- 特集 “先生の話”面白い!算数エピソード24選
- 〈巻頭特集論文〉教師の「語り」で数学の魅力を教える
- ものごとの原理までさかのぼって考える、描写的かつダイナミックな向山式の「算数の語り」
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- 人類と数の歴史〜数って何?十進法・0の発見〜
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- 大きな数・小さな数〜宇宙から素粒子まで〜
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- 数の不思議〜倍数〜
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- 世界と日本に伝わる驚きの教具「そろばん」
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- 折り紙の美しい数学
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- 数学の天才たちのすごいエピソード
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- 世界に誇る日本の数学「和算」
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- ミニ特集 2学期の到達度をチェックする仕上げ問題
- [1年]くり上がり,くり下がりの徹底を
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- [2年]「かけ算・筆算」を定着させる
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- [3年]負担少なくシンプルにチェック
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- [4年]差がつく4年2学期,総チェック
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- [5年]3学期の「割合」に備え,小数の計算を復習する
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- [6年]苦手な問題を見つけて,もう一度練習しよう
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- 表紙のイラスト (第21回)
- ●と●を結んでできる正三角形は何個ありますか。
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- グラビア
- 「熱中する」「楽しい」算数の授業が,脳科学的にも子どもをできるようにさせる
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- 〜向山型算数セミナーIN東京ビッグサイト 2012.8.4〜
- 子どもレポーター“わが教室の授業風景” (第21回)
- 作文「算数の授業について思うこと」から垣間見える授業風景
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- 新卒フレッシュ先生にプロが解説!学習指導案「基本用語」事典 (第21回)
- キーワード「指導案展開部の変遷」
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- 巻頭論文 算数授業へのこだわり
- 向山型算数の指導法は,脳科学の原理にあっている
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- 教科書3割増に対応する学年別教科書の教え方 (第9回)
- 1年「ひきざん」
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- 1年「ひきざん」
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- 2年「かけ算(6,7,8,9の段)」
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- 2年「九九のもんだい」
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- 3年「三角形」
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- 3年「分数」
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- 4年「分数」
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- 4年「変わり方しらべ(ともなって変わる量)」
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- 5年「四角形と三角形の面積(三角形)」
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- 5年「四角形と三角形の面積(台形)」
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- 6年「資料の調べ方」
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- 6年「きまりを見つけて(図・表・式を使って考える)」
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- 最前線で奮闘する教師の実践 (第9回)
- 細部にこだわり現場で議論する
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- 超高速で回転する子どもの脳
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- 向山型算数の必須新アイテム『新難問・良問選択システム』
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- 〜教材の正しいユースウェアを学ぼう〜
- 「論文審査」を突破した教師たちの“しなやか”な授業づくり (第21回)
- 論文を書き上げるまでのシステムをつくる
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- 向山型算数に挑戦/論文審査 (第157回)
- 子どもはどこでつまずくのか。それはなぜなのか
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- 向山型算数実力急増講座 (第159回)
- 「ゴールとなる説明」を決める
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- 向山型算数WEBサロン (第153回)
- 言葉を削って頭にインプットする情報を必要最小限にする
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- 〜ワーキングメモリーの少ない子どもに必要最小限の情報を先にインプットする〜
- 甲本・河田発 やんちゃ君も巻き込み,知的に燃える算数教室 (第45回)
- アルゴリズムを唱えさせる。がい数も簡単に解けた
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- 「しくみ」を教えるからわかる「スキル」を教えるからできる
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- 中・高・塾教師の告発状!学力不足がもたらす悲惨な実態 (第9回)
- 計算のつまずきを救う教材「九九表」を使っていたら
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- 放置され続けた彼は学習を半ば投げていた
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- 発達障害への林ドクター教育コーチ!気になる「あの親」への対応Q&A (第45回)
- 保護者のこれまでの育児を肯定的に捉える
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- <子どもを巻き込む算数の福袋>算数ペーパーチャレラン (第33回)
- 低学年/「大きい小さいチャレラン」
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- 中学年/「ぴったり3時間にしようチャレラン」
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- 高学年/「36の約数チャレラン」
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- あなたもプロ先生になれる!教師渡世・サバイバルの知恵 (第33回)
- <今月のテーマ>17時に帰れる仕事術〜帰る決意と朝からの段取り術〜
- 〈1年〉帰れないのは,帰る意志が弱いのである。周囲を味方につけて退勤を目指そう!!
