業の研究が始まっている
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- 「論文審査」を突破した女教師たちの“しなやか”な授業づくり (第19回)
- 論文審査で見出せた教師修業の道
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- 向山型算数に挑戦/論文審査 (第155回)
- いくつかの指導法と比較検討する
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- 向山型算数実力急増講座 (第157回)
- 算数が苦手な子のためのアプリ開発
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- 向山型算数WEBサロン (第151回)
- テンポは速いがゆったりしたリズムの授業
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- 甲本・河田発 やんちゃ君も巻き込み,知的に燃える算数教室 (第43回)
- 面積図は,学年当初から使いこませる。単元テスト9割突破の布石を打つ
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- ラインに乗せる 2桁でわるわり算筆算@何十でわるわり算
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- 中・高・塾教師の告発状!学力不足がもたらす悲惨な実態 (第7回)
- 無気力になり,テストもできず,進級が危うい
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- 定規を使えない・使わない生徒が多発!!
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- 発達障害への林ドクター教育コーチ!気になる「あの親」への対応Q&A (第43回)
- 不登校のかげに睡眠障害の疑い
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- <子どもを巻き込む算数の福袋>算数ペーパーチャレラン (第31回)
- 低学年/「mm→cm→mチャレラン」
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- 中学年/「計算あみだチャレラン」
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- 高学年/「不等号チャレラン小数バージョン」
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- あなたもプロ先生になれる!教師渡世・サバイバルの知恵 (第31回)
- <今月のテーマ>多忙で知的な教師の読書術&最近のおすすめ本
- 〈1年〉多様な読書の方法から自分にあった方法で本を読む
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- 〈2年〉折り紙やパズルで柔らか頭に
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- 〈3年〉子育て中でも寝不足でも本を読もう!
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- 〈4年〉まずは隙間時間に本を読むことから始める
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- 〈5年〉読書術は購入術
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- 〈6年〉古典的名著と向山型算数の共通性
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- 「語り」で描写!あの子ができたドラマ100人物語 (第43回)
- 「ぼく,算数得意かもしれん」
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- すきま時間に子ども熱中!すぐに使える“わくわく問題” (第19回)
- じっくり考えるとできる推理問題
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- 向山型算数セミナー
- やはり大事な教科書指導
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- 腹の底からの実感!向山型算数を知る前と後
- 子どものノートが変わった「指2本」
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- 向山型算数によって生還!!
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- 向山型算数で感じた児童の変化
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- 論文ランキング
- 7月号
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- TOSS最新情報
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- 読者のページ
- 若い感性に火をつけた向山型算数
- 編集後記
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- 1日1問「子ども算数検定」 (第7回)
- 10月
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- 向山型算数に挑戦/指定教材 (第157回)
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〈巻頭論文〉算数授業へのこだわり 教科書を半分も教えない一部の教室の現実を改善するために
向山 洋一
次の報告がありました。
■6月6日(水)。釧路市議会議員の金安潤子氏が上記のような質問を釧路市教育委員会に投げかけました。これは,以前からTOSS代表・向山洋一氏が主張してきたことと重なります。私たちTOSSは,かねてより教科書を使うことの重要性(特に算数で)を訴えてきました。教科書を使っているかどうかは子どものノートを見ればわかります。授業時間に教科書を使って練習問題等を解いていれば,年間6〜7冊の算数ノートを使います。1年経って1冊も使っていなければ「教科書を使っていない」「授業時間に練習問題を解いていない」という可能性が大です。「プリントで代わりにやっている」というのは教科書をやったことにはなりません。裁判で判例が出ています(伝習館裁判)。学力と人間力は二律背反ではありません。学校は,学力の向上を通して,人間力の向上をめざす場です。私たちTOSS北海道は,金安氏の質疑を謙虚に受け止め,教師として,子どもたちの学力向上のためにより一層力を尽くしたいと思います。(TOSS北海道)■
さらに,次のような報告が届きました。
■市議は動いた。TOSS応援者の市議・金安潤子氏が釧路市議会で吠えた。特に痛快だったのは次の質問だ。
Q 学校の先生の業務が多忙であるのはわかる。しかし,教科書を用いてきちんと授業を進めることを怠り,独自のプリントを作成することをもって「忙しい」とする風潮はいかがなもんか?それよりも,学習指導要領に従い,教科書を用いて進度を正しく守って授業を進めることが本筋ではないか?
A (よくわからない答弁)
TOSSとの勉強会や打ち合わせで話した内容そのものだ。いよいよ「算数ノートの調査」が始まるか。報告は,「釧路の教育を考える会」・三木克敏氏のブログによる。TOSS北海道は気を引き締め,実直に実践を重ねよう。
以下,議会インターネット中継をもとにした三木氏のブログから。
Q 教科書を年度内に終えられない現実が,釧路の学校現場でごくごく日常的に見られることを,釧路市教育委員会はご存知か?
A (答弁はしどろもどろ)学校から報告は受けていない。知らない。
Q そもそも,釧路市教育委員会は,学校における授業の進捗状況を把握しているのか?そういった調査なりをしているのか?
A (答弁はしどろもどろ)していない。
Q 学習指導要領を遵守せずに教科書を終えられず,(小2生の九九の例を挙げ)次学年に繰り越すことなどあってはならないこと。本当に,釧路市教育委員会はそうした実情を把握していないのか?早急に調査をすべきではないのか?
A (答弁はしどろもどろ)していない。調査する。
Q 大手学習塾等では,新人講師に教育係がつけられて,マンツーマンで新人教育をするのがあたり前と聞く。学校教育の現場でもそうするべきではないのか?
A (よくわからない答弁)
Q 研究授業という,リハーサルがあって人に見られるための授業はさかんに行われているようだが,真に重要なのは生徒のためになるわかりやすい授業ではないか?釧路市教育委員会は,(進度の確認も兼ねて)抜き打ちで授業見学をする等のことをすべきではないのか?
A (よくわからない答弁)■
〈向山〉算数の教科書を半分もやっていない教師がいる。「宿題」に出して,やったつもりの教師もいる。
教科書は,学校の授業で教えるものなのだ。
子どものノートを見れば,学校の授業でやっているかどうかがわかる。学校の授業で教科書を教えなければ,学力は低いままになる。
それを克服する一番よい方法は,議会で質問してもらうことだ。材料を集め,社会貢献活動で知り合った議員さんにお願いすることだ。多くの子どもたちが救われる。
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- 明治図書