- 特集 教科書クイズ“わくわく算数問題”40選
- 〈巻頭特集論文〉簡単そうでできない!難しそうで原理は簡単! 頭をいっぱい働かせる教科書クイズの特徴とは
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- [1年]単元進行とは別に日常的に取り入れたい活動
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- [2年]2年生の授業で扱ったお勧め問題5
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- [3年]植木算を攻略する問題
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- [4年]「できそうで,できない」から熱中する!
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- [5年]知的好奇心をくすぐるようなクイズを出そう
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- [6年]難問は数個の問題を組み合わせてつくる
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- [中学]「身近な話」や「複数の解法や答えがあるもの」
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- ミニ特集 算数でストップ!「新型学級崩壊」
- [低学年]教師のブレない指導が崩壊を防ぐ
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- [低学年]パーツで授業を組み立て,飽きさせない
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- [中学年]計算スキルの我流をチェックする
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- [中学年]指示通りに聞いて「ほめられる」経験の蓄積―毎日の授業で『教えて→ほめる』ができる向山型算数―
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- [高学年]できるようになることを事実で示す
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- [高学年]教科書を使うことで授業が安定する
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- 表紙のイラスト (第27回)
- 問題:「数を全部たしたらいくつになりますか。」
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- グラビア
- 4月最初の算数スタートダッシュのポイント
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- 〜向山型算数セミナーIN東京 2013.4.7〜
- イラスト競演!向山型算数ハイライトシーン (第3回)
- 「うっとりする」ノートでノートタワーを目指そう!
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- びっくりドッキリ!当世教育事情 (第3回)
- 教師が教師をいじめる?? 本当にあるんです
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- 巻頭論文 算数授業へのこだわり
- すぐれた教材はユースウェアがすぐれているのである
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- 教科書3割増に対応する学年別教科書の教え方 (第15回)
- 1年「あわせていくつ(合併)」
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- 1年「ふえるといくつ(増加)」
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- 2年「長さのたんい(p)」
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- 2年「長さのたんい(o)」
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- 3年「たし算の筆算」
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- 3年「ひき算の筆算」
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- 4年「わり算の筆算(256÷4)」
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- 4年「わり算の筆算(倍の計算)」
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- 5年「小数のわり算」
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- 5年「小数倍とわり算」
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- 6年「線対称」
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- 6年「点対称」
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- 初心者のための基本技レベルアップ講座 (第3回)
- ドリル3回は莫大な労力の無駄遣いである
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- 「論文審査」突破力をつける (第3回)
- 論文を書く前に行う4つのこと
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- 〜日々の授業の教材研究をするときも同じだ〜
- 算数教科書教材に挑戦/論文審査 (第163回)
- 授業を組み立てるには論理と方法の吟味が必要である
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- 向山型算数実力急増講座 (第165回)
- 本物の向山型算数が克明に記録されている「向山洋一DVD」
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- 向山型算数WEBサロン (第159回)
- 続「割合とグラフ」の教え方
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- 〜短文に変換する・図に表す・3点セットで解く〜
- 甲本・河田発 やんちゃ君も巻き込み,知的に燃える算数教室 (第51回)
- 研究主任拝命 研究は,具体的に
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- 算数は,暗記教科である。技術を習得させ技能化させる教科である
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- 中・高・塾教師の告発状!学力不足がもたらす悲惨な実態 (第15回)
- 愛情をもって根気強く育てる人がいなかった
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- A君の授業拒否は小学校での理解不足から始まった
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- 発達障害への林ドクター教育コーチ!教師が切れた発達障害児の言動Q&A (第51回)
- 思ったことをそのまま言ってしまう子どもへの対応
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- <子どもを巻き込む算数の福袋>算数ペーパーチャレラン (第39回)
- 低学年/「正方形→長方形チャレラン」
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- 中学年/「台形→平行四辺形→ひし形チャレラン」
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- 高学年/「直角の数チャレラン」
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- あなたもプロ先生になれる!教師渡世・サバイバルの知恵 (第39回)
- <今月のテーマ>事故・ケガ・ヒヤリ!体験から学ぶ危機管理術
- 〈1年〉低学年は環境を整えることが大事
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- 〈2年〉迅速さと「かもしれない」の心構え
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- 〈3年〉校庭の事故!ヒヤリから学校全体に提案
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- 〈4年〉咄嗟の適切な対応で事故を防ぐ
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- 〈5年〉子どものけがの予想は無理か?