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- 〈2年〉システムをつくって時間を生み出す
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- 〈3年〉知る,見直す,予定を入れる
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- 〈4年〉固い決意と片々の技術の習得があれば17時退勤は,できる!
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- 〈5年〉時間をコントロールする
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- 〈6年〉丸つけは,その場で
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- 「語り」で描写!あの子ができたドラマ100人物語 (第45回)
- 苦手な子の劣等感と優等生の傲慢さを変える向山型算数
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- すきま時間に子ども熱中!すぐに使える“わくわく問題” (第21回)
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<巻頭論文>算数授業へのこだわり 向山型算数の指導法は,脳科学の原理にあっている
/向山 洋一
脳科学研究所所長の桑原清四郎先生とは,衆議院会館の議員さんたちの学習会でお会いした。私は50名もの国会議員さん,100名を越える全国の教育団体の会長さんたちに,親学・教育基本法などのお話をした。
その桑原先生が,TOSS山形のセミナーで講演をされた。脳科学からの教育についてのお話だったが,それがTOSSの指導法とピッタリ重なっているという。
■間嶋先生の報告■
桑原先生のお話は,向山先生のお話とあまりにもリンクすることが多く,驚いた。
一番の収穫は,なんと言っても「脳を混乱させてはだめ」と言うことだ。
桑原先生は脳が学習中に混乱したスライドを見せてくださり,よくわからない,何を言っているのかわからない教え方をするとこうなると言って,説明してくれた。
「やっぱり!」だから問題解決はだめなのだ。
無用に混乱させて,脳にいいはずがない。
それから,学習で大切なことは次の3点だという。
@ イメージ A アルゴリズム
B トレーニング
まさに向山型算数ではないか。
そして,脳が一番活性化するのは,他者のために動いているときだそうだ。
生き方の本質は,世のため人のためなのである。社会貢献活動である。
その他,心に残ったポイントを書く。
・愛されかわいがられないと脳は育たない
・扁桃体は好き嫌いを支配
・側坐核は安心と信頼を生む。安心のないところに教育は生まれない
・やる気の妙薬は成功体験
・なめるほどかわいがること
・愛されると脳は開く
・遊びが子どもを育てる
・規範形成は厳格に(だめはだめ)
・脳は思った方向,願った方向に伸びる
・脳は開放系である
・もう一歩の努力が大事
・ほめるのに理由はいらない,ただ喜べばいい
■佐藤先生の報告■
ところで,桑原先生の脳科学教育の中で語られる脳科学の話は,日頃向山先生が教えてくださること,実践しておられることとぴったり重なることが多かった。
学ぶことは,神経細胞がつながること。神経細胞を混乱させないで,すっきりわからせてすっきりつなげなければいけない。混乱の経験はできるだけ少なくする。
ということで,すっきりつながったニューロンとごちゃごちゃしたニューロンの映像を見せてくれた。これが向山型算数と問題解決型の神経細胞の違いなのだと瞬時に思った。
脳科学教育における授業展開の基本として,
@ 課題のイメージ化―大脳新皮質
A アルゴリズム(解法の手順・方法)の明確化―海馬・扁桃体・側頭葉
B トレーニングによる習熟化―小脳・大脳基底核・脳幹
の3つが大切とのお話もあったが,まさに向山型算数と同じ。
懇親会で,桑原先生に,
「向山型算数では,問題文を読んだ後で,なんのお話ですか?と問うて,問題をイメージ化させるんですよ」
と言ったら,びっくりしておられた。
桑原先生の現役時代に向山型算数を実践している先生と出会わなかったのは残念なことだ。参加したスタッフは,向山型が如何に脳科学の知見に基づいているかを再認識した。
樹状突起スパインは,食いつき具合で大きくなる。がばっと喰らいつく授業にしなければならない。ということは,如何に「導入」が大切かがわかる。
〈向山〉だから,授業の最初はくだらぬ儀式をやめて「15秒でつかむ」導入を工夫するのである。
■白杉 亮君(TOSS学生サークル)の感想■
桑原先生は学生時代を早稲田で過ごされたこともあって,今年7月に早稲田の学生サークルに来て,講演をしてくださいました。
僕も向山型TOSS型指導法との共通点にびっくりしました。今でもたまにメールをくださり,やりとりを続けております。本当に素晴らしい,TOSS応援団の先生ですよね。
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- 明治図書