- 特集 “平均90点”の授業づくり・黄金の法則
- 〈巻頭特集論文〉「できない子」が自力で通過し,合格し,力強くほめること
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- 1 黄金の3日間に布石指導をする
- 黄金の3日間で行いたいギリギリ3つの布石
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- 2 子どもに学習習慣をつける
- “教師の指示通り”を「徹底」せよ!
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- ノート指導から生まれたドラマ
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- 3 教科書を教える授業力を高める
- 教科書の内容を教えながら,学習習慣を教え身につけさせていく
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- 教科書の構造を見抜いて授業をすることが,平均90点を達成する法則である
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- 4 教室を知的コミュニケーションの場にする
- 「教えてほめる」が基本。「確認の原則」を貫く
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- コミュニケーション力を育て,活用する
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- ミニ特集 授業参観を知的にするネタとコツ―保護者の信頼を得る授業―
- [1年]1年生が45分間飽きずに取り組む 算数授業パーツ5
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- [2年]向山型算数で保護者が応援団になってくれる
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- [3年]教科書を使った子どもが活動する授業
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- [4年]向山型指導が保護者の信頼を得る
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- [5年]子どもと保護者の願いに応える参観授業
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- [6年]1学期の授業参観は普段どおり+αで
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- 表紙のイラスト (第37回)
- 問題:サイコロを矢印の向きにころがします。(あ)の所まできたとき、サイコロの上の面はいくつですか?
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- グラビア
- 難関文章題を、向山型でシンプルに教える
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- 〜向山型算数セミナーIN愛媛 2013.11.14〜
- マンガ向山型算数教室 (第1回)
- 必携!算数学力を支える学習用具10選
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- イラスト競演!向山型算数ハイライトシーン (第13回)
- すべての子にやさしい向山型算数、一部の子にやさしい問題解決学習
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- 巻頭論文 算数授業へのこだわり
- 5年生まで算数テストで8点しかとれなかった子の驚きの成長
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- 教えてほめて算数好きを急増させる学年別教科書の教え方 (第1回)
- 1年「なかまづくりとかず(同質をくくる)」
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- 1年「なかまづくりとかず(1対1対応)」
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- 2年「ひょうとグラフ」
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- 2年「時こくと時間」
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- 3年「かけ算」
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- 3年「時こくと時間のもとめ方」
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- 4年「大きい数のしくみ」
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- 4年「角の大きさ」
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- 5年「分数と小数」
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- 5年「直方体や立方体の体積」
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- 6年「円の面積」
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- 6年「文字と式」
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- 算数授業力UP奮戦記 (第1回)
- 授業力向上には,手順がある @シナリオを書く A削る B練習
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- 奇跡の向山実践を追う (第1回)
- 学習への意欲を激変させた!
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- 算数教科書教材に挑戦/論文審査 (第173回)
- テープ図等への発展を踏まえて
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- 向山型算数実力急増講座 (第175回)
- 向山編集長の「本格的な授業批評」@
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- 〜できなかった子どもの事実〜
- 向山型算数WEBサロン (第169回)
- 「教師の説明なし」で子どもに力がつく工夫をする
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- 甲本が斬る!授業力“有段”への道 (第1回)
- 教師の1つの行為から授業の本筋が見える。列ができたのは,なぜか
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- 河田が創る!“指導法の工夫”で平均90点突破 (第1回)
- 算数授業環境を整備する
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- 発達障害への林ドクター教育コーチ!ここが気になる学校の指導Q&A (第61回)
- 支援のポイントとこれからの課題
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- <子どもを巻き込む算数の福袋>算数ペーパーチャレラン (第49回)
- 低学年/「>→<→=チャレラン」
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- 中学年/「計算あみだチャレラン 3けた×3けた」
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- 高学年/「10倍,100倍あみだチャレラン」
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- 教室・サークルからの発信
- 特別支援の算数授業 (第1回)
- 基本にどれだけ忠実かを試されている
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- 算数教材ユースウェア (第1回)
- スーパー教材 あかねこ計算スキル!
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- サークルで教師修業 (第1回)
- 木村重夫先生のもとで学べる幸せ
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- 新型学級崩壊への対応 (第1回)
- 教えない+ほめもしない=崩壊
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- 子どものつまずき分析 (第1回)
- 「はじめテスト」で誤答を書き出す
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- 子どもが熱中した算数 (第1回)
- 教師が汗をかく修業なくして,熱中する授業はできない
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- 「語り」で描写!あの子ができたドラマ100人物語 (第61回)
- 「早く」を禁句に,ほめて,励まし続けることで笑顔が生まれた
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- すきま時間に子ども熱中!すぐに使える“わくわく問題” (第37回)
- 黒板見て熱中!色紙とマッチ棒と一筆書き
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- プロが解説!教材研究「基本用語」事典 (第13回)
- キーワード「数の感覚」
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- 向山型算数を知る前と後―子どもの事実と教師の手応え!
- 新卒2年目で腹の底から実感した向山型算数のすごさ
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- 子どもの「わかる」を実感
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- 向山型算数セミナー
- 4月セミナーはキャンセル待ちか
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- TOSS最新情報
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- 算数教室最前線 (第1回)
- 算数・数学は暗記だという主張/第3回「数学川柳&数学俳句&数学短歌」に多数の応募!
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- 編集後記
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- 「子ども算数検定」に挑戦! (第13回)
- 4月
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- 算数教科書教材に挑戦/指定教材 (第175回)
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<巻頭論文>算数授業へのこだわり 5年生まで算数テストで8点しかとれなかった子の驚きの成長
/向山 洋一
子どもが勉強ができないのは,ほとんどの場合,子どもの責任ではない。
子どもができないのは,教師の責任である。教師の教え方が悪いからである。
それは,教師が「できないのは子どもの責任である」と考えているからである。
さらに,教師に「できない子をできるようにさせるという教師としての責任感」がないからである。
そして,教師自身が,「身銭を切って時間をかけて勉強する」ことをしないからである。
ダメ教師のため,子どもは一生苦労することになる。
向山型じゃなきゃ生まれなかった事実
吉田太郎
6年生でH君を担任した。
5年生のとき,市で行われた算数の学力テストの結果が8点だった。
10点満点中ではない,100点満点中の8点だ。
担任して,勉強はたいへんだろうな,と思った。字はミミズがはったような字だった。字形は整わず,筆圧も弱かった。
指示を聞きとることも苦手だった。
だから,どうしても他の子からワンテンポ遅れてしまっていた。
H君はそんな子だった。
まず,席を一番前にした。
次に指示を全体に出した後,すぐにH君のところに行き,やることを教えた。
そして,解けない問題はどんどん写させた。「写すこともお勉強です」と,教室でよく言った。
さらに,ときには答えを教えることもあった。そして,少しの進歩をほめ続けた。
その結果,少しずつノートがしっかり書けるようになってきた。
やがて,授業のスピードについてこれるようになってきた。少しずつだが,テストの点数も上がってきた。
4月は発表することなど全くなかったが,2学期はわかったときはどんどん手を挙げるようになった。
いい循環に入ってきた感じだった。
3学期になった。そしてついに,ついに,この子は先日の算数のテストでとった。
150点満点で150点をとった
H君は,テストを手にした瞬間,
「うわぁ!」と叫んだ。
友達が何人もこの子の回りを囲み,「すげー!」と声をかけていた。
向山型算数を学んでいなかったら,絶対に生まれなかった事実だ。
向山型算数を学べることに心から感謝した。
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- 明治図書