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- 〈6年〉必ず管理職に相談
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- 「語り」で描写!あの子ができたドラマ100人物語 (第51回)
- 「難問」がA君を変えた
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- すきま時間に子ども熱中!すぐに使える“わくわく問題” (第27回)
- 教室で子どもが熱中した問題
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- プロが解説!教材研究「基本用語」事典 (第3回)
- キーワード「1対1対応」
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- 向山型算数セミナー
- 谷氏の算数クイズ授業を追試
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- 腹の底からの実感!向山型算数を知る前と後
- より正しい教え方とは
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- 向山型算数は他の教科の指導にも通用する
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- 論文ランキング
- 3月号
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- TOSS最新情報
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- 読者のページ
- 新雑誌に集まる期待!
- 編集後記
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- 「子ども算数検定」に挑戦! (第3回)
- 6月
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- 算数教科書教材に挑戦/指定教材 (第165回)
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<巻頭論文>算数授業へのこだわり すぐれた教材はユースウェアがすぐれているのである
/向山 洋一
道具,用具などには「使い方」がある。パソコンの電源を入れないでマウスを動かしても,反応はしない。
「朝晩2回,1回につき2錠」という薬の飲み方を,「1日1回10錠」を飲んだり,「週に1回1錠」を飲んだりしたら,薬の効能はなくなったり,毒になったりする。
この「使い方」こそが大切だ。
教材も,「ハードウェア」「ソフトウェア」に対して「ユースウェア」(使い方)という。
ユースウェアという言葉は,25年昔,進研ゼミ小学校講座の全システム,全教材開発の「スーパーバイザー」をしていたときに,私が名づけた。
ちなみに,「ユースウェア」の「商標」は,私が持っている。また,「ソーシャルスキル」の「商標」も私が特許庁からとっている。
すぐれた教材を,ユースウェア通りにするとすごい効果があるが,「自己流」「我流」でやると,グチャグチャになり,教室はひどいことになる。
「教室熱中!難問1問選択システム」の教材を,我流でやってしまった先生がいる。
ユースウェア通りにやれば,教室中シーンとして,熱中する教材なのである。
それを,我流でやってしまった。
●「A先生の報告」
ある先生が,「教室熱中!難問1問選択システム」の本を学校の蔵書から探し出し,活用した。
ところが,前書きに示されたユースウェアを守らなかったので,教室は大混乱になった。
担任は,「どんどんやって」と言ったのだ。
結果,向山先生がコメントされた「ダイヤモンドを溝に捨てるような」状態になってしまったのだ。
・算数を得意とする子だけが熱中した。
・計算プリントで突っ伏す子は,いつも難問プリントをする時間が確保されず,難問の存在すら知らない。何をしていいかわからない。
・甘えん坊さんは友達の答えを盗み見し,自分で考えない。ただし,答えがわかれば次の問題を解きたがる。
この先生,酒井式の本(春・夏・秋のシナリオ)を所持し,時折活用されているのだが,肝心の「カタツムリの線」ができていないので仕上がりが雑。並んだ作品を見て悲しくなっているのは,私だけ。
担任(50代半ば)にアドバイスしても,私の言うことは「机上の空論」に聞こえるのだろう。あるいは,「偉そうに何を言う?」と取られてしまう。だから,言葉を飲むことが多かったのだ。
(向山)
(1) 難問システムは,5問から1問だけを選択させる。5つの中から,できそうな問題を自分で選択させる。
(2) 1問できれば,ほめて100点をつける。
(3) 子どもは,もっとやりたいと言ってくる。そのとき,次のように言う。1問選んでやっていいですよ。それができたら2問できて100点です。200点にはなりません。
もし,次の問題が間違っていたら,最初の100点を取り消して0点になります。それでいいなら,勇気をもって挑戦しなさい。
(4) だから,子どもは熱中して真剣に挑戦するのである。「どんどんやりなさい」は逆のことをしているのである。
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- 明治図書